一昨日、こちらでお知らせした『アシスタント候補生』について、捕捉しておきます。
その時の記事はこちら↓↓↓
それはですね、このアシスタントは、将来、助教師や教師になれる可能性があるのですが、いずれにしろ、これは必ずしも“職業訓練”という訳ではない、ということです。
つまり、公務員の方や、副業禁止の会社にお勤めの方でも、応募していただける、アシスタントに採用される可能性がある、ということです。
バレエの先生やアシスタントと言えば、この道を究めていて、他に仕事なんてしていないイメージがあると思いますが、バレエの世界しか知らない人は、結構、世間を知らないんですね。
そして、よほど気をつけていないと、だんだん「私は神だ!」みたいな感覚になってきてしまうんですね。
本当は、小さな世界の、小さな団体の一部にすぎないのですが。
そして、バレエを習いに来る大人はみなさん、世間の中で、社会性を持って生きている人たち。
このズレ、結構大きいんですね。
ですから、私はバレエの先生は、バレエだけをやってきている人よりも、社会で働いた経験がある人の方が望ましいと思っており、バレエのアシスタントや教師は、何ならバレエが専業でなくても良いと思っています。
(実際、日本のプロバレリーナは収入が少ないため、洋服屋さんでバイトしていたり、それこそ、バレエを教えることが副業だったりします。)
もちろん、将来、助教師になって、教師になって、人気が出て引っ張りだこになったり、アシスタントをしてみて、この仕事のやりがいや、奥深さに魅了されて、「天職だ!」となれば話は別ですが、それは先になれば、自然とわかることで。
今はこの時代、1つの仕事だけに専念するリスクは、コロナ禍の中、浮き彫りになってきているのではないでしょうか。
普段バレエとは関係のない仕事をしている人たちは、実はスキルがものすごく高かったりします。
例えば、学校の先生。
子供の頃、バレエに打ち込み、バレエダンサーを夢見ていたけれど、親の方針だったり、小さな挫折だったり、また、勉強が出来て、教えることが好きなことから、バレエをやめ、やがて学校の先生へ。
こういう方たちは、“カリキュラムにのっとり、教えて、育てる”プロフェッショナルです。愛情もあります、情熱もあります、頭も良いです。
授業計画を立てて、時間内に授業をするプロです。
生徒に飽きさせないように話したり、要点を理解させるプロです。
褒めたり、叱ったりすることにも慣れています。クラスの責任者であることなんて、当たり前です。
そんな人が、バレエの知識を身につけて、人を触ることに慣れれば、あっという間に要領を得て、月に数回、または週に1回程度、バレエのレッスンをこなすことは、そう難しくないのではないでしょうか。
子供の頃、バレエを習っていたのなら、メソッドを変えて、多少のクセをとれば、お手本を綺麗に見せることが、比較的簡単に出来ます。
急な残業には、基本、スタジオにいる私が代行すれば良いだけの話で、何の問題もありません。
もちろん、公務員ですから、お給料はお渡し出来ません。ボランティアになります。
それでも、大好きなバレエと、人生経験を活かして、人の役に立ち、バレエと共に人生を歩めることは、とてもやりがいがあるでしょうし、大人を相手にバレエを教えることによって、気づくことも多く、逆に本業にも活かせるようなヒントを得たりすることもあるのではないでしょうか。
学校の先生を職業に選ぶような、責任感の強い人が、ボランティアだからと言って、バレエを教えることに手を抜くとは、私は思わないのです。
また、例えば、プロのモデルさん。
美しいことを体現するのがバレエです。
もちろん、モデルの華奢な美しさと、バレエダンサーの鍛え上げられた美しさでは美の種類が違いますが、その美意識と魅力から、沢山の生徒に憧れられる人気教師になることでしょう。
また、子供の頃から高校生くらいまで、本気でバレエを習っていた。コンクールに出たり、発表会では結構良い役も頂いたりした。でも、バレエや人間関係に疲れてやめてしまった。先生が怖すぎてやめてしまった。
または、バレエ団に入ったけれど、理想と違いすぎたり、あまりにも厳しい世界で、やめてしまった。だけど、本当はバレエが好きで好きで。
先生が怖くない、生徒たちが意地悪じゃない、バレエ教室も世の中にはあるのです。
スパルタではない教え方を学べば、生徒たちはあなたの美しいお手本や踊り見て、ますますやる気になることでしょう。
また、例えば、医療関係者の方。
身体のことを、普通の人よりも勉強しています。
人の身体を触ることに、普通の人よりも怖さがないと思います。
(他人の身体を触ってなおすって、慣れるまでは意外と怖いものなんですよ、なぜか)
また、医療関係者の方は、物事に優先順位をつけるのが得意であることが多いです。
迷った時のとっさの判断力がすごいです。
人が躍動するレッスン中でも、その判断力は役に立ちます。
また、医療関係者の方は、物事の切り替えが上手な人が多いと思います。
患者さんと接する時に、「自分は自分、他人は他人」そう割り切って、ドアを閉めたら秒で忘れる。それくらい気持ちを切り替える必要があるため、日々そうするうちに自然と身に付くと聞いたことがあります。
仕事とバレエ、秒で切り替えることが出来るのではないでしょうか。
まずは、仕事をしながらアシスタントの勉強をしてみる。
バレエを深く学んでみる。
それで、もっとやりたい、もっともっと、となった時に、それを職業とするのかどうかは選べば良いと思っています。
