教えて!サクラバレエ その48 ~バレエの世界のお約束④ ~ | サクラバレエ 

サクラバレエ 

サクラバレエは岡山市にある“大人からはじめる本気のバレエ教室です。
ワガノワメソッドに基づいた大人向けカリキュラムで段階を踏んで上達
出来るよう1人1人丁寧に指導しています。未経験の方ぜひどうぞ!
※スケジュールや料金は“テーマ”から♪

毎週水曜日連載中の『教えて!サクラバレエ』シリーズ。

 

見学や体験レッスンに来てくれた方達が書いてくれたアンケートの質問への答えや、私発信でサクラバレエについてのお話しをしています。

 

48回目の今回は、~バレエの世界のお約束④~です。

 

前回記事~バレエの世界のお約束③はこちら。

前々回記事~バレエの世界のお約束②はこちら

最初の記事~バレエの世界のお約束①はこちら

 

実際に習ってみてから、はじめて知ることの多いバレエの世界のお約束について、またはサクラバレエのルールについてお伝えしていきます。

 

 

前回は、まずルール、次にマナーを守ることが大切だというお話しでした。

 

先にルールを守らないとマナーは守れません。

マナーが守れる人になるためには、まずルールを守れるようになる必要があります。

 

「ルールを守る?そんなの当たり前でしょ!」と思っていても、自分では意外と気がつかないものなのです。

 

ちなみに、一般的なバレエ教室ではルールを守らないとそこにはいられなくなりますが、でもこれ、ごく普通のことだと思うんですね。

仕事でも、ルールを守らない人はそこにはいられなくなりますよね。

たとえそれがパートやアルバイトだったとしても。

サークルなどでもそうですよね。

 

では、うちではなくて一般的なバレエ教室でマナーを守ることが出来ないとどうなるか。

少し繰り返しになりますが教師はその人に指導することをやめます。

言葉をかけなくなります。触らなくなるし、多くの場合は目をあわせなくなります。

これは、一般的なバレエ教室ではよく目にする光景なので、バレエを習っている方は、(ああ・・・)と思われる方も多いのではないでしょうか。

教師はその生徒が気に入らないからそうする訳ではなく、それをしていると損をしますよ、またはそれを続けているとここにいられなくなりますよ、自分で気がついてくださいね、ということを伝えるためです。

たまに、その場ではっきりと、「それはダメ!」「それはナシ!」と伝える先生がいらっしゃいますが、それはとてもやさしい先生なのか、最終通告かのどちらかですね。

 

多くの場合、バレエ教師は言葉ではなく、動作や目線、態度などで「あなたは失礼なことをしました。」「あなたにはもう教えることはできません。」「いつでもやめていただいても結構です。」というメッセージを送ります。

 

その場合は、もう一度教えて頂きたいのであれば、自分から、「すみません先生、私は何か失礼なことをしましたでしょうか。」と聞きにいかなくてはいけません。

 

・・・ところが、これでピンとくるくらい勘が良い人なら、最初から失礼なことはしないと思うんですね。察しが良いということですから。

 

先生に一切指導してもらえなくなった大人が、それがどうしてなのかわからず、「いや~、うちの先生は気に入った人にしか指導しないのよね~。好き嫌いが激しいのよ~もうドキドキ」などとぼやきながら通い続けるのも、バレエ教室あるあるです。

ただ一切指導されないので、驚くほど上手になりません。

 

でもこれも、一般社会の中ではごく普通のことだと思うんですね。

バレエ教室で失礼なことをしてしまう人、誰かを怒らせるようなことをうっかりしてしまう人は、おそらくバレエ教室だけでなく、色々なところで同じことをしているはずなんですね。

イメージしてみてください。

もし、あなたの職場にしょっちゅう失礼なことをする人がいたら、あなたは

「それは失礼だと思うよ。」とハッキリ言ってあげますか?

