予算特別委員会、2月26日の教育費では学校徴収金のこと、スクールソーシャルワークのことを取り上げました。6分間の質問時間の中で、学校徴収金に対する答弁がかなり長かったので、スクールソーシャルワークのことは一言しか触れられませんでしたが。

 

学校徴収金のことは、昨年秋にも質問しましたが、給食費・教材費の徴収が各学校任せになっていることを背景に、時折その着服事件が起こっているため、改善しなければなりません。区は現金取り扱いをなくすシステム導入をするというのですが、それだけではなく、より会計の透明性を図る必要があるという観点で質問しました。公会計化にはとても消極的な姿勢で、残念です。

 

〈かとうぎ桜子〉

学校徴収金経費について、伺います。

昨年秋の議会の際に、給食費や教材費といった学校徴収金について質問しました。その際に、今後の徴収金管理システム導入の前提となる事務の標準化を進めることと、今年度中に全校での口座振替の移行を進めているという答弁がありましたが、その後の進捗状況をまず伺います。

 

〈教育総務課長〉

事務の標準化につきましては、システムを入れるための大前提になるものです。今まで個々の学校で同じことをやるにしても、少しずつやり方が違っていたものを統一したということです。今年度、校長会等の研修を行うとともに、事務職員等にもお伝えしまして、事務の標準化を進めております。この3月には、一巡といいますか、1年間で行う事務の標準化が全て行き渡るということです。

それから、口座振替でございますけれども、口座振替については、平成31年度からのシステム導入をスムーズに行うために行なうものです。

99校全ての学校で口座振替にするということで当初予定しておりましたけれども、その中の3校は、口座振替を平成31年度導入までの間、一時的に、やろうと思えばできるのですが、そうすると、銀行の手数料が非常に上がってしまうことがわかりましたので、ここにつきましては、平成31年度のシステム導入と同時に口座振替にする予定で今進めているところです。

 

〈かとうぎ桜子〉

システムに向けていろいろと準備をされているということですけれども、このシステムについてですけれども、今回の予算の中で委託料3,450万円計上されていますが、この内容はどのような内容になり、各学校の事務職、あるいは教育委員会の方々の事務に関するかかわり方が、今までと比べてどのように変わるのかを伺います。

 

〈教育総務課長〉

このシステム開発等委託料ですけれども、これはシステム開発料と、学校でお持ちの口座情報、保護者名や口座番号、それを新しいシステムに移していかなければいけないということで、その委託料の両方を含むものです。

また、二つ目のご質問ですけれども、このシステムを入れることによりまして、給食費だけではなくて、教材費も口座振替にいたします。そうしますと、教職員が今、特に教材費ですけれども、お子さんが集金袋に入れて現金を持ってまいります。非常に小銭をたくさん持ってくる形になるのですけれども、そういったものを集めて、学年別等に仕分けして管理しなければいけないといった手間暇は全くなくなります。

また、事業者の支払いのために、金融機関に今までは行っておりますけれども、これはシステムによりましてできるようになりますので、金融機関に一々行かなくてもいいということで、校内にありますパソコンで情報を入れればいいという形になります。

また、こういうことによりまして、現金出納簿などもほぼ半自動的につくれますし、保護者への会計報告も年度末から翌年度初めに行うのですが、そういったものも簡単に作成するようになるものです。

また当然ながら、会計事故の防止も図れるものです。

 

〈かとうぎ桜子〉

事故の防止という話もありましたけれども、透明性を持ってやっていくためには、公会計化を考えていくことも必要であると思いますので、その点を申し上げておきたいと思います。