6月19日に行った一般質問では、まず自殺対策について聞きました。

自殺対策については今までも繰り返し質問をしてきました。例えば直近はこちら

この3月にようやく、独自の計画ができたので、実効性のあるものにするため、改めて質問しました。長くなるので、3回に分けてご紹介します。

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(かとうぎ桜子)

自殺対策について伺います。

練馬区は今年の3月、自殺対策計画を策定しました。

計画を見て、改めて練馬区の現状、課題が見えてきます。そこで、いくつか質問します。

 

まず、自殺死亡率の状況についてです。

全国的に見て自殺者数は減少傾向にあります。

10万人あたりの自殺死亡率を見ると、全国の状況としては、2012年は21.8、2016年は17.0で4.8減少。東京都の場合、2012年は21.5、2016年は16.6で4.9減少しています。

一方で練馬区は、2012年は17.8、2016年は16.6で1.2の減少です。全国や東京都と比べ、練馬区の自殺死亡率の低下の速度が遅いといえます。

(自殺対策計画より 死亡率の推移)

 

今まで「自殺対策にもっと力を入れるべきだ」と質問するたびに区はずっと、「他の自治体と比べて練馬区の自殺死亡率は高くない」と言ってきましたが、全国的な減少傾向のわりに練馬区が減らせていないことは課題と受け止めるべきです。まず、こうした練馬区の自殺死亡率の状況をどう捉えているかを伺います。

 

次に性別による状況の違いについて伺います。

自殺の実態を見ると、どの年代においても男性が6割以上を占め、女性よりも男性のほうが多く亡くなっています。

 

一方で、希死念慮があることについて保健相談所に相談した人の8割が女性です。

 

 

 

つらい時に誰かに相談できるかどうかがとても重要なポイントであることが改めて見えますが、こうした実態をどう捉えているか、また今後、男性が相談しやすい環境づくりをどのように進めていくか、お聞きします。

 

 

(健康部長)

自殺対策についてです。

まず、区の自殺死亡率は、年度ごとに変動に幅がありますが、全体としては減少傾向にあり、国や都よりも低い状況にあります。

 

次に、性別による状況の違いについてです。

男性は女性に比べて、経済・生活問題を理由とした自殺者数が多くなっているため、その対応が重要であると考えています。生活困窮者を把握した際には、生活サポートセンターにつなぐなど、関係機関が連携して支援に努めています。自ら相談に行くことが難しい方などに対しては、民生・児童委員や町会・自治会等との連携を図り、相談支援につなげてまいります。

 

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行政が表立って反省はしないのかもしれませんが、図表を見ても練馬区の自殺死亡率の下がり方が低いのは明らかなので、それを踏まえて今後の対策に生かしていただきたいと思います。