ちょうどひと月前、久しぶりに一人で山に登りたくなって大峰山山上ヶ岳へ。
登山口少し上の林道端に駐車
沢沿いに下って
清浄大橋を渡り
女人結界を越える
立並ぶ杉の巨木の中は森閑として心地良い
洞辻茶屋の手前で吉野からの大峯奥駈道と合流
茶屋の中に登山者の姿は見えずガランとしていた
徳仁天皇陛下は皇太子時代の平成二年に大峰連峰を歩かれている。
畏れ多くもさくらもここに座ったことが有る(笑)
洞辻茶屋から先は大峯奥駈道の核心部で、鐘掛岩や西の覗の険しい岩場が待つ。
左右二手に分かれた道はもちろんさくらと歩いた左の行者道を取る
木道の階段一段上がる毎に霧が濃くなって来る
やがて鎖場。バイパスの階段も有るがさくらと登った時のように攀じ登る
いつもさくらは先に駆け上って行き、上から覗いて待っていた
次の修行場の鐘掛岩は切り立った大岩を鎖を頼りに登るが、足を乗せる位置と
順番を違えると立往生する難所。霧で見え難いことを言い訳にパスして
楽なバイパスで鐘掛岩の上へ
岩の上には好きなリンドウがたくさん咲いていた
そしてここに吊鐘を掛けたという伝説の役行者像が鎮座する
天気が良ければ奥駈道の山並みの彼方に金剛・葛城が望めるのだが
この日はガスって見えず
次に行く行場の西の覗(のぞき)もうっすらぼやけている
さて、素通りは出来ない荒行で知られる西の覗
西の覗の岩壁を少し離れていつもの南側から見る
これは2013年5月のさくら(10歳半)
ヒグマ以外は恐いもの知らずだった
断崖傍までスタスタ歩いて行って
時には笠を被って修行者(犬)を装い写真に納まった
この西の覗を子供の頃に関西の男の度胸試しの場と聞いていて
『親の言うことを聴くか!』『嫁さん孝行するか!』などと問われ
『大きな声ではいと言え』などと誓わされるらしい
さくらは命綱なしで谷底を覗き込んでいたが僕にはそんな真似はできなかった
長くなったので続きにします