所長の伊藤です。
本日、2018年9月13日は、大安で一粒万倍日で天赦日という、運気が最高に高まる日なんだそうです。
(しかも、本日は私の誕生日でもあります!)
こんな日は宝くじを買わないわけにはいきません。
現在11億円余りがキャリーオーバー中のLOTO7を買いました。
10億円が当たったら、毛糸屋さんをやってみたいな…
さて、本題です。
編物をする人でしたら、「並太毛糸」とか「中細毛糸」など、糸の太さを表す言葉を聞いたことがあると思います。
編物の本を見ても、「極太毛糸○○g」とかいう表現に出くわすことがあります。
いま現在、一般的に使われている太さの表現は、太いほうから「超極太(極々太)」「極太」「並太」「合太」「中細」「合細」「極細」「超極細(極々細)」があります。
でもこれらは、明確な基準があるのでしょうか?
というのも、ある毛糸は40g120mで「合太」と表現されるのに、別のある毛糸は同じ40g120mで「並太」と表現される、ということがときどき見受けられます。
また、人によって、もっと言えば世代によって、その基準がどうやら少しずつ違うようなのです。
ある人は40g80mの毛糸を並太と言ったり、別のある人は40g120mの毛糸を並太と言ったり…
さて、今度の日曜日は編物検定の本番ですが、レース検定2級のテキストに、そのあたりのことが書いてあります。
毛糸の太さは、「恒重式番手法」というもので表します。
すなわち、番手の数が糸の長さに比例し、重さに反比例する表し方です。
もっと言うと、番手の数字が多くなるほど糸は細くなります。
重さが1,000gで長さが1,000mある糸の太さを1番手といい、1,000gの糸が2,000mであれば2番手、3,000mであれば3番手と言います。
また、18番手の単糸を4本撚り合わせたものを、4/18と表現します。
テキストには、毛糸の太さの表現と番手数、単糸の本数について表が載っています。
それによると、
極々細 … 32~42番手、単糸2本
極細 … 18~24番手、単糸2本
合細 … 18~20番手、単糸3本
中細 … 16~18番手、単糸4本
並太 … 8~14番手、単糸4本
極太 … 5~6番手、単糸3本
極々太 … 3~1番手、単糸3本
これと照らし合わせれば、その毛糸がどういう太さなのかがわかるわけですが、表にはなぜか合太がない…
すなわち、これはJISで規定されているものとかではなく、あくまで目安であると言えます。
例えば、リッチモア スペクトルモデムを考えます。
これは、40g玉巻80m、4本撚りです。
つまり、単糸1本では10gで80m、1,000mでは8,000mとなりますから、単糸は8番手です。
これが4本撚り合わさっているのですから、上記の表に照らし合わせると「並太」となります。
ただ、糸の素材によっては、番手の割には見た目に太かったり細かったりすることがあります。
すなわち、上の表にあてはまらないケースもあったりします。
だから、私なんかは、標準の適正棒針号数で場合分けをしています。
あくまで私の基準ですが、
超極細 … 棒針0号未満
極細 … 棒針0号~2号
合細 … 棒針1号~3号
中細 … 棒針2号~4号
合太 … 棒針4号~7号
並太 … 棒針7号~10号
極太 … 棒針10号~15号
超極太 … 棒針7mm以上
で大体分類しています。
ただし、この基準も人によって違うと思います。
このように、「並太」や「中細」のような表現で毛糸の太さを指定するのは、明確な基準が存在しない以上、ちょっと危険な気がします。
例えば、「並太毛糸を40g持ってきてください」と言われたときに、(冒頭に述べたように)ある人は40g80mの毛糸を持ってきて、ある人は40g120mの毛糸を持ってきたとすると、その太さの差は結構あります。
このようなことがないようにするには、完全な方法ではありませんが、標準棒針で指定したほうがより誤解が少ないような気がします。
たとえば、「ラベルの標準棒針号数が7, 8号の糸を持ってきてください」など。
あるいは、「40g巻で糸長が100~120mのウールのストレートヤーンを持ってきてください」と表現するとか。
厄介なことに、編物の世界では言葉の問題が常に付きまといます。
言葉の意味がすんなりと入ってこなかったら、ちょっと立ち止まってその意味を考えたり調べたり確認したりするようにしてみてください。
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