2月19日の予算特別委員会は、区民費、地域文化費、国民健康保険、後期高齢者医療制度に関する質疑をする日で、私はまずコロナ禍の文化芸術施策について質問しました。

 

以前にも質問しましたが、例えばホールの利用は、収容率50%→昨年の秋頃は大きな声援をするなどしない催しは100%も可能に→今の緊急事態宣言の時期になって再び50%、と基準が変遷しています。先の見えない状況の中、やむを得ない面もあるかもしれませんが、翻弄される状態と思います。また、こういう緊急な状況の中では文化芸術などにお金がかけられなくなりがち。でもそういう状況が長く続かないようにしなければならないし、区の施策としては、できる工夫を考えていなければならないという視点から質問しました。
 
当初予算にはコロナに関連して利用料収入の減収があった場合などの想定がされていないということ。コロナが早く収束すればいいですが、場合によっては予算は今後の補正などでさらに厳しくなることは考えられそうです。
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(かとうぎ桜子)

文化センター維持運営費、大泉学園ホール維持運営費、美術館維持運営費に関連して、コロナ禍における文化芸術施策について伺います。

 

今年度はコロナの影響でホールの貸出しやイベントの実施など、文化芸術施策にも大きな影響がありました。まず、ホールの利用方法ですけれども、国から示された基準も感染状況によってさまざま変遷があって、収容率が50%の時期と、大きな声援などがなければ100%可能な時期もあったりだとか、それで対応も大変だったのではないかと思います。練馬文化センターの運営への影響はどのようになっているかをまずお聞きします。

 

(文化・生涯学習課長)

練馬文化センターへの影響です。大ホールを例にとりましてご説明申し上げます。昨年度、令和元年度の練馬文化センター大ホールの利用率、平均ですが、71%でした。今年度ですが、4月から12月までの累計になります。同じく大ホールですが、22%で、減少しています。3分の1以下という状況です。

 

(かとうぎ桜子)

今後については感染状況に応じて対応が変わってこざるを得ないと思いますので、なかなか見通しの立ちづらい状況ではあると思いますけれども、来年度予算では、これらの施策関連の施設の運営について、どのような想定をして予算を立てられているかを伺います。

 

(文化・生涯学習課長)

来年度の指定管理費の件かと思います。なかなか金額的なコロナの影響までは見込めておりませんので、当初予算につきましては例年どおりで計上しております。

 

(かとうぎ桜子)

来年度、文化芸術で所管するイベントの中止や縮小の対応がいくつかあると思いますけれども、財政的にもやむをえない部分もありますが、こういうことがきっかけで今後の施策そのものが縮小しないような工夫や、将来に向けて中止で会った状態が標準となってしまわないような見通しの立て方も必要だと思うのですけれども、それについて考えをお聞きします。

 

(文化・生涯学習課長)

厳しい財政状況を踏まえた緊急対策として文化芸術イベントについても感染拡大防止とコスト削減の両面から事業を見直したものです。工作キットの配布を行う子どもアートアドベンチャーをはじめまして、定員管理の難しいアトリウムミニステージの会場を練馬文化センターに変更して開催するなど、事業手法や内容を工夫して来年度は実施する予定です。長期的には、文化芸術施策はグランドデザインや「みどりの風吹くまちビジョン」に基づいて実施をしています。戦略に基づきまして引き続きぶれることなく実施をしていくものです。

 

(かとうぎ桜子)

なかなか見通しも立ちづらいですが、しっかり取り組んでいただけたらと思います。