発表会まで、あと2週間!
やっと、自分のことに取りかかり、バーレッスンだけですが、毎日するようになって3日目。
身体はまったく思うように動きません。
10年前は自分の意思どおりに動いてくれていた身体は、うんともすんとも言ってくれません。
バレエ経験者で再開組の人たちは、きっとレッスン再開したばかりの頃ってこんな感じなんでしょうね。
(とりあえず目標は、昔の自分くらい踊れるようになること!)と、みんな言っていましたが、気持ちがよくわかります。
一体、いつになったら身体や感覚がもとに戻るのか…。
それでも、たった3日ながらに、レッスンするようになって変わったこと。
身体が気持ち良い!!
レッスンが終わってスタジオの外に出て、すこしひんやりした風にあたりながら歩いているとき。
身体の中がポカポカしていて、気持ちが良いのです。
思わず、さっきのレッスン時にかけていた曲を口ずさんだりして。
ごきげんです。
もともと、寝つきはすごく良いです。
この歳にして、一度眠ったら、朝までぐっすり。夢もみません。
それでも、寝起きの身体の軽さはバレエのおかげともいえるし、普段、運動不足やん!って話にもなりますが。
私ね、ダンス以外の運動、好きじゃないんです。
もくもくと身体を動かしていると飽きちゃうんですね。
ウォーキング、フィットネスのマシン、エアロビ…。
積極的にやりたいとは思わない。
テニスやバスケなどの球技も楽しいけれど、多分、何かを“感じる”要素が欲しいんだと思います。
感じながら動く、感じながら踊る…。
多分、身体よりも、心を動かしたいのかも。
体調を整えるのも仕事のうちなので、ウォーキングや筋トレなど、最低限のことはしていますが、心は動かない。
バレエを教えている時も、一応身体は動かしていますが、自分の心よりも生徒に意識を向けています。
また、私にとっては“仕事”なので、やっぱり心を動かすのとは違います。
映画を観るように、本を読むように、音楽を聴くように、自由に心を動かすことが出来る時間が『バレエのレッスン』
今年の発表会、忙しさがピークの時は(どうして出ることにしちゃったのかしら)と思ったこともありましたが、やっぱりバレエって楽しい!踊るって楽しい!
それにね。
昔、若くてまだ自分が生徒だった頃。
私は自分のことだけで精一杯でした。
自分がバレエでどこまでいけるのか。
自分が他人からどう見られるのか。
自分にどれくらいの価値があるのか。
あの人に負けたくない。
この人にも負けたくない。
自分にも負けたくない。
そうやって、自分を追い立てて、追い込んで、何かに取りつかれたように必死になって踊っていました。
“大人からはじめたから”って、下にみられたくない。
“大人からはじめたから”って、バカにされたくない。
“身体がバレエに向いてないから”って、あきらめたくない。
だから、誰よりも努力する。誰よりも勉強する。
今の自分じゃダメだ。もっと上へ、もっともっと上へ。
スタジオで一番上手な人たち。
自分よりも後から入ってきた若い人たち。
「負けたくない!」
自分と他人を比べては、一喜一憂。
その“なにくそ魂”は私を成長させ、その情熱は周囲の人たちを動かしました。
当時、大人からバレエをはじめた人としては異例の、パ・ド・ドゥ(男女が組んで踊る踊り)の練習をさせて頂いたり、プロの男性ダンサーと舞台で組んで踊らせて頂いたり。
先生にアシスタントに抜擢して頂いたり。
今となっては感謝しかありません。(大人からバレエをはじめた、身体がバレエに向いていない人をアシスタントにしたりプロダンサーと組んで踊らせたりするのは、先生にとってもかなりエネルギーを使うことだったと今になってみて、よくわかります。)
あの頃の私がいるから、今がある。
それでも、いつも心は虚しかった。
勝っても負けても虚しかった。
そして、孤独でした。寂しさだけがヒシヒシと押し寄せて来ていました。
1人で勝手に、目に見えない何かと、ずっと戦っていました。
今思えば、それはきっと自分の“自信のなさ”からくるものだったのでしょう。
ありのままの自分の価値を自分で見出すことが出来ず、自分の居場所を見つけることも出来ずに苦しんでいました。
大好きなはずのバレエ、大好きなはずの仲間たちを、いつの間にか自分を苦しめるツールにしていました。
今は、この歳になってやっとありのままの自分を認めることが出来るようになりました。
“大人からはじめたくせに”って言われても、「はい、そうですよ。大人からはじめましたよ~。」って言えるし、「身体がバレエに向いてない!」「バレエよりフラメンコが似合いそう!」なんて言われても、「そうなんですよね~、向いている人がうらやましいですわ~。」「フラメンコ、恰好良いですよね~。でも、こう見えても憧れの役はオデット姫なんですよね~。」なんて、しれっと言えちゃいます。
一緒に踊る仲間とも勝ち負けを競うこともなく、それぞれの価値も自分の価値も認めることが出来るようになりました。
やっと今、また昔のように、大好きなバレエは大好きだし、大好きな仲間(スタジオ生)達と一緒に踊れることは本当に幸せだって思えるようになりました。
10年分歳をとり、久しぶりの舞台で、ヘロヘロな踊りだっていいじゃない。
大好きなバレエを、大好きな人たちと一緒に踊れるんです!
