エコアンダリヤは広げて編む? | 佐倉編物研究所 公式ブログ

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いま、ハマナカさんの超スーパーロングセラーであり夏の超スーパートップセラーでもあるエコアンダリヤであるものを編んでいます。

エコアンダリヤとは、パルプを原料として、再生繊維のレーヨンとして糸に仕立てた、夏のバッグや帽子などにぴったりな素材です。

荷造りに用いるスズランテープに似ているのですが、こちらはポリエチレン製またはポリプロピレン製です。

エコアンダリヤは広げるとすずらんテープに比べると薄く(下の写真の左側)、しなやかで縦方向に裂きやすい感じで、製品ではやや細く絞られたようなリボン状になっています(下の写真右側)。

このエコアンダリヤは、他社でも出ている和紙や紙素材の糸とも比較されることが多く、扁平なリボン状ならではの質感が特徴です。

 

さて、このエコアンダリヤを編んでいたときに、途中で目数が合わないことに気づき、どこで間違ったか探るのもなかなか難しいと思ったので、全部ほどきました。

そうすると、ほどいた糸は、もとのリボン状の糸がさらに絞られたような感じになり、見た目に痩せてしまっています。

そこで、エコアンダリヤを編み直す場合は、面倒でもいちいち糸を広げて、シート状にして編む必要があります。

そうでないと、細くなったままで編むと、せっかくの扁平な広がりが活かされず、編み地がスカスカになってしまいます。

 

でね、糸を広げて編み直していたときに、ちょっと気づいたことがあります。

最初に製品の状態(少し絞られたリボン状)で編んだときに比べ、広げて編んだほうが、編み地がほんの少しふっくら仕上がるようで、さらに編み地の輝きがちょっと違うような気がしたのです。

輝きの違いというのは、糸に細かいしわが生じて、光が散乱してより輝いているように見えたのです。

(※個人の感想です)

 

これ、もしかして、製品の状態で編むより、糸をいちいち広げて編む方が、何となく豊かな感じの編み地になるかも?

ちょっとだけ比較してみたのがこれ↓

最終段において、ピンクのマーカーの右側が広げて編んだ編み目、左側が製品のままで編んだ編み目です。

ごくわずかな差ですが、広げて編んだほうが編み目に厚み・ふくらみがあり、製品のまま編んだほうはちょっと痩せているように見えます(わかりにくいですけれど…)。

ちゃんと比較するにはもっと大きく編んで検証しなければなりませんが、ひょっとしたら効果あるかも?

ただ、いちいち広げるのはとても面倒くさくて時間がかかり、また、広げたまま編むのは、針先を大きく動かさないと糸がかぎにうまく引っかからないので、ちょっと大変です。

この労力に見合う効果があるかは、どうでしょうね。ちょっとこれをひとまず仕上げてみます。

(※あくまで個人の感想です(笑))

 

ちなみに、和紙でできた糸、パピーさんのリーフィーは、もともと広がった状態になっていますが、この広がったままで編まないと、この糸のよさは活かせません。

ですから、一回編んでほどいたリーフィーは、必ず広げて編み直さないといけません。

だから、このエコアンダリヤも、広げたほうがいいような気がするのですが…

ネットで調べると、何人かの方は広げて編んでいるなんて書いていますが。

ここんとこ、実際のところどうなんでしょうね。

 

 

なお、今回編んでいるエコアンダリヤ、ちょっと段染めになっています。

大きく編むと、ヒョウ柄みたいになるでしょうかね。

「エコアンダリヤ・かすり染め」という糸です。

 

 

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