言語習得の臨界期とは | 最適性理論(音のストリーム)で英語を覚える

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言語習得には臨界期があると言われています。



三省堂提供「大辞林 第二版」国語辞典 では次のように定義しています。



【臨界期】とは
発達過程において、その時期を過ぎるとある行動の学習が成立しなくなる限界の時期。



つまり臨界期とは”限界の時期”を意味するのであって習得可能な期間を表わすものでないのです。ですから言語習得の臨界期とは10才から12才くらいまでと言われています。



しかし、ロバート・S・シーグラー(Robert S. Siegler)らの発達心理学の教科書では次のようになっているそうです。



cricical period:
the time during which language develops readily and after which (sometimes between age 5 and puberty) language acquisition ins much more difficult and ultimately less successful.



(臨界期:言語が容易に発達し、それを過ぎると(5歳から思春期のあいだということもある)言語獲得が難しくなり、ついには成功にいたらなくなる、そのような期間.。)



臨界期と言う言葉はcricical periodの訳から始まっていると思うのですが、この英語の用語の意味するのは言語を習得できる期間全体を指しているようです。



しかし、臨界期とは言語はいつでも日本語の文字通りの自然な言語の習得できる限界の時期とした方が理解し易いと思っています。



現実的には、言語はいくつになっても習得できますので、臨界期と言う考えよりは、言語を習得するのが難しくなると考える方が、英語学習者の方には励みになると思います。



その臨界期をどう克服するかが音声学習の醍醐味でもあります。