戦没者追悼で思う最近のオーストラリア | オーストラリアらくがき帳

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〜シドニー在住のブロガー & ライター Eri が、オーストラリアのガイドブックを作るまで〜

11月11日、


ツイッターでは「ポッキーの日だ!!」とつぶやいていた人を何人か見掛けたのですが、


オーストラリアを初めとする英連邦などの国は、リメンバランスデー (Remembrance Day) だったんです。



第一次世界大戦が終結した日に行われる戦没者を追悼する日なので日本人には馴染みがないかもしれませんが、毎年午前11時に黙祷が行われます。



これ下矢印は、3年前にリメンバランスデーの日本語情報が少ないな、と思って書いた記事です。


https://downunderaustralia.net/remembrance-day/ 



今年は式典に参加する条件に2回接種済みである事を求められましたが、テレビや YouTube でも観れるようになってました。



そう、ニューサウスウェールズ州では、接種済みを条件に長いロックダウンが解除され、現在は食料品の買い物以外は何をするのにも接種証明が必要です。


先日、感染者が少ないクイーンズランド州でも、接種しないと今後仕事を失う可能性があり、飲食店やイベント等に参加出来なくなるという発表があり、ざわついてます。

ニューサウスウェールズ州民の私たちにとっては、もう遠い昔に過ぎていったざわつきに感じますが、クイーンズランド州はこれからですね。

デモも起こっているようですし、ツイッターでもクイーンズランド州にいる人たちは何かしら騒いでました。




そして、それに伴い気になるのが、最近多く出回っているオーストラリアの酷いデマ。

オーストラリア国内にいる日本人の中にも恐怖から?反発心から?事実とちょっと違う話をツイートしてるのをチラチラ見掛けたので (主にワーホリなのかな?) 、うーんと様子を見てます。

何が気持ち悪いかって、オーストラリア国外にいる日本人たちがその類いのツイートに「オーストラリアは酷い」「独裁国家だ!」などと群がって騒いでいる事なんです。

反対する気持ちはよく分かるんですけど、極右みたいな人もいるので、気を付けないと知らないうちに同じカテゴリーにされてしまうかもしれません。

いるんですよ、意図的にデマを流して煽る人。

そういう人たちのツイートは、見事にたくさんの人たちが釣れています。

でも、むやみやたらと乗る人がいるから、ただでさえ色んな情報が飛び交っているのに、ますます混乱しますよね。

そしたら、たとえ真実が出ても「またデマか」となりませんか?

自分で自分の首を絞めてるんです。




現にそれで、留学エージェントに変な問い合わせも増えてるみたいですよ。



軍人が家まで来て強制的に注射を打たせるとか、接種しないと銀行口座が使えないとか、一体どこの世界線ですか?滝汗

結構信じちゃう日本人多いんだなーと思ってガックリ来てます。


中には「デマでも似たようなものだから良い」と言ってる人もいましたが、それは違うでしょ…。



確かに近頃の政策は、私の中でも辻褄が合わないと思う事もありますし、ちょっと行き過ぎでは?と思う事もありますけどね。




まあ、そんなおかしな世の中になっていますが、リメンバランスデーの式典は例年通り行われ、夜にはオペラハウスに戦没者の象徴であるポピーの花が映し出されました。




雨が降っていたせいか、サーキュラキーにはほとんど人がいなかったです。



どうもメルボルンもブリスベンの方も雨だったようですが、シドニーもわりと降っていて、帰る頃には靴の中までびしょ濡れに。

嫌だなあと思いましたが、そう言えば浄化の雨なんて言うから、良い事なのかもしれないなあ…と思い直しました。


Lest we forget.

戦争のない平和な世の中に、なれば良いですが。