二人だけの十勝岳連峰(後編) | 柴犬さくらの旅日記

柴犬さくらの旅日記

yahooブログ終了によりこちらに引っ越しました。
九州から北海道まで全国を旅する柴犬のさくらです。
緑豊かな美しい日本の自然探訪と山歩きを中心に
旅で出会った皆さんとの触れあいを綴っています

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上富良野岳の中途から引き返して再び十勝岳山頂に立ち、すぐに美瑛岳へ向かいました。
時計はちょうど9時30分です。

後で分かったことですが、さくらのことで別れた 知人のグループは、この5分後に山頂に着いたそうです。
もうとっくに下山したものと思っていたのに、4時間というのは余りに時間が掛かり過ぎに思え、途中何か有ったのか、少し気になりました。

美瑛岳方面への縦走路はまるで創世紀の地球の光景を見るようで、お気に入りのコースです。
ただ、多少ガスは薄れたものの、憧れの景色は霧の彼方にぼんやりとしか望めません。

美瑛岳への急峻なザレ場を駆け下りながら、これを上り返すのは骨が折れるかもと不安が頭を過ぎります。

美瑛岳の稜線に入ると待望の高山植物が出迎えてくれます。
真っ赤な小さな提灯をたくさんぶら下げたようなかわいいエゾノツガザクラ、チングルマ、エゾコザクラ、キバナシャクナゲなどのお花畑が霧の中から次々に現れ、しばし足を止めて観賞に耽りました。
植物にあまり詳しくないのが残念です。

さくらは大好きな雪渓の上を喜んで駆け回ったりどこで覚えたのか、お腹を付けて滑ったりして遊んでいます。
多分、熱いお腹を雪で冷やしているうち滑り出したのが面白かったのでしょう。

ところで、十勝岳からこちらへの縦走路は誰とも出会いません。
ガスと雨模様に敬遠されたのか、この先誰とも出会わず、さくらと二人だけの稜線歩きを楽しみました。

美瑛岳頂上に着いたのは11時ちょうど。ぴったし2時間で、去年と同タイムでした。
記念撮影を終えると、さくらは去年と同じ頂上直下の岩穴に潜り込み、新たに土を掘り起こして、ほてった身体を冷やしていました。

このあと、美瑛岳を麓の望岳台へ下りるのが一般的で近いですが、
もう一度、日本離れした奇岩連なる岩山の風景を見れたら見たくて、それにさくらの好きな雪渓もたくさん有るので、来た道を引き返しました。

軽い食事を済ませ、正午前に美瑛岳を発ち、帰りは写真撮影を余りしなかったのでほとんど休憩無し、案じていた十勝岳への登りも腐った雪の斜面歩きよりましか~と思いながら、気が付けば行きより早く十勝岳に着いていました。

今日三度目の十勝岳頂上を素通りして、帰り道を急ぎ、3時前に白銀荘駐車場に下りました。
さくらの肉球に傷みはほとんど見られず、一安心しました。ただ、曇り空にも関わらず、さくらと合わせて飲み水だけで2リットルを消化してしまったのを次回の参考にします。
歩行距離は、美瑛岳までの往復に上富良野岳途中までを加えて20km余り、タイム的には休憩時間を除いて9時間近くの山歩きでした。