前回の続きです。
まだ読んでない方はこちらからどうぞ⬇⬇⬇

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前回の記事にチラッとSMAPが出てきましたが、
母はジャニーズも大好きでした。
どのグループが、というよりは全体的に好きだったのかなぁ。
あ、ちなみに私もジャニーズは大好きですニコニコ飛び出すハート
シャ乱Qだけでなくこちらも母の「好き」を継承しております爆笑


私が小学生の頃の母は、SMAP、TOKIO、V6、KinKi Kidsはバラエティやドラマでよく見ていたし、
当時ゴールデンで番組を持っていたくらい盛り上がっていたジャニーズJr.に関してもよくチェックしていましたテレビ

水道を止められるくらい余裕のない時を除き、Myojo 明星POTATOポポロなど、ジャニーズのアイドルが出ている雑誌は月に数冊買っていました。

雑誌は母が自分の趣味にお金を使う、数少ないものでした。

Myojo 明星はモーニング娘。含むジャニーズ以外の芸能人も載っていたので私もよく読んでいました。モーニング娘。のとこだけを切り抜き、ノートにペタペタ貼ったり、
付録でついていた歌本、「YOUNG SONG」で好きな曲の歌詞を見て、歌ったりノートに書き写したり…いやぁ懐かしいニコニコ音符

あと、なんかの雑誌で付いてきたタッキー(当時はJr)のポスターをお母さんが部屋に飾っていたのが羨ましくて、私も何か欲しいなって言ってみたら、モーニング娘。のブロマイドを買ってもらったこともあります。嬉しかったなぁおねがいルンルン


でも、何かおかしいもやもや良いことをしても何もしなくても怒る母が、なんで音楽の趣味については厳しく叱ったりしなかったのだろうはてなマーク

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家で勉強をしていると「お前は大学に行けない(行かせない)のだから無駄なことするな!!」と怒鳴り、
部屋を片付けようとすると「なにか盗もうとしてるんだろう!勝手に物に触れるんじゃない!」と怒る母。
一方で、雑誌は好きなように読ませてくれたし、ブロマイドは買ってくれる…。

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当時は、いや、今までずっとこのチグハグな感じが理解できていなかったのですが、このブログを書きながら思うことは、もしかしたら音楽を聞いたりアイドルの応援をするという行動が、母にとっては数少ない「娘と気持ちを共有できること」だったからなのかな、ということです。

母は、統合失調症で、母にしか見えない人物からずっと話しかけられていました。
その人物が、「お前の娘は悪者に騙されて家のものを盗む」だとか、「進学したら娘は悪者に利用される」と吹聴し続けていたわけで、それを実際に言われたことだと疑わない母は私や周囲の人間にも伝えねば!といろいろ話して回るも、母以外の人間にとってはトンチンカンな話なわけで、誰も信じてくれない。相手にもされなくなっていく。だからその母にしか見えない人物とのおしゃべりに夢中になってゆく…。

そんな中で、自分が好きだと思って見たり聞いたりしているものに娘が興味を示してくれたキラキラ

そりゃあ、嬉しい出来事だったろうなぁ…。

あぁ、今気づいて、なんだか涙が止まらない。

そういえば、もう1つ、お母さんとの間でずっと不思議だった出来事がありました。
ミュージックビデオとか歌番組とかドラマとかバラエティとか、映像で見るのが好きだったのかCDはたまに中古で見つけてくるくらいなお母さん。
なのに、私が中2の頃に出た嵐の2ndアルバム『HERE WE GO!』は発売してすぐに新品の商品を買ってきたのです。
2人で生活してきた中で、この1回だけです。

確かに、お母さんも嵐のメンバーについてはJr時代から知っていたし、デビュー後もバラエティやドラマでよく観ていたので好きだったんだろうとは思うのですが、曲を聞くというより動いてる5人を観ているイメージで、だからCDを買ってきたときビックリしたんです。

でも今思うとその少し前の出来事が影響していたのかもしれない…
というのも、私が、小銭を握りしめて、中古でもレンタルでもなく新品のもので初めて買ったCDが嵐の『a Day in Our Life』でした。

※こちらは2020年に出された新たなバージョンです

普段CDはモーニング娘。もそれ以外のものも友達に借りたりカセットにダビングしてもらっていた私。でもこのCDは、通常の価格の半分の500円だよ!というもので、(これなら私でも買える!)と喜び、ルンルン気分で買いに行ったのです。

初めて新品のCDを買ってきた娘、
数ヶ月後に同じアーティストの最新アルバムを買ってきた母。

もしかしたら、あのアルバムは私のために買ってきてくれたのでしょうか…。あぁ、今の今までそういう風に考えることができていませんでした泣くうさぎ

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…いろいろと思い出しながら書いてみたら長くなってしまいました。

楽しい思い出があって嬉しいなぁ、と思う反面、
こんなに良い時間も過ごせていたのになんで他の場面では2人して辛い思いをしなくてはならなかったんだろう、と胸がギュッとします。
お母さんの私への想いに触れようとすると、どうしても苦しくなる。自分を、責めてしまいそうになる。

前回と今回の記事の中で、「母」と言ってみたり「お母さん」と言ってみたりと表現がブレているのと同じように、
私の母への想いは揺れ動いています。

でも、音楽で繋がれて良かったということは間違いありませんねピンク薔薇

音楽の神様、弁財天様。


最後まで読んでいただきありがとうございましたむらさき音符

お母さんと私がどんな風に生きてきたか…こちらの記事で書いております。良かったら読んでみてくださいクローバー