英語学習の暗黙知と形式知 | 最適性理論(音のストリーム)で英語を覚える

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ネットでは暗黙知とは次のような説明になっております。


”暗黙知とは「知識というものがあるとすると、その背後には必ず暗黙の次元の「知る」という作動がある」ということを示した概念である。この意味では「暗黙に知ること」と訳したほうがよい。”


形式知とは文字や音等で分かり易く説明できる知識の事です。


たとえば自転車に乗る場合、人は一度乗り方を覚えると年月を経ても乗り方を忘れません。自転車を乗りこなすには数々の難しい技術があるのにも関わらず、忘れないのです。そしてその乗りかたを人に言葉で説明するのは困難であり、つまり人の身体には明示的には意識化されないものの、暗黙のうちに複雑な制御を実行する過程が常に作動しており、自転車の制御を可能にしております。


言語習得はどちらでしょうか。これは難しい質問ですが、暗黙知と形式知の両方であり、どちらかと言えば形式知の方が多いかも知れません。
言葉の認識方法や発音方法などは言葉での説明など上手にできません。その意味では暗黙知に似ています。


言語は自分だけが分かるのではなく、他人のとの情報の交換になります。すると自分だけ分かることでは何の意味もなしません。これは形式知以外の何物でもありません。


言葉は長い事使わないと忘れてしまいます学習の後にもメンテナンスが必要です。その上に多くの人が使うような音で、皆が使うような表現をしますから、この点はでは明らかに形式知なのです。


文法は明らかに形式知ではありますが、これは言語を話すためには意味のない知識です。しかし、言語の知識は形式知とは言え膨大な量となります。文字で表す事ができるのですが、その全体像はとても書いて理解できる程の半端な量ではありません。


そのために英語の英語本はその断片的な見方とか、あるいはそれをまとめているだけが多いのです。それは単なる英語習得のための形式知のまとめに過ぎません。


英語の発音に至っては本来は連続的な音の動的な変化を捉えるべきなのに、断片的な音を取り出し、そして44とか、45の音の区分をしております。言語音は音で簡単に表現ができ、だれにも理解できる音であり、言語の発音は形式知に違いありません。


すると英語(言語)の知識と言うものはほとんどが形式知で、その知識そのものは多くの方が理解できる形式知となります。


この形式知をどう増やし、どう使うが言語活動のレベルを決めます。ここまで言語の本質が分かると秘密の学習方法とか秘密の聞き取り方法とか驚きの学習方法がいかに胡散臭いかがお分かりいただけると思います。