4本針による輪編み | 佐倉編物研究所 公式ブログ

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編物をあらゆる角度から研究し、広く普及することを目指します。
所長は手あみ師範のアラフォー男性です。

所長の伊藤です。

 

 

棒針編みには、往復編み(平編み)と輪編みがあります。

 

往復編みとは、文字通り往ったり帰ったりすることで、平たい長方形の編地が編まれるやり方です(厳密には長方形とは限らないのですが)。

よく見かける光景は、2本の棒針で右から左に編んで、編地を裏返してまた右から左に編んで、の繰り返し。

たぶん、編物と言えばこれ、という光景だと思います。

 

対して、輪編みとは、両端のとがった棒針4本(あるいは5本)や、棒針をコードでつなげた輪針を用いて、円筒形に編んでいくやり方です。

帽子やネックウォーマーなどは、このやりかたで編むことが多いです。

 

で、この輪編み、4本の針で編むやり方がスタンダードなのですが、昨日編んでいて、改めてメカニカルな編み方だなーと思いました。

4本針による輪編みは、このように、4本の針を井桁のように組んで編んでいきます。

油断すると、いま編むのに使われている2本の針以外の針から編み目がするっと抜け落ちてしまいそうな、そんな難しさがあります。

初心者のニッターにはちょっとしたハードルになっていて、慣れるまでにはある程度の訓練が必要です。

でも、これで筒が編めるのがなんだか不思議なような、まぁメカニズムを考えれば至極合理的な編み方なのですが、こんなの誰が考えたんだろう?

でも、これは昔から普通に編まれていた方法で、輪針による輪編みよりも歴史が古いんだそうです。

 

 

この4本針による輪編み、たた&たた夫さんが以下のページで非常に詳しく解析・考察しています。

 

たた&たた夫の編み物入門 輪編みの編み方徹底図解

 

4本針による輪編みに苦労している方、輪編みのメカニズムに興味のある方、ぜひご覧になってください。

ちなみに、私はこのページのおかげで、4本針による輪編みに対する苦手意識がだいぶなくなりました。

 

今でこそ、マジックループなどの新しいやり方により、4本針による輪編みの必要性が薄れたと見る向きもありますが、一度の4本もの棒針を操って編んでいる姿はなんだかカッコいいし、「ワザ」という感じがします。

まぁ、速くきれいに編めるやり方、好きなやり方で編めばいいのですが、私個人としてはこの4本針による輪編みは今のところ捨てがたいです(来年にはすっかりマジックループ派になってたりして(笑))。

 

 

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※)毛糸店「モントリコ」でのワークショップのため、原則として講習で使用する毛糸はモントリコでお買い上げください。

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