象を飲み込んだ大蛇の絵(子育てワークショップ第3回) | 清水区桜橋の古民家 l ヨガ・イベント・レンタルスペース l 桜橋mincaブログ

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こんにちは!桜橋mincaです。

 

すっかり春のあたたかな日差しの日が多くなりましたねキラキラ

 

 

2月28日(木)、産後ヨガのあとに第3回ワークショップを行いました。今回は、0~3歳ぐらいの子の家庭でできる働きかけがテーマです。

 

そのなかで、言葉による働きかけの大切さ、そして具体的にどんな点を意識して働きかけるのがよいかについてお話しました。ご参加のみなさまからたくさん、心温まるフィードバックをいただき、嬉しいですニコニコ

 

そこでお伝えしたポイントの一つが「Tune In」(子どもが注意を向けているものに保護者が合わせる)。簡単そうで、これがなかなか難しいんです。

 

お子さまが一人で積み木で遊んでいるとき・・・「さあ、お掃除も終わって手が空いたからこの時間に絵本でも読んでさしあげましょう。さあ、いらっしゃい」ってやってしまいませんか?親としては良かれと思って絵本にお誘いしたとしても、子どもからみたら「ぽっかーん?」ですよね。「何の文脈であなたは絵本を取り出してきたの?私、積み木を楽しんでるんですけど」。もし赤ちゃんが話せたら、そう言ってるかもしれません。

 

 

先週の産後ヨガの際に、どうしても床の間の掛け軸を触りたくなって近づいていくMくん。私も何度も「掛け軸は遊ぶものじゃないよ、大切なものだから」とMくんを遠ざけました。でもしばらくするとどうしても再び近づいていく。今週もそうでした。

 

「まてよ、Mくんの目線に立ってみよう」。じっと見ている目線の先には掛け軸に描かれていた布袋さんがいました。そこで「このお腹の大きい人、面白いよね。だれだろうね。布袋さんっていうんだ。おすもうさんみたいに大きいよね。・・・云々」と説明してあげたところ、納得した表情でスッとそこから立ち去りました。Mくん、気になっていたのは掛け軸じゃなくって、布袋さんだったのです。掛け軸を引っ張って遊びたかったんじゃなくて、「この人だあれ?」って言いたかったんですね。

 

「自分の気持ちを分かって欲しい」

 

乳幼児だってやっぱり、自分の気持ちを理解してほしいって強く思うんです。

 

 

高校生の時、コスタリカで過ごした1か月目の出来事。家族ぐるみのあるパーティで、5歳ぐらいの子たちに囲まれた私は、スペイン語で話しかけられ、何を話しているのか理解できず、笑われたことがあり・・・悲しくて苦しくて、1人になれる部屋に行って泣きました。「私、高校生なのに、小さい子より無力だ。子どもにも笑われて、誰も分かってくれない。」。言葉が通じない世界で生きる困難に立ちすくみました。

 

乳幼児はすごいですよね。全然ひるまずに全身全霊で表現してくれる。そんな強い乳幼児たちでも、高校生だった私と同じように「自分を分かって欲しい!」という思いは同じでしょう。だって全身全霊で訴える彼らの気持ちを適切に受け止めて反応したり、代弁してあげたときといったら、本当に納得の表情やつき物が落ちたような表情を見せるのです。

 

 

子どもが何度も何度も大人が制止したくなる行動を繰り返すなど、全身全霊で訴えているときってありますよね。そんなときに私はしっかり立ち止まって意識的に観察します。何か伝えたいことがあるはず。何だろう。

 

『星の王子様』の冒頭に出てくる、6歳の子の描いた象を飲み込んだ大蛇の絵を理解できない、また、しようともしない大人になりたくないなって思いますから。