(かとうぎ桜子)

若い女性への支援について伺います。

練馬区の男女共同参画計画素案には、「男女共同参画センターにおいて若年女性の居場所づくりや相談支援を行なう」と書かれています。

若い世代へのサポートは、従来あまり十分に公的課題として取り組まれてこなかった部分があります。

ひきこもりや体調不良など、様々な課題をお持ちの場合、性別や年代に応じたきめこまかな居場所づくりと相談体制は重要です。若者サポートステーションや区の青少年施策、精神保健施策、学校等との連携のもと、若い女性へのサポートをすることは大切であると考えますが、区としてはどのように進めていく考えか、お聞きします。

また、若い女性への支援を進めるにあたっては、当事者のニーズを聞くことや、広報していく工夫も必要と考えますが、今後どのように進めていかれるか、区としての方針をお聞かせください。


(総務部長)

若年女性への支援についてです。

男女共同参画センターを活用した生活や就労に関する相談支援や職業体験などの居場所づくりにつきましては、関係機関の取組事業と連携して進めてまいります。また、今後実施される国の調査結果を、当事者のニーズ把握や広報活動の参考にしていきます。

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若い女性への支援は横浜市が先駆的な取組みをしており、もう一昨年になりますが、当時一緒の会派を組んでいた議員さんたちと視察に行ったことがありました。(こちら

そして、その後、議会でも質問したことがあります。(こちら

今回、若い女性への支援が計画に盛り込まれるということで、改めて質問をしました。

若い人への支援は試行錯誤しながら取り組みが始まったばかりの分野といえます。

その中で、どうしても就労支援、どれだけ就労できたか、みたいな話になりがちですが、そういう成果だけを見ているのでは実効性のある支援はできないのではないかと思います。

いろいろな事情があって引きこもっていた方などが、まずは地域の中で定期的に出かけられる場があること、そこで知り合いができること、必ずしも気の合う友人ばかりではなくても一緒に過ごせること、そこで改めて自分がこれからどうしていきたいかなど客観的に見つめ直すことなどできる場があることがまずは必要だと思います。

ちなみに答弁の中にある、「国の調査」というのは、国の第4次男女共同参画計画 の第8分野、87ページに書かれていることを指すと思われます。

国の考えもどうしても「仕事」という側面が強いですが、こうしたものも活用しながらも、より当事者の実情に合わせた対応をしていくことが練馬区が果たせる役割であるかと思います。