2月20日の予算特別委員会は、前回のブログでご紹介した環境費のほか、産業経済費についても質問できる日だったので、観光案内所について聞きました。

練馬のココネリの中と石神井公園駅の近くに観光案内所があります。観光地で、駅を降りてすぐに案内が欲しいところとは地域性が違うので、そもそも税金を使ってそういう場が必要なのかな…という疑問もありますが、少なくとも、単にそこにたくさん人が来てくれたかどうかとか、そこでやってる物販が売れたかどうかを、観光案内所の意味として評価するのは違うのではないか。「練馬の良さ、特徴を発信する」という目標を明確にして、それが達成できたかどうかの指標を明確にする必要があると考えて発言しました。良さをPRするために、これからの時代、ハコがあってそこに来てもらうということよりは、もっとソフト面から取り組んだ方がいいかもしれないし、地域のお店などとより連携して、ネットワークをつくる拠点として場を機能させるなどもできるかもしれません。いずれにしても、しっかり検証していく必要があると思います。

 

〈かとうぎ桜子〉

石神井観光案内所について伺います。昨年(2017年)3月から始まった石神井観光案内所ですが、運営の状況をお聞かせください。

 

〈商工観光課長〉

石神井観光案内所は、今年度1月末までの来場者数が約5万人。それから売り上げは、1,200万円を超えています。

また、石神井地域中心とした伝統工芸品を含む商品のPR、周辺商店街を中心とした地域情報の発信、近隣の文化施設で行われるイベントや発行物などの取り扱いも増加している状況です。

来場者のニーズとしましては、石神井公園や近隣の文化施設への問い合わせが多くある一方で、地域にお住まいの方が、地域の特産品を購入される場として来場されていることが多い状況です。

 

〈かとうぎ桜子〉

来場される方のニーズなどもご説明いただきましたが、どうしても「石神井観光案内所の成果」というと、数字的にどのくらい販売できたかなどに成果を測りがちかと思うのです。

まず伺いたいのが、そもそも、この石神井観光案内所を置く意義を区として、どのように考えて実施しているのかを改めて伺いたいと思います。

 

〈商工観光課長〉

観光案内所は、区内の観光スポット情報はもとより、周辺の商店街や、近隣の文化施設との連携によるさまざまな情報発信の拠点ということで設置をしているものです。

また、練馬区の特産品などの販売を通じた区の魅力のPR、こういった取り組みを通じて、地域経済の活性化につなげていくことが石神井観光案内所の役割と認識しております。

 

〈かとうぎ桜子〉

その役割を明確にどれだけ果たせているかを測るための指標として、どういう状態にしていきたいのかという目標設定を明確にするべきではないかと思うのです。その点はどのようにお考えでしょうか。

 

〈商工観光課長〉

区の魅力発信、また地域経済の活性化、こういったことが石神井観光案内所の役割です。当然のことながら実際の利用者、また、特産品などの売り上げの工場は重要な指標だと考えています。こういったことにつきましては、さらなる向上を目指す必要があると考えております。

さらに今後につきましては、石神井観光案内所のインフォメーション機能の向上ですとか、発信した情報の効果。例えば、他の自治体で行っているような地域ツアーの紹介などの取り扱いコンテンツの数。そういったことも検討する必要があると考えています。

今後、どのような手法でその効果を確認していくのか、実施主体である産業振興公社と協議をしてまいります。