靜哲人氏の”絶対発音力”の問題点 | 最適性理論(音のストリーム)で英語を覚える

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靜哲人 (シズカテツヒト)氏が”絶対発音力”と言う本を書いています。
著者紹介ではこのようになっています。



靜哲人:関西大学外国語学部教授。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒業。コロンビア大学ティーチャーズカレッジ英語教授法修士号、レディング大学応用言語学博士号取得。中学高校英語教員対象の発音・授業法ワークショップの経験が豊富である。小学校の先生対象の発音トレーニングも行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)。



”絶対発音力”の要旨と出版社商品紹介は次のようになっています。



発音記号が読めなくても英語らしい発音を身につけられる本。スピーキングとリスニングに役立つ知識と発音を体得できる。CD2枚付き。 
ひらがな・カタカナを利用した日本語ネイティブのための英語発音訓練。英語発音版「百ます計算」で、効率的にトレーニング。 

目次は次のような内容になっています。



第1部 英語発音のポイント(発音力は英語力;超入門:母音と子音 ほか);
第2部 子音をマスターする(海は「シー」じゃありません;音楽は「ミュージック」じゃありません ほか);
第3部 母音もこれで完璧(基礎訓練:母音ストレッチング;3タイプの「ア」 ほか);
第4部 リンキングとポンポンで英語らしさを(リンキングの大切さ;ポンポン・メソッドで強弱を)



著者は英語教育では伝統的な教育を受けているようですが、それ故に完全に調音音声学の音素をベースにした発音教育です。



音素を子音と母音に分けてそれを「百ます計算」のように練習しようと言う考えです。残念ながら音声は子音と母音が時間軸に同格で並んでいるのものでなく、子音は母音の定常的な状態を一時的に逸脱したものですから、子音や母音を単独で、そして「百ます計算」のように練習するのは根本的な無理があるのです。



言語音は前後の音がほぼ同時に発話される調音結合が多く、その調音結合こそが重要になります。その結合を学ぶとなると、算数的な組み合わせでは前後に45の母音と子音考えられますから、1つの音素に45x45=2,025個の結合があります。その45倍あるので91,125個の組み合わせが存在します。



音素のように音を区分けで教えると、前後の音で影響を受けると言うだけで、簡単にするつもりが非常に面倒な事になります。



その理由は音声を切り刻んでも45の音に分類できる音が取りだせないと言う事です。その結果45の音をどう並べても、「百ます計算」のように練習してもネイティブのような発音にはなりません。



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