英語をたった1年でマスターするための7つの戦略 | 最適性理論(音のストリーム)で英語を覚える

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英語をたった1年でマスターするための7つの戦略と言う本があります。

 

いまや全国で1万軒を超える英会話教室。訪日外国人の急増と2020年東京オリンピックをみすえ、受講生の獲得合戦が激化するなか、各英会話教室はユニークな教育メソッドを導入するなど、あの手この手の戦略を採っている。

 

その1つが関東・大阪に5つの教室を展開するTORAIZ(トライズ)。ここは、週6回、1年で1,000時間の濃密なプログラムを提供し、「英語が全く話せなくても、トライズなら1年で英語が身につきます。早ければ5か月で英語圏で暮らせるレベル」に到達させることをうたっている。

トライズの英会話プログラムの土台になっているのが、運営会社トライオン株式会社の三木雄信代表取締役があみ出した、独特な学習法。この学習法では、単語や文法は勉強せず、正しい発音もあきらめるなど、他にはない「7つの戦略」が説かれている。

この「7つの戦略」は、トライズの受講生にしか教えられない門外不出のものではない。2016年12月に新書版としてリニュアル刊行された三木社長の著書『英語は1年でマスターできる』(PHP研究所)で開陳されており、やる気さえあれば、この方法を使って独学することが可能になっている。

英語は1年でマスターできる

さて、英語を1年でマスターできるという「7つの戦略」とはどんなものか、今回の記事でざっと紹介したい。

 

戦略その1:自分が必要とする英語の明確化
例えば、外国人相手の商談で英語を操る(スピーキングとヒアリング)ための学習内容と、英字新聞・資料を読む(リーディング)ための学習内容は全く異なる。そのため「なんのために英語を学ぶのか」を明確にしないと、短期間の向上はできない。学習目的をはっきりさせ、「何をやるか」より「何をやらないか」に焦点を絞る「超目的思考」に徹して学習計画を立てることが大事。

 

戦略その2:スピーキングとヒアリングを集中的に鍛える
「読む(リーディング)」、「書く(ライティング)」、「聞く(リスニング)」、「話す(スピーキング)」のうち、リーディングとライティングは手抜きし、スピーキングとヒアリングの学習を頑張るようにする。リーディングは学校でそれなりに学習しているし、ライティング(特に商用メール)については「テンプレート」(ひな形)を大活用することでだいたいは切り抜けられる。対して、スピーキングとヒアリングの力量が問われる商談の場では、テンプレートは使えないので、こちらの方に努力を集中する。

 

戦略その3:単語は勉強しない
通常のビジネス英会話であれば、3,000語の語彙力があれば事足りてしまう。言い換えると、高校3年生までに蓄積した英単語力さえあればOK。なので、あえて語彙力を増やそうとして、未知の単語を覚えるのは時間の無駄遣い。業界特有の専門用語を把握する必要が出た場合、「一夜漬けで乗り切る」ことを三木社長は勧めている。

 

戦略その4:言いたいこと1つにつき、覚える言い回しは1つ
例えば、「会議を始めましょう」にあたる英語の言い回しは、”Let’s get down to business.”とか”Let’s start the meeting.”など、幾通りもある。そんなときは、「豊富な表現力をつけよう」と欲を出さず、どれか1つだけ覚えてあとは無視する。また、何かを依頼する言い回しについては、より丁寧な表現を覚えておけば間違いない。

 

戦略その5:文法も勉強しない
必要な文法はおおむね中学・高校で学んでいるので、分厚い文法書を広げて猛勉強する意味はない。どうしても不安な場合は、中学レベルのできるだけ薄いテキストを選び、おさらいすればOK。ビジネスの現場では、少々の文法ミスは許容範囲で、焦ることはない。とはいえ、カジュアルすぎる表現は使わないようにすることと、可算名詞と不可算名詞の使い分けだけは留意する。この点をおろそかにすると「知的レベルの低い人間のように思われる」のだという。

 

戦略その6:日常会話やスモールトーク(雑談)は後回し
定型的なビジネス英会話だけでなく、ちょっとした雑談も英語で話したいと考えたくなるが、これは間違い。日常会話・雑談のほうが覚える範囲が広く、1年という期間ではとうてい手が回らない。交渉やプレゼンを英語で行うための学習に集中して、他は後回しにすべき。

 

戦略その7:発音はあきらめる
英語学習者であれば「できるだけ正しい発音・アクセントを身につけたい」と願うのがふつうだが、三木社長は「発音の正確さや美しさを追求するのは時間の無駄」ときっぱり。相手とのコミュニケーションが成立する程度の発音力は必要だが、それ以上のブラシュアップに時間をかけるくらいなら、会話の中身を充実させる学習をしたほうがよいという。

 

言語習得はネイティブの真似です。英語も日本語も母語はネイティブを真似て次のネイティブになります。発音はあきらめるのは最悪の学習方法です。英語習得は最初から最後までが真似、つまり発音練習をしているのと同じです。