空き家と、いわゆるごみ屋敷に対応するための条例が以前議会に出た時に、賛否が分かれました。私は賛成したのですが(その時の記録はこちら)、論点はごみ屋敷の住人への福祉的な視点というところだったと思います。そこで、今回は条例ができてからの実施状況を質問しました。2月20日の予算特別委員会での質問です。

 

〈かとうぎ桜子〉

空き家対策経費について伺います。

「空き家等および不良居住建築物との適正管理に関する条例」により、審議会が設置されていると思います。審議会の委員はどのような立場の人が参加されているのか、またどのような内容が審議され、これまで何回実施されているかといった、現在の状況をお聞かせいただきたいのが一点。また、該当する家屋に対する対応は現在どのようなことをされているのかという点を伺います。

 

〈環境課長〉

審議会の委員構成ですが、弁護士また建築、都市計画、不動産流通、公衆衛生といった大学の教授、社会福祉士など9名で構成をしています。

審議会のこれまでの開催ですけれども、これまでに2回開催しています。その内容ですが、特定空き家4件の諮問をいたしまして、それにたいする答申をいただいたところです。

審議会後の対応です。区では、その答申を受けまして、特定空き家の認定を行ない、その後、条例や法に基づく指導等を行なっています。

 

〈かとうぎ桜子〉

この、空き家といわゆるごみ屋敷と言われる家屋に対する対応をするための条例が、以前議会で審査された際に、賛否が分かれる論点となったのは、現に人が住んでいてごみ屋敷状態にある場合には空き家と同様のかかわりをするのではなく、住人に対する福祉的な支援の視点が必要ということでした。

現在、審議会の中での福祉的な視点からの審議はどのようになされているのか、また実際に当事者に関与する際に、福祉関係の部署や地域との連携はどのように進めていかれるのかを伺います。

 

〈環境課長〉

審議会にかけましたのはこれまでのところ、特定空き家ということで、空き家を対象としてかけているものです。

審議会の中では所有者本人の状況等の話をする場面もございます。そう言った福祉的な観点の話もしながら、審議会としての意見をまとめている状況です。

 

〈かとうぎ桜子〉

ぜひ、当事者にとっての暮らしやすさ、福祉的な視点での関わりをしっかりしてやっていっていただければと思います。