音声英語には発音とリスニングがあります。どちらが大事かと言えば間違いなくリスニングの方です。聴覚が発音もリスニングもコントロールしております。
耳が不自由だと言葉が話せないのは発音ができないからでなく、音の調整ができないから話せないのです。
発音ができれば聞き取れると言う英語関連の本が多くありますが、音声認識のメカニズムを知らべてもそのような事実はありません。
しかし、だからリスニングを主として練習するのはあまり効果的でありません。それはリスニングが大変に難しいので、聞くだけの練習をするのは大変に難しく、音をどう捉えるかは発音練習を並行して進める方が効果的です。
正しい表現をするなら良い発音をするためには音が聞かなければなりません。音を聞くためには音を覚えていなければ聞き取る事ができません。
つまり発音とリスニングと記憶はニワトリと玉子の関係でどれが一番重要だと言う事は言えません。理想的には並行して練習することです。
しかし、多くの英語の発音の方は発音だけでまとめてある本がほとんどですが、それは英語の音は作り方(調音)を教えれば発音をできると考えるからです。
また他の要素を含めないで単独で発音を教える方が教え易いと言う事もあります。
しかし、音声認識や記憶などの仕組みを研究すると発音もリスニングも記憶もそれぞれが関係していおり、切り離して教えるのは大変に良くない、効果が上がらない方法だと思っています。
音をストリームとして捉える学習方法は最初からその関係を理解して始めるもので、その結果として非常に効果的であると思っています。
文部科学省が英語教育に文例暗記をさせる方法を選んだのは、発音も「リスニングも記憶もそれぞれが関係している事を意識しているからだと思っています。