毎週日曜日に連載中の『私が大切にしている言葉たち』シリーズ
私がこれまでに出会った恩師やダンサーの方たちの言葉の中から、大切にしているものを紹介していきます。
今回は、ロシア国立ペルミバレエ学校元教師のA先生の言葉から。
『音楽と踊りがあっていれば、それは大体バレエ。けれど、音楽と踊りがあっていなければ、それはバレエじゃない。』
これは、A先生が小学生のクラスを教えている時に言われていた言葉です。
そして、こうも言われていました。
「音楽と踊りがあっていれなければ、それはバレエじゃない。好き勝手動いている人の後ろで音楽が流れているだけ。」と。
つまり、
「絶対に音楽にあわせなさい。」
そして、
「音楽にあわせることが出来ない人は、バレエを踊ることは出来ませんよ。」
ということを教えていたのです。
ロシアの国立バレエ学校では、入学した時に楽器を専攻して、8年間で卒業する頃にはプロ顔負けなほどのレベルで演奏できるようになることを求められるのだそうです。
ロシア以外でも海外の国立・王立バレエ学校では、同じように音楽を専攻することが多いです。
バレエでは身体能力と同じくらい、音楽力が重要になってきます。
また、音楽にあわせるというのは、音楽力とともに、協調性が必要です。
相手にあわせる能力です。
自分が中心で相手に「私にあわせてね。」というゴーイングマイウェイタイプの人は、他人にも音楽にもあわせることが出来ません。
そういった強さも時には必要ですが、バレエはみんなで作品をつくります。スタッフとも息をあわせる必要がありますので、相手にあわせる能力が、バレエでは大切になってきます。
子供の頃からバレエを習っていると、自然に音楽力や協調性は養われていきますが、大人になってからバレエを習う時は、ある程度この音楽力と協調性が身についていないと、バレエと同時進行でこれらをトレーニングすることになるので、とても苦労します。
「私は他人と一緒に何かをするのは、キライ。」という人は、バレエ向きではなく、個人競技向けだと思います。
逆に言うと、大人でも音楽力や協調性がある人は、バレエに向いています。
A先生のこの言葉を聞く前、私がまだ生徒だった頃に、ヨーロッパから来られた講師の先生に、
「あなたは動きと音楽が良くあっていますよ!」と言っていただいたのですが、
当時は若かったこともあり、
(音楽と動きがあっているよりも、踊りが良いと褒めてもらった方が嬉しいのに!)なんて贅沢なことを思っていたのですが、これは大人がバレエを踊る上でとても大切なことなんだと、後に知りました。
自分がバレエを教えるようになって感じたのは、バレエはオーケストラの指揮者のように動くタイミングやスピードをその場で指示してくれる人がいません。
ですから、バレエを踊るときは、音楽が指揮者の代わりに動くタイミングやスピードを司っています。
オーケストラでも、指揮者にあわせて演奏することが出来ない奏者はオーケストラに入れないのと一緒で、バレエも音楽にあわせて踊れないと、作品に参加することが出来ません。
ですから、音にあわせて動けるということは、バレエを踊る上での、最低条件だと考えて良いと思います。
これまでの人生で音にあわせることで苦労したことがないよー。
子供の頃に音楽教室、学生時代に吹奏楽など、誰かと一緒に演奏していましたよー。
という方は、それだけで大人バレエに向いていると言えると思います。
バレエが好きな人の中には、音楽が好きな人もとても多いです。
うちでもスタジオ生の半数以上が子供の頃や学生時代に音楽を演奏していたり、バレエやダンスを習っていた経験があります。
そして、うちはおそらく普通の教室よりも(子供の教室よりも)音楽にあわせて踊ることを細かく伝えています。
それはやはり、A先生のことの言葉を今でも大切にしているからだと思います。
◇
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