一般質問でもとりあげた、災害時の避難所における要援護者対応の充実について、決算でもさらに質問しました。

---------

(2017年9月28日 決算特別委員会にて

 

<かとうぎ桜子>

防災学習センタ―維持運営費に関連して、防災カレッジにおける学習について伺います。昨年度防災カレッジの区民防災向けカリキュラムで要援護者対応の体験学習をしたと伺ったのですが、どのようなことをされたのかをお聞きします。

 

〈区民防災課長〉

昨年度は、避難拠点での受付の際に必要な配慮について体験を実施したところです。アイマスクですとか、高齢者疑似体験キットなどの器具を活用しまして、参加者に要援護者の疑似体験をしてもらう。またその方をほかの参加者が受付を行うということで、双方の立場から受付の際にどのような配慮が必要かということを学んでいただいたところです。

 

〈かとうぎ桜子〉

一般質問の際に、体験学習の中で要援護者対応についても充実するという答弁がありましたけれども、具体的にはどのような充実を考えていらっしゃるのかお聞きします。

 

〈区民防災課長〉

今後につきましては、例えば受付の後の避難所までの誘導ですとか、部屋割りをどうするか。また情報提供のあり方など、昨年度実施いたしました受付した後の避難拠点を運営するうえで必要となってくる配慮について、体験を通じて学んでいただくなどということを検討しているところです。

 

〈かとうぎ桜子〉

大きな災害が起こって、数日間避難拠点で過ごさざるを得ないということが起こってくると、それによって生じる課題もあると思いますので、ぜひ研修の工夫をしていっていただければと思いますし、例えば障害者団体からご意見をお聞きしたリ、一緒に学ぶ場を設けるなどもしていっていただければと思います。

防災カレッジの昨年度の講習会には、福祉避難所となる予定の施設の方も参加されたものがあったと聞きました。福祉避難所としての協定を結んでいる施設の職員が、避難拠点運営連絡会に参加する取り組みも始まっていると伺いましたけれども、現在どのぐらいの拠点で取り組まれているのかを伺います。

 

〈区民防災課長〉

現在、福祉避難所の施設の職員が運営連絡会に参加している避難拠点は5校です。

 

〈かとうぎ桜子委員〉

5校で行われているということですが、こうした取り組みが行われるようになったきっかけは、主にどのようなものだったのか。また、参加されている福祉避難所の職員はどのような形で避難拠点にかかわっているのかお聞きします。

 

〈区民防災課長〉

きっかけでございますが、最近のケースで申し上げますと、避難拠点運営連絡会の皆様が、発災時には連携も必要であろうというお考えのもと、拠点運営連絡会の皆様から働きかけて加わっていただいたと聞いています。

また、参加の形態ですが、そちらにつきましては拠点によってさまざまです。例えば避難拠点の救護部に配属されて、発災時には軽症者の救護に当たる役割を担うなど、連絡会の会員と同じようにかかわっている拠点もあれば、近隣の施設ということで個別に声をかけさせていただき、オブザーバー的な役割で参加をしている拠点もあるというところです。

 

〈かとうぎ桜子〉

地域の方の発案でこうやってつながりが広がっていくことはすばらしいことだと思いますし、こういう取り組みが広がるようにほかの拠点への情報提供やつながりづくりの支援をしていただければと思います。