たーりーさんのセカンダリーが始まって3週目。


家にチェックには来たけれど、たーりーさんは1度も顔を見せていなくて、このままだと警察のチェックが入ると言われた。


プレッシャーをかけているのか、それとも本当なのかは分からないけど、来られてたーりーさんが怖がったら、学校どころじゃなくなる。


どうにかしましょう、と学校側にミーティングを提案された。


夏休み前、Sencoの人と会って、たーりーさんの事情は話してある。トランジションのサポートのためだったみたい。


夏休み明けの初日はエジュケイション ウェルフェアー オフィサーのDさんが家に来た。彼女は数回家に来ている。


月曜日のミーティングは、Dさんと、イヤー7のPastoral Managerの女性とだった。


たーりーさんのことや、これまでのことを話した。


ジュニアスクールの時は、Sencoの先生も、サポートの先生も、どうしたら良いのか分からず、あれもこれも試していた感じがする。


小さいし、登校渋りはあっても、たーりーさんのようなケースは少ないのか。


タフラブのスタンスで、私にもたーりーさんにも対応していた。


それに比べて、1度話しただけなのに、Pastoral Manager、わかってる。たーりーさんのことを把握しようと色々と聞かれたけど、それをもとに対策を提案された。


ジュニアの時は


「朝は学校に行く支度をさせてください」


と言われていた。最後の最後まで、学校に来させてくださいと。


でも、それができない。できても家から出られないって、わかっていてもそればかり。


セカンダリーでも、同じことを言われると覚悟していたら


「お休みが長くなればなるほど、戻りにくくなるけど、焦らないでゆっくり。小さいステップで」


と言われた。


最初の目標は家から出ること。


出られたら、外で何かアクティビティーをすること。


そして、支援センターでのアクティビティーに参加できたら、セイフガーディングのチェックも兼ねられると。


「でも、玉ねぎの皮をむくように、1枚1枚ゆっくりね。たーりーさんを怖がらせたくないから、慎重に」


と言われた。


Dさんが


「ミーティングのあと、チェックに家に行っても良い?」


と言うので、多分たーりーさんは隠れてしまい、姿が見られないだろうから、旦那さんにたーりーさんを窓に行かせて、Dさんに道路からチェックしてもらおうということになった。


家の外から旦那さんに電話したら


「たーりーさん、今キッチンにいる」


なので、Dさんに中に入ってもらうことにした。


たーりーさん、丁度トイレに行くところで、Dさんに


「ハロー、たーりーさん!」


と言われ、かすかに笑顔を見せてくれた。


これでチェックが済んだから、警察は必要ないわと言われた。


これでもダメだったら、翌日歯科検診があったので、歯医者さんにたーりーさんを見ましたと証言してもらうことになっていた。


それも必要なし。


とりあえずほっとした。


たーりーさんは機嫌悪かったけど。


でもそれも長続きせず、


「お腹空いたニコ


とやってきた。


ほっとした。


でも学校としてはプレッシャーはかけないわけにはいかず、またチェックが必要ですと言われた。次回はビデオ通話で試しましょうかと。


とりあえず、たーりーさんの状況を把握してくれている。そして、学校に来させるというよりは、たーりーさんのためのサポートを考えてくれている印象を受けた。


まあ始まったばかりだから、この先どうなるか分からないけど。