昨日はさくらの飼い主である僕の誕生日だったので、
おとよさんがバースディケーキを作ってくれて我が家まで届けてくれた。
リビングで歩行器を乗り回していたさくらは歩行器で玄関まで出迎えに行って
大好きなおとよさんに長いこと抱っこしてもらっていた
しばらくすると
『パパさん、さくらちゃんが息してない!?』
突然、玄関からおとよさんの慌てた大声が聞こえて来た。
まさか?と思いながら急ぎ駆け寄ると、確かに息音が聞こえない。
でも、かすかに呼吸はしているし心臓か細いながら動いている。
ただ、名前を呼んでも体を揺すってもぐったりしたまま反応が無く
昏睡状態。
しばらく心臓マッサージやら息を吹き込んだりしてみたが
目覚める様子が無いのでかかりつけの病院へおとよさんの車で走った。
待合室でマッサージを続けながら診察を待っていると
体を動かし始め、ひとつ大きく吠えたので、良かった生き返ったと思った。
診察の後、激しい不整脈が有るためこのまま息を引き取ることも多いと言われ
かなりの高齢だから覚悟をしておいて欲しいと告げられる。
痛がったり苦しがったりせずに眠るように迎える死なら、それも良いだろう。
大好きなおとよさんの胸に抱かれて逝くならさくらも幸せだろうし
もしかしたら本人もそれを望んでいたのかも。
でも、今日だったら僕の誕生日がさくらの命日になるところだった。
病院を出る頃には元気になり、家に帰ると早速好きな歩行器歩きを始めた
今日は僕の誕生日だけでなく危ないところで蘇ったさくらの新しい誕生日になった
さくらの好物の焼肉も焼いて、多分もう二度と無いだろう二人一緒の誕生日を祝った