毎週水曜日連載中の『教えて!サクラバレエ』シリーズ。
今週も、
大人の方からの『バレエ』に関する
素朴な疑問・質問にお答えする、Q&Aコーナー
です
Q.
こんにちは。 最近バレエ教室に男性の生徒さんが入って来られました。
男性の生徒は今のところ一人です。
その生徒さんは毎週来ていないのですが、レッスンに来る時は毎回40分程遅刻して来られます。
バーレッスンの途中から参加になるため、バーの立ち位置を詰めないといけません。
60代くらいの清潔感がなく、バレエもほぼ初心者です。
正当な理由でレッスンに来ているように思えず、何となく恐怖を感じます。
男子禁止の教室ではありませんし、偏見を持ってはいけないと思っています。
教室の先生に意見するつもりもないのですが、いつもかなりの時間遅刻してくること、清潔感がないこと、鼻息がやたらと荒いことで、真後ろに立たれたりすると気持ち悪いと思ってしまい、レッスンに集中できません。
何か女性を見る目的できているように感じ、私のテンションも下がってしまいます。
他の生徒さんとあまりお話する機会もなく、皆さんがどう思われているかわかりません。
それにそんなことを口走ってしまうと教室の雰囲気が悪くなったらいけないので言うつもりもありません。
サクラ先生、生理的に受け付けない男性と一緒にレッスンするにあたって、集中するにはどうしたらいいでしょうか?
私はもっと上手になりたいので1回1回レッスンを大切にしたいです。
私が過敏になりすぎているのでしょうか?
レッスンの曜日は変えることはできません。
お忙しい中申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
匿名さん
A.
はじめまして、匿名さん。
(最近、ペンネーム『匿名』さんが続いていますが、毎回違う方です。)
このご質問でポイントとなるのは、『匿名さんの先生がどう考えられているのか』ということだと思います。
匿名さんにとっては“ナシ”だと思うことが、先生にとっては“アリ”なのが、匿名さんがモヤモヤされている一番大きな原因なのではないでしょうか。
どういうことかと言いますと、先生がその方に何も言われないということは、先生にとっては次のことが“アリ”なんだということが考えられますよね。
①毎回40分程遅刻すること
②バーレッスンの途中で、みんながバーの立ち位置を詰めないといけないこと
③清潔感がない服装でレッスンを受けること
④生徒の中には、匿名さんのようにそれらが気になって、レッスンに集中できない人がいること
つまり、今、匿名さんが感じている(これは“ナシ”)だと思うことが、先生にとって“アリ”になっていて、その方がレッスンに来られ続けているというのが問題の本質である気が私はします。
なぜなら、私にとっては、これらは男性・女性関係なく、“ナシ”なことだからです。
サクラバレエでは規約に“レッスン開始から30分を過ぎての入室は安全のためお断りすることがあります”と明記しています。またバレエは先生が生徒を触ってなおしますので、清潔な衣類や靴を身につけることがバレエのマナーであることは、一番最初のレッスンでお伝えしています。
ですからこれらは『ルール・マナー』違反であり、それをお伝えしても、改善されないようであれば、その方の面倒を見てあげ続けることは難しくなります。
このように、おそらくほとんどのバレエ講師はこれは“ナシ”だと考えると思います。
では、なぜ匿名さんの先生はこれをそのままにしているのでしょう。
A.先生がこれをルールやマナー違反だと思っていない。
B.先生はこれをルールやマナー違反だと思っているが、言えない。または言わない。
この、どちらかだと思います。
匿名さんご自身は、違和感を感じて、こうやって相談されているくらいですから、おそらく私と同じように(これらはマナー違反だ)という意識や感覚をお持ちなんだと思うんですね。
それで、もし匿名さんの先生がAだった場合は、どうされますか?ってことなんです。
今回の方がもし、来なくなったとしても、また同じような方が門を叩いたら、先生は門戸を開くでしょうし、みんなの集中力がガタガタになっても気になさらない、ということになるかと思われますが、匿名さんは耐えられますでしょうか?というお話しです。
この場合は、匿名さんは、ご自分がバレエを習う目的やこの教室に通われている理由を思い出してみて、もし(何があってもこの先生についていきたい)なら、そのまま残れば良いし、(この教室は家から近いだけで、私はやはりバレエは集中してレッスンを受けたい
)なら、違う教室や先生を探された方が幸せになれると思います。そこはご自分と向き合われる必要があると思います。
そして、匿名さんの先生がAではなく、Bなのかな、と思われる場合は、ここはちょっとみんなで先生の背中を押してあげると良いのかな、と思います。
