毎週日曜日に連載中の『私が大切にしている言葉たち』シリーズ
私がこれまでに出会った恩師やダンサーの方たちの言葉の中から、大切にしているものを紹介していきます。
今回は、私が一番最初にバレエを教えていただいたⅬ先生の言葉から。
『それ、私のenemy(敵)よ。』
“それ”とは“巻スカート”のことです。
多くのバレエ教室で、大人のレッスンウェアに指定はありません。
本来、バレエは人間の身体のラインを見せることで表現する芸術なので、上達のために、レッスン時は身体のラインが見える格好でレッスンを受けることが一般的です。
多くのバレエ教室で、子供たちはレオタードの上にTシャツや巻スカートを身につけることを、禁止されています。
けれども大人は、プロになる訳でも、本気のコンクールに出るわけでもありません。
ほとんどのバレエ教室で、大人の服装は自由です。
大人は身体のラインを出したくない人が多いので、レオタードの上にTシャツを着たり、巻スカートを巻いたり、みなさん思い思いのウェアで、お洒落を楽しまれます。
けれども、私はバレエを習っている時は、子供たちと同じように、レオタードにピンクタイツ、黒のスパッツでレッスンしていました。
当時、たくさん読んだ本の中に、“上達のためには身体のラインを出すこと”と書かれていたからです。
ところがある時、岡山にも初めてのバレエショップがオープンしました。
お友達と一緒にそのショップを訪れた私は、そのあまりの可愛らしい空間にすっかり心を奪われ、思わずパステルパープルのレオタードと花柄の巻スカートを購入したのです。
次のレッスンの時に、それらを身につけてウキウキした私を見て、L先生は大きなため息をついてこう言われました。
「それ(巻スカート)、私のenemyよ。骨盤が見えない、太ももが見えない、触るとツルツルして滑る、良いことが1つもない!」
それを聞いて、私は巻スカートを急いで外しました。
この巻スカートが、そんなにも先生を苦しめるものだったとは!
そしてそれ以来、巻スカートを身につけることはありませんでした。
このL先生が言われた言葉は、本当にその通りだと、自分が教えるようになってわかりました。
それでも、生徒だった頃の私は、レッスンで着る予定もないのに、バレエショップに行くと、そのあまりの可愛らしさに思わず巻スカートを買ってしまったことが何度かありました。
結局、レッスンで身につけることはなく、誰かにあげていましたが、それでもとても夢のあるアイテムであることは間違いありません。
ですから、レッスンの時に巻スカートを身につけたい人の気持ちはよくわかります。
サクラバレエではおすすめの服装はレオタードとピンクタイツ、スパッツとしていますが、基本的には自由です。
いつもレオタードにピンクタイツ、スパッツやショートパンツの人もいますし、毎回可愛いレオタードにあわせて巻スカートを履いている人もいます。
レオタードにあわせてボトムスを選んでいる人もいますし、レオタードとタイツだけでレッスンしている人もいます。
上手になりたければレオタードのみか、スパッツ・ショートパンツですし、気分を上げたい時は巻スカート、スポーティーなレオタードには黒のオーバータイツ1枚も素敵です。
目的にあわせて選べば良いと思っています。
そしてバレエ教師になった私は、今でもレッスンの時はレオタードにピンクタイツ、スパッツで指導しています。
多くのバレエ教師は、教える時にはTシャツや巻スカートなどを身につけて身体のラインを出さないことが多いのですが、私は生徒がみんなマネをするため、おすすめの服装で指導しています。
40代後半でこの格好で指導している教師はなかなかいないと思いますが、それでも出来るだけ生徒に遠回りして欲しくない、という思いからこの服装にしています。
だからこの言葉は、私が今でも大切にしている言葉のうちの一つです。
◇
サクラバレエは大人からバレエをはじめる人のためのバレエ教室です。
クラシックバレエを大人向けに、1人1人にレベルを合わせたクラス設定によりきめ細かい対応を図り、1年間のカリキュラムを設定し、一貫したバレエ指導を行うことを目的としています。
大人になってからバレエをはじめた教師が、大人が仲間たちと協力しながら輝ける場所として、サクラバレエをつくりました。
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