もし、あなたの部下がしょっちゅうルールを破る人だったら、

「そんなことをしていると、ここにいられなくなるよ。」と本気で厳しいことを言ってあげられるでしょうか。

親でも子供を叱れない時代です。

・・・しないですよね。イヤですよね。面倒なことに関わりたくないですよね。

誰だって、自分をイヤな気分にさせる人とは出来るだけ関わりたくないですよね。

逆恨みもされたくないですしね。

 

だから、失礼な人はそのうちみんなから距離をおかれるようになります。

バレエ教室と同じことがおこるわけです。

それでも、本人は気がつかないのです。

だって、失礼なことをする人は、基本的に自分のことしか考えることが出来ないのです。周りのことを考える余裕がないですし、自分以外の人や物事にに興味がない、興味を持てるほど余裕がないのです。

いつもお腹がすいている人は、食べ物を見ると他人を押しのけてでも、それを手にしようとします。

いつも時間ギリギリで追われ続けている人は、我先にとなります。人に迷惑をかけているのかなんて、考える余裕なんてありませんよね。

つまりルールやマナーが守れない人というのは、“余裕がない人”だと言えると思います。

だから、周囲の人に興味がないようにも見えるし、自分のことだけで精一杯だから、色々なことに気がつけないんですね。

 

本来は、バレエ教室はマナー教室ではないし、バレエ教師はマナー講師ではないので、マナーを守れない人のことはほおっておいて良いのです。

距離を置いて、相手にしなくても何らとがめられるすじあいはありません。

職場や学校であまり話したくない人とは積極的に話さなくても何ら問題はないはずです。

生徒が教師を選ぶように、教師も生徒を選びます。

大人同士であれば、なおさらつきあう相手は選びます。

ですから大人なら、本来はこういった気遣いや思いやりは自分で学んで身につけていないといけません。色々なことがうまくいかなくなるからです。

大人なら、悩み相談はお友達やカウンセラーさんに。

礼儀やマナーは、職場の研修やマナー講座やセミナーへ。

そして、バレエを踊る技術はバレエ教室へ。

子どもはまだ素直で心も頭も柔らかい。

まだまだ大人に色々なことを教えてもらったり、助けてもらわなくてはいけません。

でも、大人ならそれは自分でなんとかすること。

余裕がないからといって、いつまでも甘えて頼っていると、周りから人が離れ、居場所がなくなり、ひとりぼっちで生きていくことになります。

 

(私の親は叱らない親だった)、(私は親がまったく怖くなかった)、(私の方が親よりも威張っている)という人は幸せなようで、実は生きていくうえで大切なことを教えてもらいそこねているということで、これは本人にとってはとても大変なことだと思います。けれども、あなたがもう大人なのだとしたら、自分で社会と折り合う術を、誰かに頭を下げることを、足るを知ることを、誰かを頼ることを自分で身に付けなくてはいけません。

そのための第一歩が、ルールやマナーを守ることであり、礼儀正しく信頼される人になることを目指すことです。

 

思いやりのある人は、自分のことしか考えられない人からは離れていきます。

だから、ルミナリエやマナーを守っていない人はとても寂しいです。

だから、同じように自分のことしか考えられない人と近づきあいます。ただ、その場合は相手も自分のことしか考えていませんから、お互いに見下しあったり陰で悪口を言い合うので、心は満たされません。または、忙しかったり、物理的に距離がある人たちと関わりますが、いずれにしろ心は孤独です。

 

この孤独が、さらなる次のマナー違反へと歩を進め、その人は無礼街道をまっしぐらに突き進むことになります。

 

「ルールを守りましょう」「マナーを守りましょう」

小学生の時から聞いている、当たり前でしょ、な言葉。

 

でも、この言葉がそれだけ繰り返し言われるのには、理由があるのです。

言ってしまえば、たかがルール、たかがマナーです。

守らなくったって生きていけます。食べていくことも出来ます。芸能人や政治家にも守っていない人、たくさんいますよね。連日、報道されていますでしょう?

けれど、これを守らないと人は、負のスパイラルにはまり、孤独を生きることになります。

だからこの言葉を言ってくれる人が身近にいる環境というのは、幸せなんですよ。

 

うちはね、最近はずいぶんと気持ちの良いスタジオになりました。

 

それは私が、どんな生徒とも逃げずに向き合い続けて来たからだと思っています。


私はね、たとえそれが誰かに何かを教えるためだったとしても、基本的にレッスン中に誰かを“無視する”ということをしたくないんです。

 

だから、生徒の誰かが私や誰かに失礼なことをしていたり、誰かを怒らせたりしている場面に出会うと、「あなたそれは失礼だと思いますよ。」「そんなことをしていると、ここに居場所がなくなりますよ。」と必ず話をするんですね。膝をつきあわせてね。

 

