滑り込み! 橋本治展 | 佐倉編物研究所 公式ブログ

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編物をあらゆる角度から研究し、広く普及することを目指します。
所長は手あみ師範のアラフォー男性です。

所長の伊藤直孝です。

 

 

◎お知らせ

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「講習シートについて」「ご協力ください」「スケジュールについて」

 

 

以前から行こうと思っていた、県立神奈川近代文学館「帰って来た橋本治展」、最終日に滑り込みで行ってきました。

ただ、行くには仕事を一つ終わらせて宅配便で出荷しなければならなかったので、午前2時半起き。

以前のブログで「日曜はがんばらない」と書いたはずなのに、こうですよ。

ただ、ちょっと遅れ気味の仕事だったし、昼から雷雨だと予報が出ていたためなるべく早く行って帰ってきたかったので、こうするしかなかったのです。

結局、9時半には仕事は終わり(朝の時点で約7時間労働…)、出荷して、午前中のうちに出発することができました。

 

県立神奈川近代文学館は、横浜・山手の港の見える丘公園の中にあります。

 

最終日で日曜日ということもあり、結構混雑していました。

 

橋本治さんは、東大在学時に描き上げた東大駒場祭のイベント宣伝ポスターにより、大きな注目を浴びました。

その後、おもにイラストレーターとして活動し、1977年の29歳のときに小説「桃尻娘」で作家デビュー。

その後、枕草子や徒然草、源氏物語、平家物語などの古典の現代語訳をはじめ、小説、評論、戯曲など多岐にわたり著作を発表しました。

 

そういえば、中学校のときに使用していた国語の資料集に、橋本治さんによって現代の女性の口調で現代語訳された枕草子の一節が書いてあって(「桃尻語訳 枕草子」)、へぇ面白いことをする人がいるもんだと思った記憶があります。

それから、20代後半の会社員時代に上司との関わり方で悩んでいたときに、「上司は思いつきでものを言う」という本を読んだのですが、これも橋本治さんの著書でした。

 

そして、セーター。

橋本治さんにとってしてみたら、イラストを描くひとつの手段として編み物があったのだろうと思います。

当時の日本では編み物は女性がするものという認識が今よりもずっとずっと強かったはずで、男が編み物をしようものなら「変人だ」「気持ち悪い」「変態」などと言われるのも必至だったのではないでしょうか。

しかし、橋本治さんの手にかかれば、まぁもともと突き抜けた人だったでしょうから、気持ち悪がられるどころかメディアに特集されて、ついには編み物の指南書が出版されるまでに。

それが、「男の編み物 橋本治の手トリ足トリ」(河出書房新社、1983年)でした。

 

この本は当時非常に画期的で、これに影響を受けた現在中高年の男性ニッターは数多くいるようです。

橋本治さんは緻密な製図を起こし、はっとするような細かい編み込みを全面に施すようなセーターが印象的。

展示でも、いくつものセーターを見ることができましたが、まぁ細かい。

もともとイラストレーターが活動の源だっただけあって、やっぱりすごい。

それにしても、絵の表現方法として編み物を選ぶというのが、また変わってるというか。

 

私はもろ理工系なので、文学は遠い存在でしたが、今回の展示はゆっくりじっくり見ました。

普段あまり小説などは読まないのですが、やっぱり読んだほうが人生が豊かになるな…

いま、飛び交う情報量があまりに多すぎて、じっくりと腰を据えて文章を読むというのがなかなかしなくなってしまって(私は)、心が疲弊してきているような気がします。

時間を作って文学に親しみたいところですが、この忙しさを何とかしてからかな。

 

横浜は遠かったですが、滑り込みで行ってよかったです。

幸い、予報に反して雨にはほとんど降られませんでしたし(降ったところはものすごく降ったようですが)。

まずは久しぶりに、「男の編み物 橋本治の手トリ足トリ」を読み返してみます。

 

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1) 銀座の編物教室(金曜日月2回、日曜日月2回)

銀座の会議室を借りて講習をします(最寄り駅:銀座一丁目駅、京橋駅、宝町駅、銀座駅など)。

この記事をアップした時点での残席状況

6月9日(日)(午前満席、午後満席)

6月14日(金)(午前満席、午後2

6月23日(日)(午前満席、午後1)

6月28日(金)(午前2、午後1)

7月7日(日)(午前満席、午後1)

7月12日(金)(午前満席、午後3

7月21日(日)(午前1、午後1)

7月26日(金)(午前3午後2

 

金曜日は午前の部10:15~12:45、午後の部14:00~16:30

日曜日は午前の部10:00~12:30、午後の部13:30~16:00

詳しくはこちら


2) 東京都区内の編物教室(月2回程度)

この記事をアップした時点での残席状況↓

6月8日(土)東新宿教室(午前満席、午後満席)

6月22日(土)東新宿教室(午前1、午後3

7月6日(土)東新宿教室(午前1、午後5

7月20日(土)東新宿教室(午前3午後4

午前の部10:00~12:30、午後の部13:30~16:00

基本事項は銀座教室と同様です。

※)東新宿会場は靴を脱いでスリッパで入室していただきます。

※)16時完全退室厳守のため、午後は可能ならば少し早めにお越しください。

※)東新宿会場へは必ず東新宿駅A3出口のエレベーターからアクセスしてください。ここからなら横断歩道も交差点も渡らずに済みます。これ以外の出口から出ると道に迷いやすいです。

 

3) 佐倉の編物教室(月2回程度)

地元・佐倉の貸しラウンジで編物教室を開講します。

「さくら住建」のSAKULOUNGEまたは別館リビングで行います(最寄り駅:京成本線志津駅)。

この記事をアップした時点での残席状況↓

6月5日(水)ラウンジ(午前1、午後満席)

6月19日(水)ラウンジ(午前1、午後1)

7月3日(水)ラウンジ(午前満席、午後2

7月17日(水)ラウンジ(午前満席、午後満席)

午前の部10:30~13:00、午後の部14:00~16:30

※)別館2階リビングは靴を脱いでスリッパで入室していただきます。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。