SUMIKA Project 見学レポートその4 | 在りし日の日記

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建築の企画展や展覧会、国内外の建築名所巡りの感想などを中心に 趣味や身の回りの出来事などを書いていこうと思います。


3つの作品の見学後、「東京ガス今泉整圧所」に戻り、
先の3つの住宅作品についての情報を提供するインフォメーションセンターである伊東豊雄さんの「SUMIKAパヴィリオン」を見学しました。










六角形を基本に展開した幾何学模様を箱型に折り曲げて、それを集成材で組み上げた構造体。
集成材の内部に鋼材が挿入されており、各集成材同士がジョイントされているとのこと。




建物の脇に小さな池と桜の木が1本立っていて、この桜の木の下でお花見をしながらワイワイできるような、木陰で人が集まるような空間をテーマとしていたようです。











アイランドキッチンと大テーブル
来訪者に実際に調理を体感してもらい、作ったその場で料理を味わうことができるコミュニケーション空間となっています。
キッチンは家庭用と業務用の機器がミックスされ、さまざまな調理に対応できるようになっています。
内部の集成材の柱が自然の木をイメージさせて、木の葉の間から木洩れ陽が落ちるようなトップライトが心地よさを出していました。




伊東豊雄さん設計の木製ベンチ「リップルズ」
水面に生じる波紋をイメージしています。
異なる色に染色した合板を重ね合わせて接着し、削り出して波紋状の窪みを作り出しています。
日本国内に4台しかない貴重なベンチで、2台がこのパビリオンに置かれ、残りの2台は伊東先生が所有されているとのことでした。





パビリオンのすぐ近くにあるコンテナの展示ブース
今回のプロジェクトの模型などが展示してありました。











模型の作り方にも、各氏の特徴が表れていて面白いですね。