おはようございます。
新しい時代がはじまりました!
今日から令和元年なんですね。
まるで新年を迎えた時のように、自然と気持ちが引き締まっているので、驚いています。
どうか、平和で温かく幸せに満ち足りた時代になりますように!
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毎週水曜日連載中の『教えて!サクラバレエ』シリーズ。
見学や体験レッスンに来てくれた方達が書いてくれたアンケートの質問への答えや、私発信でサクラバレエについてのお話しをしています。
17回目の今回は、~身体が硬いんですけど大丈夫ですか~です。
今回も前後編にわけてお話ししていきます。
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これも本当によく質問されます。
大体皆さん体験レッスンに来られる前の申込フォームに書いて来られるんですね。こそっと、「大丈夫でしょうか?」と。
よっぽど、バレエと言ったら身体がペタンとつくイメージがあるんでしょうね。
脚が前後左右に180度ペタンと開く感じでね。
確かにバレエは柔軟性はないよりあった方が良いです。
でも、そこまでの柔軟性は初心者さんにはまだ必要ありません。
5年10年かけて、ゆっくりと柔らかくしていけば良いのです。
そもそも、バレエを習う前から柔らかい必要はありません。
最初から柔らかいと、逆にケガをしやすかったりもします。
また、身体が硬い人は、頑張りやさんが多いと私は思っていますので、(身体が柔らかい頑張りやさんも沢山いますが。)アピールポイントだと思っておいて下さい。
「私、身体が硬いでーす!」と。
大人は98%の人が身体が硬いと思っていて間違いありません。
バレエを習う前からった体が柔らかい人というのは、現役のサーカス団員の方や、新体操を習っていた人など、ごく一部の人だけです。
そもそも、身体って年齢に関係なくストレッチをすれば、柔らかくなります。
これまで私は、ストレッチを継続しても体が硬いままの人を見たことがありません。
ストレッチをすれば、必ず柔らかくなります。
だから、何の心配もいりません。
「いやいや、そのストレッチを毎日する自信がないんですって!」という方も多いと思います。
はい、普通はそれで当たり前だと思います。
バレエを習っていなくて、何のモチベーションもないのに、身体を柔らかくしようと思っても難しいでしょう。
誰かに見せて褒められる訳でもなければ、叱られるわけでもない場合、普通はストレッチが続かなくて当たり前です。
私もバレエをはじめるまでは(ジャズダンスを習っていた時でさえ)ストレッチが続きませんでした。自分はなまけものかもしれない、とまで思っていました。その頃は身体が笑ってしまうくらい硬かったです。
バレエを習いはじめた時に、見かねた先生がレッスン前にしばらく一緒にストレッチして下さっていたくらいの硬さでした。
新人さんが入って来ると、「この桜さんなんてめちゃくちゃ身体が硬かったんだから、大丈夫よ!」と引き合いに出されるほどでした。これまで何人の新人さん達を安心させてきたことか!
表彰されても良いくらいですよ。
それが、いつの間にかバレエにすっかりはまり、大好きになり、少しでも上手になりたい!と、暇さえあればストレッチするようになりました。
なぜなら、バレエは自習をしてはいけないんです。
変なクセをつけないために、レッスンの時以外、自宅などで自習が出来ないのです。自己流のレッスンは上達を遅らせます。
だから、自宅で出来ることはストレッチか筋トレくらいしかありません。
本当は毎日でもレッスンに行きたい!でも大人クラスは当時週2回しかなかったので、少しでも上手になれるように、自宅でせっせとストレッチするようになりました。
“身体を柔らかくするためのストレッチ”は続かなくても、
“バレエが上手になるためのストレッチ”ならいくらでも出来るのです。
好きって、そういうことなんです。
なんとなく、「ストレッチしたら女子力が上がるかも」「お友達にいつか自慢できるかも」なんて動機でストレッチをするのと、大好きなバレエ上達のために、そして憧れのバレリーナや先生、お友達に少しでも近づこうと自主的に、しかも先生からのサポートを受けながらストレッチするのとでは、続けやすさが全く違います。
そして、続ければ身体は柔らかくなります。
少なくとも私はこれまで、バレエを習いはじめて身体がまったく柔らかくならなかった人を見たことがありません。
また、私は生徒にこれまで一度も
「自宅でもストレッチをしましょう!」なんて言ったことはありませんが、みんなどんどん身体が柔らかくなっていますので、毎日ではないにしろ、出来るときに自宅でしているのだと思います。それはやはり大好きなバレエのためなのだと思います。
バレエが続く人は、ストレッチも続くのです。
身体の硬さに関しては、何の心配もいりません。
身体の硬さを気にするよりは、新しいことをはじめることにワクワクした方が良いと思います。
バレエ習いた~い!って叫んでいた方が良いと思います。
バレエを習う人にとっては、一番したいこと、好きなことは“レッスン”です。
ストレッチはその“レッスン”が出来ない時にする、“レッスン”のためのストレッチ、言わば“脇役”です。
最初からストレッチのことなど気にする必要はないのです。
それにしても、バレエを習いはじめた頃の私のストレッチを動画で撮っておけば、今どれだけの人を勇気づけてあげられるかと、本気で思います。
その私がバレエを何年も続けて、先生になっている訳ですから、なんの心配もありません。
はじめは、みんなガッチガチです。
そこからスタートした方が、ドラマチックでしょう?
つづく