元旦の天気は紀伊半島が概ね晴れの予報だったので、熊野灘から昇る初日の出を
拝しに出かけて来た。場所はさくらとの思い出が一番多い鬼ヶ城。
鬼ヶ城へは自宅から国道169号等を走って約140km、深夜だと3時間ぐらい。
今回は途中の積雪を考慮して午前2時半出発、途中川上村と上北山村の一部で
道路に凍結、積雪が有ったもののガラ空きだったので午前5時に着いた
7時の日の出までずい分時間が有ったので、先に近くの花の窟(いわや)神社に初詣。
花の窟神社には日本の国を産み神々を産んだイザナミノミコトが葬られており、
黄泉の国への入口が在ったといわれている
熊野灘に面した45mの高さに及ぶ巨岩がイザナミノミコトの御神体
イザナミが最後に産んだ火の神によって焼け死ぬと、夫のイザナギは
亡きイザナミが黄泉の国へは来てはならぬと拒んでいるのを強引に
訪ね、腐り果て醜い姿になった妻の姿にびっくり仰天。
慌てて地上に逃げ帰るイザナギとそれ追うイザナミ。怖いですね~。
必死の思いで逃げ戻ったイザナギが黄泉の国への入口を閉ざした岩も
神社に祀られている
そんな伝説を思い出しながら写真を撮っていると・・・
大きな人影が突然ご神体の岩肌に浮き上がって、もうビックリ(笑)
鬼ヶ城へ逃げ戻って午前7時になった
熊野灘から昇る太陽は初め海上の雲に閉ざされていたが
やがて雲の切れ目から顔を覗かせ、待望の初日の出を拝すことが出来た
さくらの分まで合掌
熊野灘の初日の出を見た次は熊野本宮大社の初詣へ
熊野本宮大社は数年前に参道入口に立てられたこの看板のお陰で
とても好きになったものだ
石段を登り詰め本殿の門を潜ると、熊野本宮大社のこんな初詣風景を見るのは初めて。
天気が良くて暖かい元日の朝とは思えないほど閑散としており
お賽銭も硬貨ばかりが目に付いた
熊野本宮大社から徒歩5分。もともとは熊野川の中州に在った熊野本宮大社の旧社地
大斎原(おおゆのはら)に立つ全高33.9×全幅42mの日本一の大鳥居。
大斎原は1889(明治22)年に起きた大洪水により社殿の多くが流出してしまい
失われた「中四社」「下四社」を祀る石造りの小祠を残すのみである。
だが今年は密を避けるためか、こちらでお神札、お守りなどを授与していた
授与の場所などさくらにはどうでもいいことだが、ここは今でもペット禁止である。
あちらの大社では「ペットは家族の一員ですから一緒に参拝ください」としながら
こちら旧社地は立入りを禁止する熊野本宮さんを「なんで?」と訝っていたさくら。
今年も禁止されていたけど、空の上から眺めて笑っているかも
さて、この日は熊野の花の窟神社と熊野本宮大社を参拝しましたが
暖かく天気も良いのに人出はずい分少なくて、初めて見る閑散とした
光景に観光業等の厳しさを目の当たりにした元日になりました