練馬区内の公共施設を中心に、バリアフリーの状況を見ることができるバリアフリーマップというのがあります。こちら

今期の議会が始まったころに一度、バリアフリーの改善を求めてバリアフリーマップのことを取り上げたことがあります。こちら

しばらく月日が経ちましたので、最近の運用状況を聞きました。

 

民間施設の掲載も始めたということですが、まだ多くはないようです。バリアフリーの状況を知りたいのは例えば駅前の商業施設とか、ちょっと立ち寄りたいところだと思うので、より多くの民間施設にご協力いただけるようになったらと思いますし、そのためにはより多くの人に有効活用していただけるように周知をしていくことも必要だと思います。

4年前に質疑した時に、大人用のおむつ交換のベッドが少ないという課題を指摘しましたが、このような課題を可視化するためにもまずは現状を知る機会を作ることも必要であると思います。

 

バリアフリーマップの利用状況や改修の状況は?

(かとうぎ桜子)

バリアフリーマップ運用・保守委託料について伺います。

このバリアフリーマップは2016年度からスタートしていますが、最近の利用状況はどのようになっているか、またマップの改修の頻度や内容はどのようなものなのか、お聞きします。

 

コロナの外出控えで最近は利用が減っている。改修としては英語版のページの開設、また男性向けサニタリーボックスの状況調査などをしている

(管理課長)

まず、利用状況です。

ページビュー数、アクセス数で見ていきますと、令和2年3月までは順調にも増えていました。以後、コロナの影響で外出控えにより最近は利用が減っている状況です。

改修ですけれども、大きなものでは、日本語が苦手な外国人の方にご活用いただけるよう、令和2年度から英語版のホームページを開設しています。

また、施設のバリアフリー設備の状況については随時更新しているところです。

最近では、病気や加齢などにより尿漏れパット等を使用している男性向けのサニタリーボックスの設置状況について調査をしておりまして、近々掲載する予定です。

 

民間施設の掲載状況は?

(かとうぎ桜子)

特にトイレの利用は、いろいろなニーズがあります。

バリアフリートイレの中にある機能も様々なので、(サニタリーボックスのように)すぐに対応できるものはどんどんしていけると思うのですけれども、トイレの広さによっては必ずしもすべての設備がついているわけではないという課題があると思います。特に大人用のベッドが設置されている箇所数が少なくて、おむつ交換が必要な障害のある人は出かけるときに困るということもあります。

民間の商業施設などで設置している場合もありますが、それも必ずしもバリアフリーマップで全て検索できるわけではないのが現状だと思います。

まずは見つけやすいよう工夫が必要だと思います。民間施設の掲載については、現在の状況がどのようになっているか伺います。

 

令和2(2020)年度から民間施設の募集も開始。まだ少数だが協力していただける施設も。

(管理課長)

もともとバリアフリーマップが区立施設と公共交通機関のバリアフリー整備状況の公開を主目的としております。

令和2年度からは民間施設も掲載対象として募集を開始したところです。

コロナ禍ではありましたが、個別に掲載依頼も行いまして、大学や有料老人ホームなど、まだ少数でありますけれども、ご協力いただける施設もございます。

コロナが5類移行になりますので、お出かけも増えることが予想されます。民間施設に対しては、今後さらに積極的に働きかけをしていきたいと考えています。

 

バリアフリーそのものが不十分なところもあるが、まずは今あるものを分かりやすくすることは大事。多くの人が利用するお店などへの働きかけもしてほしい。

(かとうぎ桜子)

物理的な課題として、バリアフリーがもっと進んだ方がいいということはありますけれども、まずは今あるものが分かりやすいような工夫が必要かと思います。

コロナで利用が落ち込んでしまったという話もありましたけれども、定期的に区民の皆さんに、こういうものがある、活用できると知っていただけるような情報発信を工夫していただきたいと思います。

それから、今お話がありましたけれども、民間施設にも、より多くの方が利用するお店だとか、そういうところも含めて働きかけをしていただきたいと思いますけれども、考えをお聞きします。

 

コンビニなど小規模なところも含めた働きかけや、民間施設のサイトのリンクを貼るなども検討し、情報の充実を図りたい。

(管理課長)

区民向けでは、ホームページやツイッターなどの広報を通じまして、マップの周知を積極的に行っていきたいと考えております。

また、民間施設の働きかけにつきましても、コンビニなど小規模な施設を含めて広げていきたいと考えています。

併せて、民間施設のサイトやアプリなどのリンクを貼るなど検討しまして、障害当事者の方の声もお伺いしながら、バリアフリーに関する情報の充実を目指していきたいと考えています。

 

バリアフリーの啓発という意味でも進めてほしい。

(かとうぎ桜子)

現在の情報をみんなで共有することで、またバリアフリーの考え方が進むことがあると思います。そういう啓発という意味でも、ぜひ進めていただけたらと思います。