9月上旬、飛鳥の多武峰の山裾に広がる棚田は実りの秋を迎えていた
悠久の歴史を伝える明日香村の好きな景色のひとつ、稲渕の棚田
稲渕から少し上流に在る万葉集に歌われた「飛鳥川の飛び石」
例年、稲渕の棚田では9月に案山子コンテストと彼岸花祭りが有るので
その下見を兼ねて棚田を散策
重たそうに首を垂れた稲穂も少し色付いて来た
去年のジャンボ案山子は「大谷翔平」だったが、今年は世界平和への祈りを込めて作られた
「お地蔵さま」が立っていた
幾つか出品されている案山子たちもその多くは世界平和がテーマ
ロシアのウクライナ侵略で日本人も危機意識が高まったのかな。それとも祈りだけかな
僕は日本の原風景みたいなこんな場所では童話や昔話の主人公たちの案山子が好き
でも何と言ってもこの子が一番
ところで彼岸花が見当たらない
赤い彼岸花が何故かここだけ四輪咲いていて、最初は造花と思った
今年も数は少ないが黄色い彼岸花のショウキズイセンは満開
白い彼岸花(シロバナヒガンバナ)が間もなく開きそうだが、肝心の赤はまだ少し先みたい
腰を屈めて赤い花を探していたら、こんな可愛い花が目に留まった
赤くは無いけどこれも目を引いた
緑のバッタも
日暮れが早くなって来た。
飛鳥から西方浄土の方角に在るわが家へ帰ろう