私ね、昔よく悩んだんです。
(大好きなバレエを仕事にしたい。でも、食べていけるんだろうか)って。
バレエの先生にはなりたい。でも、生活はどうなるんだろうって。
当時、私は副業禁止、一人暮らしも禁止の超保守的な、古~いタイプの、でもお給料はとっても良かった一流企業で働いていたので、そこをやめてバレエの世界に飛び込むのは勇気がいりました。
今、そんな思いを抱えている若い人たちがいるのだとしたら、こうアドバイスすると思います。
「とりあえず、そんなに好きなら、まずは今の仕事をしながら、アシスタントになる勉強をやるだけやってみたら?実際にやってみたら、思っていたのと全然違うってこともあると思うし。」と。
それで、面白くて、もっともっと教えたい、もっともっと勉強したいってなって、バレエの比重が大きくなった時に、職業としてはどうするのか考えてみればいいし、違えばやめれば良い。
もしかしたら、バレエを教えるのは職業ではなく、生きがい、本気のボランティアとして楽しめる程度に関わるのがその人にとっては、実は良いのかもしれないし、「教えるよりも、やっぱり私は踊りたい!」ってなるのかもしれないし、逆に「これこそ天職!」ってなるのかもしれない。
また、大人の女性は、結婚、出産、介護など、ライフスタイルが変更になることも多いですし、転勤や転職などもありますよね。
だから、今は仕事をしながら、バレエを教える勉強や経験を積み、ライフワークバランスが変化した時にバレエを仕事にする、ということを選択肢にいれても良いのではないでしょうか。
その方が、余裕を持って自分の人生と向き合える気がするのです。
ムリなく、柔軟に、どういう選択肢が自分にとって幸せなのかを選びながら、その選択肢の一つに、サクラバレエでバレエを教える、ということが入っているのも素敵ではないですか?
もちろん、ただただ、いつも忙しそうな桜先生をちょっとでも助けてあげたい、これも私のボランティア活動のうちの一つなのだ、という天使のマインドをお持ちの方も、全力大募集中です。
大切なことは、教師、アシスタント、生徒、全員が、お互いを尊重しながら笑顔で過ごせること。
大人もバレエと本気で関りながら、日々成長出来るのだというスタイルを持ち続けること。
バレリーナのように、バレエだけにエネルギーを注いできた人には、もちろんその人たちにだけしか出来ないことや良さがあります。絶対に、あります。
けれど、それと同じように、バレエ以外のことにエネルギーを注いできた人たちも、それぞれに得意なことや、その人にしか出来ないことが沢山あるはずなんです。
それを、大好きなバレエを通して、人の役に立ててみませんか?
忙しすぎで、フウフウ言っている私を助けてあげて、感謝される人生を選んでみませんか?
もうね、めちゃくちゃ感謝されますよ。感謝されまくりです。
それから、そうですね、私が得意なことは、1人1人を丁寧に見ること。
溢れる情熱。
1つのことに集中すること、秒でゾーンに入ること。
クリエイティブなものを創り上げること。
だけど、苦手なことも沢山あります。
だから、色々な人に助けて欲しいのです。
クールな人。冷静な人。
全体を見ながら物事を要領よく進めていくことが得意な人。
決まったことを淡々とこなすことが好きな人。
私に「先生、それ、ちゃいまっせー。」と突っ込みを入れられる人もぜひ!
アシスタントのうちは、コンビネーションを自分で考えなくても大丈夫です。
ちゃんとサポートがあります。
好きなら、一歩踏み出す勇気を、ぜひ。
現スタジオ生でなくても応募することが出来ます。
用紙はこちらからダウンロードすることもできます。
用紙はこちらからダウンロードできます。
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サクラバレエは大人からバレエをはじめる人のためのバレエ教室です。
クラシックバレエを大人向けに、1人1人にレベルを合わせたクラス設定によりきめ細かい対応を図り、1年間のカリキュラムを設定し、一貫したバレエ指導を行うことを目的としています。
大人になってからバレエをはじめた教師が、大人が仲間たちと協力しながら輝ける場所として、サクラバレエをつくりました。
夢は大人だけで、バレエの全幕公演で客席を一杯にすること。
野望は大人バレエの地位の向上です。
「大人だって、バレエが好き!」
「大人だって、バレエが上手になりたい!」
大人でもベストをつくしてレッスンすることにより、成長する楽しさ、協力して前へ進むやりがいを感じることが出来ます。
あなたも私たちの仲間になりませんか?
特に20代・30代のまだ若く、未来を切り拓く力を持つ人たちの力を、私たちは必要としています。
バレエ経験がまったくない方、大歓迎です。
「好きなことをする 私の人生だから」
私と、サクラバレエのキャッチコピーです。
ぜひ、私たちと一緒に踊りましょう!
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こちらのブログでは、
『大人からはじめるバレエ』や『サクラバレエ』に関する素朴な疑問・質問を募集中です!
ブログ読んで気になっていること、桜先生に聞いてみたいこと。
「バレエ習ってみたいけれど、ここが心配」「サクラバレエって他の教室とどうちがうの?」など、みなさんの質問を募集します。
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