同じフェアアイルなのに | 佐倉編物研究所 公式ブログ

佐倉編物研究所 公式ブログ

編物をあらゆる角度から研究し、広く普及することを目指します。
所長は手あみ師範のアラフォー男性です。

所長の伊藤直孝です。

 

 

◎お知らせ

・記事末尾の講習案内に残席数を表示するようにしました。特に狙い目の枠をピンク色で示してありますので、ぜひご受講ください。

・編物講習受講(予定)の皆さまは、以下の3つの記事を一度お目通しください。

「講習シートについて」「ご協力ください」「スケジュールについて」

 

※)New! 銀座教室をはじめ、キャンセルにより空席がちらほら出ています。ぜひこの機会にご受講くださいませ。

 

 

フェアアイル・ニッティングという伝統ニットがあります。

これは、スコットランドのシェットランド諸島にあるフェア島で伝統的に編まれている、何色も使った編み込み模様が特徴のニットです。

たとえば、シェットランドのニットウェアの有名ブランドの一つ、Jamieson'sのページを覗くと、フェアアイル・ニッティングの製品をいくつか見ることができます。

 

 

現地ではだいぶ機械化が進んでしまっているようですが、日本ではこのフェアアイル・ニッティングを伝統に近い形の手編みで編むことに根強い人気があります。

その証拠に、日本では何人ものフェアアイル・ニッティングの作家がいて、著作もいくつも刊行されています。

 

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それぞれの作家さんでひとつひとつ特徴があるのですが、皆さん使っている糸はほぼ共通していて、シェットランドウールを用いた中細ヤーンがほとんどです。

糸の太さもほとんど同じですので、じゃあゲージも皆さん同じぐらいかと思いきや、作家さんによって結構違うようなのです。

 

たとえば、A先生は、平均すると3号棒針で30目30段程度(10cm四方)。

B先生は、4号棒針で33目34段。

C先生は、3号棒針で34目35段程度。

D先生は、3号棒針で34目36段程度。

E先生は、3号棒針で32目34段程度。

 

もちろん、数目数段の差はあるかと思いますが、編み地がゆるい先生ときつい先生の差は4目6段程度にもなります。

この差、風合いに結構違いが出ますよねぇ。

でもこれはそれぞれの作家さんがいいと思った風合い(ゲージ)。

しかも、号数も加味すると、作家さんそれぞれで手加減も結構違うことになります。

 

へぇ、面白いものですね。

何が正しいとか正しくないというのはないんでしょうね。

もしかしたら、本場のフェアアイル・ニッティングはいくらいくらのゲージが適正というのがあるかもしれませんが、少なくとも日本ではいろいろあるわけです。

 

ただ、ちょっと困るのが、たとえばA先生のメソッド(ゲージ)で編み慣れてきた人がB先生あるいはそのお弟子さんに習うとなると、ちょっと戸惑うかもしれませんね。

同じフェアアイルなのに、よしとされているゲージ、手加減、風合いが異なるので、A先生のゲージで用意された編み図通りに編むと、サイズが大きくなっちゃう。

寸法をB先生の思った通りに編むには、ゲージをB先生のものに合わせなければならない。

棒針の号数を変えることである程度対応できるでしょうけれど、さらに手加減での調整が必要となると、それに慣れている人ではなければちょっと大変かもね。

 

別の先生にフェアアイル・ニッティングを習ったことのある生徒さんが複数、教室に来てくださって、フェアアイル・ニッティングの話題になったときにこういったゲージや風合いの違いの話で盛り上がったことがありまして。

細かい技法も違ったり、配色の考え方も違ったり、なかなか面白いですね。

 

私はかつてフェアアイル・ニッティングを編み物学校のある先生の講座に習いに行って、帽子とベストとカーディガンを編みました。

糸が細いのでとても大変でしたが、完成したときの充実感は半端ないですね。

時間が取れたらさらに何着か編みたいですね。

オリジナルの配色、模様配置にも挑戦してみたいです。

ただ、本場のシェットランドの毛糸が為替と物価上昇の影響でいつのまにかとんでもない値段になっていて…

いやはやいやはや。

 

 

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〈おことわり〉

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 編み物ワークショップのご案内

 

※)日程等は変更になる場合がありますので、常に最新の情報をご確認ください。

※)ご予約についてのお問合せ・キャンセル・変更は、必ず当研究所へ直接ご連絡ください。会場の貸し出し元へのご連絡はご遠慮ください。

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また、ご受講の際は、こちらにご協力ください。

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自由なスタイルでレッスンをします。

フリーレッスンのほか、(公財)日本手芸普及協会の手編みカリキュラムに沿った資格取得のためのレッスンにも対応します。

毛糸・編み図(本)の持ち込みは自由です。

受講料は、1コマ2時間半で3,000円です。

ご予約はメール(workshop@sakuraknittinglab.com 迷惑メール対策のため@は全角で書いてありますので、半角で入力し直してください(そのままコピペしただけでは送れません)。メールが不調の場合は各種SNSのDM(Instagram, X(旧Twitter), Facebook, Ameblo))で受け付けます。

原則として2営業日以内に返信しますが(制作に没頭しているときや体調不良時、休業日などはさらにお時間をいただく場合があります)、返信がない場合はアドレスに間違いがないか今一度お確かめください。アドレスがGmailから独自ドメインに変わりました。

※)前日、当日など急ぎの連絡の場合は、従来通り iton13579@gmail.com (@は半角で)にお願いします。

 

1) 銀座の編物教室(金曜日月2回、日曜日月2回)

銀座の会議室を借りて講習をします(最寄り駅:銀座一丁目駅、京橋駅、宝町駅、銀座駅など)。

この記事をアップした時点での残席状況

5月26日(日)(午前2午後2

5月31日(金)(午前満席、午後満席

6月9日(日)(午前2、午後満席)

6月14日(金)(午前満席、午後3

6月23日(日)(午前2、午後満席)

6月28日(金)(午前3午後2

 

金曜日は午前の部10:15~12:45、午後の部14:00~16:30

日曜日は午前の部10:00~12:30、午後の部13:30~16:00

詳しくはこちら


2) 東京都区内の編物教室(月2回程度)

この記事をアップした時点での残席状況↓

5月25日(土)東新宿教室(午前満席、午後2

6月8日(土)東新宿教室(午前2午後2

6月22日(土)東新宿教室(午前満席、午後3

午前の部10:00~12:30、午後の部13:30~16:00

基本事項は銀座教室と同様です。

※)東新宿会場は靴を脱いでスリッパで入室していただきます。

※)16時完全退室厳守のため、午後は可能ならば少し早めにお越しください。

※)東新宿会場へは必ず東新宿駅A3出口のエレベーターからアクセスしてください。ここからなら横断歩道も交差点も渡らずに済みます。これ以外の出口から出ると道に迷いやすいです。

 

3) 佐倉の編物教室(月2回程度)

地元・佐倉の貸しラウンジで編物教室を開講します。

「さくら住建」のSAKULOUNGEまたは別館リビングで行います(最寄り駅:京成本線志津駅)。

この記事をアップした時点での残席状況↓

6月5日(水)ラウンジ(午前1、午後1)

6月19日(水)ラウンジ(午前1、午後1)

午前の部10:30~13:00、午後の部14:00~16:30

※)別館2階リビングは靴を脱いでスリッパで入室していただきます。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。