ここから湯殿山へのルート途中には、さくらが自力では敵わない長い鎖場が有ることを思い出し、
月山頂上を目指すことに。
道が険しくなると途端に、振り返る世話女房役が染み付いたみたいなさくら。
去年の登山は、今年よりもずっと早かったのに、前夜の雨と寒波でこの岩がびっしり凍り付いてツルツル
に滑り、恥も外聞も無くさくらと同じ格好で登ったことを思い出す。
下山途中で遭遇した男性の転倒事故で、頼まれてリフト駅まで救援を求めに走ったが、こちらもよく滑ら
ずに済んでよかったものだ。
やがて山頂付近の平坦部に到着
月山神社を間近に望む。神社の左手にそびえる鳥海山は雲に隠れて姿を見せず、残念。
ここは絶対、スイング~
(写真右下クリックで拡大します)
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月山神社に参拝
出羽三山のひとつ羽黒山がある北の方角を望む
山頂で賑やかなワンコ好きの青年たちに囲まれる
小説家藤沢周平を慕って何度か町歩きをしたことがある鶴岡市のイタリア料理店「アル・ケッチァーノ」
の陽気な若者たちで、
後日、麓の月山湖で知り合った鶴岡市の女性たちから、野菜など地場産品を使用する鶴岡では結構有名
な料理店だと教えられた。
今度、訪ねてみよう。
ここでもスイング~、途中、時ならぬヘリコプターの接近にさくらが上空を見上げる。
遥か彼方まで続く雄大で優しげな山並み、これだから東北の山が好き。
いつもなら2時間ほどの登りが今日は30分以上超過。1時を過ぎてお腹も空いたのでぼちぼち下山。
余程、私の事故が頭に残っているのだろうか、そんな話は聞いたことがないが・・、でもうれしい。
これから下っていくルートが刻まれた大好きな景色を暫く眺めて
再び草紅葉の中に分け入り
冷たい沢にも好んで入るさくら、あるがままの自然を満喫する私たち
午後の斜光を浴びて照り輝く木々たち
こうした景色を目にすることができて、本当に来て良かったと思う。
ありがとう、母なる山、月山 (了)