写真だってビデオだって残るし、すごく良い思い出になるはずです。
みんな、それぞれの年齢、それぞれの環境、それぞれの立場で、発表会のために頑張っているんだもの。
みんなすごいじゃない。
そして、大人って忙しいのに、みんなバレエ大好きじゃない。
もう、それで、最高じゃない!!
そんな境地にまで、やっと達することが出来ました。
私の初心は、「バレエって楽しい!」でした。
「みんなで一緒に踊るって楽しい!」でした。
だから、今でも本当はコールド(群舞)が好きです。
主役、ソリスト、バレエに魅力的な役はたくさんあります。
もちろん、憧れます。永遠に憧れます。
それでも、みんなで息をあわせて空気を動かす踊りが大好きです。
みんなであーだこーだ、言いながら練習するのも楽しいです。
何年か前に踊った桜嵐(SAKURARASHI)も楽しかったなぁ。
みんなで、ワイルドアットハートだとか、トラブルメーカー、踊りました。
当時は寝る間もないほど忙しくて、本当に倒れそうでしたが、そこから嵐ファンになりました。
嵐のコンサートに行くと、いつも思い出します。
今回は、自分に似合う役としてメルセデスを選びました。
本当はもっと身体が戻ってから踊りたかったのですが、諸事情もあってメルセデスを踊ることにしました。
来年はどこかの人数の多いチームにこっそり紛れて踊ろうと計画しています。
・・・ともかく、本番で踊る時間はわずか2分!
だけど、その2分のために、みんなで頑張る!
見ていて下さい!
そして、出来れば見に来て応援して下さい!
昔、一緒に踊っていた仲間たち。
昔、私の発表会をよく観に来て応援してくれていた人たち。
今の私を知っている人たち。
このブログを読んでくれている人たち。
発表会に出ないスタジオ生たち。
そして、一緒に舞台に立つ仲間たち。
どうか、発表会が成功しますように、願っていてください。
遠くからでも応援してください。
そして、私の腰がギックリいかないことも、あわせてお願いします。(誰に何を頼んどんねん。)
あなたの夢は叶ったよ!
バレエの先生になったよ!
20年後には大人のためのバレエ教室を開いて、大人にバレエを教えているよ!
しかも、とても良い仕事しているよ!あの、エレーナ先生がそう言ってくれたよ!
そして、今もバレエを踊っているよ!
大好きな仲間たちと一緒に発表会に出るよ!
大好きなドン・キホーテで、憧れのメルセデスを踊るよ!
あなたの頑張りは、努力は、汗と涙は、無駄じゃなかったよ!!
・・・20年前の私への、そして迷えるすべてのバレエを愛する大人へのメッセージです。
10年ぶりの舞台。
もうすぐ幕が上がる日がやって来ます。
間違いなく、私は今、幸せです。
もう寂しくなんてありません。
だって、仲間がいるから。
サクラバレエは別名、
『桜とゆかいな仲間たち』ですから。
自分からも、生徒からも、バレエからも逃げなかった日々。
まっすぐに、自分と向き合い続けた20年間。
ご褒美はちゃんとあります。
みんなにもきっとあります。
だから、みんなでベストをつくして、楽しみましょう!!
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