私も人間です。好かれたいし、嫌われたくありません。大人を叱りたくもありません。疲れますしね。だから出来ればそんな話はしたくないんですよ。

それでも無視することがいやで、そんな場面に遭遇したのなら、そして、それが良いとは思えないなら、正面切って話をするしかないのです。

 

正面切って話をするとね、怒って飛び出す人、開き直って我を通そうとする人、わかったフリをして同じことを繰り返す人、話をしたことで気がついて本気で変わろうとする人・・・色々です。

 

これってね、実は浮気を問い詰められた人に似ているんんじゃないのかなって思うんですよね。

 

浮気する人って、つまりルール違反をする人、自分のことしか考える余裕がなくて自分勝手になってしまっている状態だと思うんですよね。

 

よくテレビや映画で、浮気について真正面から話をされると、逆ギレしたり、泣いて反省するけど同じことを繰り返したり、本当に心から反省して変わろうとする人など、さまざまな反応をしているのを見かけますでしょう?

 

自分を変えることが出来るのは、自分だけなんですね。

それは、夫婦間でも、教師と生徒でも、きっと同じこと。相手を変えることは出来ない。

出来るのは、ただ本気で向き合うだけ。

 

普通のバレエ教室なら、夫の浮気、つまり生徒のマナー違反は即刻、離婚届けを叩きつけるか、見て見ぬふりをするか、家を出て行って別居または相手が離婚届を出してくれるのを待っています。


しかしサクラバレエでは夫の浮気、つまり生徒のマナー違反はガチンコで話し合います。

私はあなたと一緒にやっていきたいと思っているけれど、このままではやっていけないよ、ここではそれはダメだよ、あなたはどうするのと。(外国では浮気がOKの国もありますからね。一夫多妻制とかね。それだとルールを守れているわけですから。)

 

その上で、何度話しても同じことを繰り返す人、つまり逆切れ、開き直り、嘘をついて自分を変えようとしない場合には、本当に残念だけれども、もはや信頼関係を築くことはできません。何度も嘘をつかれたり、裏切られたら、もう信じることは出来ないでしょう?多少は見て見ぬふりもするけれど、それでも相手が変わることを選ばなかった場合は、残念ながらどこかの時点でお別れするしかありません。

 

この、相手の浮気(生徒のルール違反やマナー違反)を見て見ぬふりをするバレエ教室は実は結構多いのですが、空気がよどむんですね。

どちらかが浮気をしていながら、表面上は取り繕っている両親を持つ子供は、どこかでそのギクシャクしていることに気がつくのと同じです。雰囲気がよくないし、みんなで協力しましょう!という横のつながりが出来ないんですね。

教師が信用できない人を、他の生徒たちが信用できるはずがありませんからね。

生徒同士のほうが、もっとダイレクトに相手の人間性を感じるでしょうから。

自分たちのまわりに信頼関係というものがないことに気がつきますし、居心地の悪さをどこかで感じているはずです。

私はスタジオを出来るだけ楽しくて居心地が良い場所にしてあげたいので、今の方針を変えることはないでしょう。

生徒はみんな大切なので、どうかルールとマナーを守って欲しいと切に願うばかりです。

そのためには、出来るだけ心に余裕を持ってレッスンに来たり、自分の機嫌は自分でとることも大切のもです。

仕事やプライベートでイヤなことがあって、そのままスタジオに来ると、まわりに当たり散らして無礼者になる可能性が高くなります。大人は自分で自分をご機嫌にしてあげることも、自分のためにも身につけておきたいマナーです。

大変な時でも、その大変さを楽しんだり、気持ちをスバッと切り替える術を持つことも大切です。

だから、“挨拶は笑顔で”なんです。

ブスッとしたまま教室に入らない。

ブスッとして帰らない。

挨拶は気持ちを切り替えるためのツールでもありますから。

大人なら、普段から少なくとも、自分で自分をキライになるようなことは、しないであげてほしいと思います。大切な自分のために。

 

つまりバレエ教室とはとても小さな、でもきちんとした社会であり、普通の社会で求められることが求められる場所であるということです。

 

大人として立ち振る舞えるか、他人を思いやれるかどうか、ズルをしないで正直に生きられるか、常識があるかどうか。

 

すべては自分次第だということです。

 

・・・なんだか、いかついお話しが続いていますが、あと少しだけおつきあいくださいね。

 

次回は、孤独から次のマナー違反へとなだれ込むことについてのお話しです。

 

お楽しみに。

 

 

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