もしかしたら、先生ご自身では違和感を感じられていながら、(私さえ気にしないようにすれば・・・)と思われているのだとすれば、
「いえいえ、違和感を感じているのは先生だけではありませんよ!」というのをぜひみんなで伝えてあげて欲しいんです。
匿名さんは“他の生徒さんとあまりお話する機会もなく、皆さんがどう思われているかわかりません。”とのことですが、一番話しやすそうな人で大丈夫ですので、明るく軽い感じで、(鼻息のことは匿名さんの気のせいかもしれませんので、そこは置いておいて)
「最近入られた○○さん、いつも遅刻してこられて危なくないですか?」
「私は集中力が切れてしまうのだけれど、どう思われます?」とサラッと聞いてみたら、自分とまったく同じ気持ちの人がいたり、意外な回答が返って来るかもしれませんよ。
これはね、あんまりガマンしてから言うと、モヤモヤがたまりすぎて、名探偵かベテラン刑事ばりに、
「あの人、ぜったい痴漢よ!」みたいなことを思わず口走ってしまいますから、出来るだけ早いうちに軽い感じで話してみるのがポイントです。
男性だから、ということは置いておいて、レッスンに集中出来ない、ということからお話しすれば、教室の雰囲気が悪くなることもないと思います。
それでも、もし匿名さんと同じ気持ちの人が誰1人いなかったとしたら、
(ああ、私は感性と想像力が素晴らしいのね今度推理小説でも書こうかしら
)と思えば良いですし、もし仮に匿名さんと同じようにモヤモヤしている人が1人でもいるのであれば、その人たちと一緒にみんなで先生にそのモヤモヤを伝えてあげて欲しいんです。
今、コロナなのでどの教室も運営が大変だと思います。もしかしたら、匿名さんの先生は教室運営のことを考えて、(今は1人でも多くの人にレッスンに来てもらいたい)と思ってガマンされているかもしれません。(仮に、の話ですが)もしそうなら、
「先生!でもこのままでは、早かれ遅かれ、みんなが去っていく可能性が高いと思います!」と教えてあげて欲しいのです。(本当のことだと思うので)
先生は自分だけがガマンすれば良いと思って、匿名さんはじめモヤモヤしている人がいるとはまったく気がついていないのかもしれませんから。
講師は生徒に相談されて、はじめて様々なことに気がつくことも多いので、もしそれが出来る雰囲気でしたら、ぜひみんなで教室を良くするために、そして先生が1つ成長するために、ちょっと行動してみてあげて欲しいと思います。
ただ、ポイントは、「先生にああして欲しい、こうして欲しい」だったり、「あの人が悪い。私たちは善い。」「あの人が間違えている、私たちは正しい。」という伝え方ではなく、
「私は、こう感じる。」
「私は、これは好きじゃない。」などと、主語を「私は」にして、ご自分の感じることだけを伝え、「先生はどう思われますか?」と、先生にもどう感じるのかを聞いてみる、ということです。
「私たち、先生にあの方をどうにかしていただきたい訳ではなくて、ただ最近レッスンに集中出来ないのがイヤで、私たちは先生のレッスンを1回1回集中して受けたいのでその気持ちだけ知っておいていただきたかったんです。お時間いただき、ありがとうございました。(ニコッ)」という感じで伝えるのはどうでしょう。そして、あとはどうするのかは先生にお任せする、というのもポイントです。
ただ、この時は、
「気のせいかもしれませんが、鼻息が気になってしまいます。」
「私だけかもしれませんが、何となく恐怖を感じます。」ということも伝えて良いと思います。
すると、先生は(あ、生徒の中にはそう言う風に感じている人がいるんだな)ということに気がつけると思いますので。
とはいえ規約などに明記していてそれを守らない、などでなければ、一度入会した生徒を講師の一存で退会させることは基本的には難しいですし、相手のタイプによっては逆恨みされたりするケースもありますので、先生もすぐには動けないこともあります。
ですから、そこから先は先生にお任せすると良いと思います。
また、もしかして先生とお話をしてみたら、
「あの方は実は今度エアロビクスの全国大会に出るので、そのためにレッスンに来ている、超本気の生徒ですよ!」だったり、
「あら~、あの人、実は私の旦那さんよ」というオチになるかもしれません。
そこは、決めつけずにとにかく一度先生とお話ししてみると良いと思います。
どんな結果になるにしても、最終的には、匿名さんご自分がどうしたいのか、が鍵になってくると思います。
匿名さんがまた落ち着いて1回1回のレッスンを大切に受けることが出来ますよう、願っています。
(本当に素晴らしい心構えです!)
ご質問をありがとうございました。
◇
さて、今週もまたまたお答え出来る質問にはすべてお答えしてしまいました。
(私は桜先生に聞きたいことがある・・)
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