6月に入りました。
うちはカリキュラムがありますので、毎月新しく習うことがありますが、大人バレエは身体づくりが本当に大切です。
今週は“バーで筋トレ、名付けてバートレ”と題して、バレエの動きを使って効率的に筋力アップをする方法を学んでもらっています。
バレエ歴が長くなってくると、みんなバレエのために筋トレをしはじめます。
「もっとビシッとバランスがとれるようになりたい。」
「トゥシューズで安定して踊りたい」
「クルッと回れるようになるために体幹を鍛えたい」
「大きなジャンプを華麗に決めたい」
確かに、筋トレはバレエが上手になるためには必要です。
プロのバレエダンサー達も、暇さえあれば筋トレをしています。
私もレッスンの時に基礎体力づくりの大切さを折にふれてお話ししていますので、みんな自宅やレッスン前などに一生懸命トレーニングしています。もっと本気の人達は、バレエのためにパーソナルトレーニングに通っています。
それでも、大人は筋力が落ちるのが早いです。
特に35歳以上。
週1回のレッスンでは、筋力は落ちていきます。
週2回以上でも楽なレッスンをしているとどんどん筋力が落ちていきます。
バレエのレッスンで楽しいことの一つにジャンプがありますが、これもまた35歳を過ぎると関節に負担がかかり、ケガや故障のもとになります。
若い子供達や10代20代、せめて30代までは、跳べば跳ぶほど筋力はつきます。
足腰が鍛えられて、バレエのジャンプでも縄跳びでも、頑張れば右肩上がりに成果が出ます。
けれども、35歳以上の人達は、跳べば跳ぶほど、関節がすり減っていきます。
関節が強い人でも、大きなジャンプは楽しいけれどケガをするリスクが高くなります。
トゥシューズも同じです。
トゥシューズは床に乗っているわけではなく、床を押して立ちます。
けれど、多くの大人は床を押す筋力がありません。
だからと言って安全のためにジャンプを跳ばないだなんて、クリームソーダをクリーム抜きでソーダだけ飲むようなものです。
プールに行って、水の中を歩いて帰ってくるようなものです。
バレエの一番楽しくて美味しいところを味わうことが出来なくなってしまうのです。
そこで、がむしゃらにジャンプをしなくても、ジャンプ力が上がる方法はないものかと、これまでいつも私は考えていました。
どうすれば、大人も安全に筋力アップ出来るのか。
しかも、私のようにバレエのレッスンなら毎日でも、何十時間でも出来るけど、それ以外の運動はキライ!というタイプの人でもバレエのためにどうすれば筋力が身につくのか。
がむしゃらにポワントをはかなくても、ポワントで綺麗に立てるようになる方法はないのか。
その答えを先日整体の先生に教えて頂きましたので、自分の中で実践して、スタジオ生達にわかるようにアレンジしたものを今週のレッスンで伝えることにしました。
結論からいいますと、「100回のジャンプより、1回のプリエ。」なのです。やっぱり、バレエの基礎はプリエなのです。
そしてそれは、私の中の長年の疑問を解いてくれるものでもありました。
とあるバレエの先生が書かれた本に「バレエはバーレッスンが筋トレとストレッチを兼ねているから、レッスン以外に筋トレもストレッチもする必要はない。」という内容のことが書かれていました。
これだけ、筋トレをするバレエダンサーが世の中に沢山いる中で、そう言い切られているその文章の意味がよくわからなかったのですが、今回のことで、とてもよくわかりましたし、生徒達にもしっかりと伝わったと思います。
バレエは本当に奥が深いです。
楽をすればいくらでも楽な、汗ひとつかかない、息も上がらないレッスンが出来る。
けれど、全く同じ動きをしていても、自分の意識一つでとんでもなくキツい自分をしっかりと鍛えてあげられるレッスンになる。
すべては自分しだい。
「なにかを成し遂げたければ、自分でするしかない。」
今年の4月の新学期に皆にお話しした言葉ですが、今週のレッスンでしっかりと届いたのではないでしょうか。
いつもと同じ動きだけれど、みんなものすごく汗をかき、真っ赤な顔をしてがんばっていました。
レッスン終了後はお風呂あがりのような茹で上がったお顔にみんななっていました。
次の日、お尻や脚全体がものすごい筋肉痛になったそうです。
昨晩のレッスン、木曜(夜)基礎クラス。
床をしっかり感じてプリエ。
筋肉痛になるくらい頑張らないと筋力はつかないのですが、自宅で1人でやるにはあまりにもつらい動き。
先生に見られている中で、みんなと一緒になら、なんとかこなせます。
やりきった後のみんなの顔が清々しいこと!
発表会までに、みんなで頑張って、しっかり脚力をつけましょうね
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