所長の伊藤直孝です。
◎お知らせ
・記事末尾の講習案内に残席数を表示するようにしました。特に狙い目の枠をピンク色で示してありますので、ぜひご受講ください。
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・【急募】2月21日(水)佐倉教室、2月23日(金)水天宮前教室に空きが少し出ました! ご参加お待ちしております!
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先日の講習で、かぎ針編みの日本語の文章パターンの作品に挑戦している生徒さんがいました。
でも、読んでいても意味・編み方が全然分からなかったようで、私も一緒に読んで考えたのですが、なるほど、こりゃわからん。
編み物には、編み方(編み目)の種類それぞれに割り振られている記号を用いて、出来上がりの状態を図にして表している「記号図」と、図はほとんど(あるいは一切)使わずに文章だけで編み方指示が書いてある「文章パターン」があります。
従来の日本の編み物教育では、基本的には記号図による図示が一般的で、それに慣れている人がほとんどでした。
一方で、海外の編み物では、むしろ文章パターンが標準で、図示による表現はまれでした。
それでも近年、日本式の記号図による表現の有用性を感じた作家や編集者が、英文パターンとともに記号図も添えるようになったパターンをちらほら見るようになりました。
あくまで私見なのですが、文章パターンは、棒針編みではあまり誤解のない表現がしやすいと思います。
というのも、棒に掛かっている編み目ひとつひとつについて、文章に書いてあるとおりに順次編み目を編んでいけば、あまり問題なく編み進めることができるからです。
一方で、かぎ針編みの場合、前段の編み目一つ一つに編み目を編み入れていく場合は棒針編みと同じ考え方でいいのですが、前段の編み目をいくらかとばして編むということがかぎ針編みではしばしばあります。
透かし編み・レース風の模様などは、次のネットの山に飛んで編み付けるなどということは頻繁に起こります。
つまり、かぎ針編みの場合は何の編み目を「どこに」(どの目に対して)編むという明確な指示が必要になります。
明解な文章パターンでは、何目(あるいは何の編み目)をとばして次のところに編み目を編み入れるということがいちいち書いてあります。
先述のパターンでは、それがとてもあいまいになっていました。
だから、一度日本式の記号図に書き直して理解しようとしても、書けないのです。
幸い、出来上がりの作品の画像が(やたらとおしゃれに)載っていたので、それをヒントに読み解くことができたような感じですが、だったら記号図を載せたほうが早くない?
まぁこれは、記号図に慣れ切った側からの一方的な見方なので、かぎ針編みの文章パターンに慣れた人からすれば、この文章で十分なのでしょうけれど…
ちょっと腑に落ちませんでした。
これでみんな編めるの?
作家側が少し独りよがりになっているんじゃないかな…?
ほかにも、「角」に入れるという表現もありましたが、輪に(円形に)編んでいるのに「角」ってどういうこと?
日本語の表現にもわかりにくさがありました。
これ、日本の毛糸会社とか編み物の出版社とかが出したら、クレーム案件だろうな。
でも、見方を変えれば謎解きのような面白さがあるのかもしれない。
本当は、講習の場では指導者としてはこれはこうでこうすればいいですよ、と即座に言い当てて指導できるべきなのでしょうけれど、私も一緒になってこうかな、ああかな、とやるひとときも悪くはないかな(生徒さんにしてみたら早く教えて!なんでしょうけれど…すみません)。
この一件で、記号図だろうが文章パターンだろうが、編み方を他人に正確に誤解なく伝えるというのは、本当に難しいことだと改めて思いました。
そして、個人的にはあまりなじみのなかった文章パターンについてももっと勉強して慣れていく必要性も感じました。
最近は、海外のおしゃれな作品に憧れて、文章(英文)パターンから編み物に入門する人が増えてきて、むしろ文章パターンじゃないと編めない、記号図は見てもわからない、という人が増えてきていると聞きます。
もしそういう人たちから助けを求められたときに、きちんと対応できるようになるのが指導者としての使命なんだろうな、と思った次第です。
まぁ、両方読みこなせるようになったら、そして記号図⇔文章パターンの変換ができるようになったら、鬼に金棒なんだと思います。
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1) 銀座の編物教室(金曜日月2回、日曜日月2回)
銀座の会議室を借りて講習をします(最寄り駅:銀座一丁目駅、京橋駅、宝町駅、銀座駅など)。
この記事をアップした時点での残席状況
2月23日(金)水天宮前会場(午前1、午後2)
3月1日(金)(午前満席、午後2)
3月10日(日)(午前2、午後2)
3月24日(日)(午前1、午後1)
3月29日(金)(午前満席、午後満席)
※)3月の金曜銀座教室は、変則で第1・第5です。
金曜日は午前の部10:15~12:45、午後の部14:00~16:30
日曜日は午前の部10:00~12:30、午後の部13:30~16:00
詳しくはこちら
2) 東京都区内の編物教室(月1~2回程度)
この記事をアップした時点での残席状況↓
3月2日(土)東新宿会場(午前満席、午後3)
3月16日(土)東新宿会場(午前2、午後2)
午前の部10:00~12:30、午後の部13:30~16:00
基本事項は銀座教室と同様です。
※)東新宿会場は靴を脱いでスリッパで入室していただきます。
※)東新宿会場へは必ず東新宿駅A3出口のエレベーターからアクセスしてください。ここからなら横断歩道も交差点も渡らずに済みます。これ以外の出口から出ると道に迷いやすいです。
3) 佐倉の編物教室(月1~2回程度)
地元・佐倉の貸しラウンジで編物教室を開講します。
「さくら住建」のSAKULOUNGEまたは別館リビングで行います(最寄り駅:京成本線志津駅)。
この記事をアップした時点での残席状況↓
2月21日(水)ラウンジ(午前1、午後満席)
3月6日(水)ラウンジ(午前満席、午後満席)
3月27日(水)ラウンジ(午前満席、午後満席)
※)2024年3月の佐倉教室は変則で第1・第4です。
午前の部10:30~13:00、午後の部14:00~16:30
※)別館2階リビングは靴を脱いでスリッパで入室していただきます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。