第2回発表会の思い出 その6 | サクラバレエ 

サクラバレエ 

サクラバレエは岡山市にある“大人からはじめる本気のバレエ教室です。
ワガノワメソッドに基づいた大人向けカリキュラムで段階を踏んで上達
出来るよう1人1人丁寧に指導しています。未経験の方ぜひどうぞ!
※スケジュールや料金は“テーマ”から♪

昨年の発表会の思い出を振り返りたいと思います。

 

メインプログラムの『眠れる森の美女 ハイライト』

 

“プロローグ”より

オーロラ姫の洗礼式にて 妖精たちの登場

 

パ・ド・シス(6人の妖精たち)の登場

 

王様・王妃様に招待されて、オーロラ姫の誕生を祝福します。

 

舞台の上にいるのは、全員大人です。

保育園生も、小学生も、中学生も、高校生もいない。

大人になってから趣味で、でも一生懸命バレエと向き合ってきた大人達のステージです。

これは日本では、いえ、世界でもとてもめずらしいことだと思います。

 

前日のリハーサルでは、どうなることかと心配しましたが、本番ではみんな落ち着いて踊れたようで、良かったです。

 

今回、私が挑戦したのは、振付やフォーメーションを出来るだけ本来のものに近づけて、『クラシック中のクラシックバレエ』と言われる“眠れる森の美女”の世界観、雰囲気に近い演出するということ。

それは前回の“白鳥の湖”で生徒達が望んだことでもありました。

「出来るだけ、プロの方と同じような踊りをしたいです!」と。

それまで、変なクセをつけないためや、ケガをしないために、プロと同じような振付では絶対に踊らせないという方針だった私ですが、この年、私の身の上にちょっとしたアクシデントがありウインク、イレギュラー的にプロに近い振り付け、フォーメーションにしたのですが、生徒達はモチベーションがかなり上がっていたようなので、それでは…と、今回も昨年と同じようにプロに近い振り付けにしてみました。

 

おかげさまで生徒たちはとても苦労しながらも楽しみ、そして助け合って、誰一人ケガをすることなく、このチャレンジを無事に最後まで踊りきってくれました。

お客様からは

「今年はこれまでで一番見ごたえがありました!」

「一気にバージョンアップした感じがしました!」

「大人たちがプロとほぼ同じ振り付けとフォーメーションで踊っていて、すごい!と思いました。練習がとても大変だったのではないでしょうか。皆さんすごいです!」との感想を頂き、かなりの好評だったようです。

舞台はお客様あってのもの。

この舞台もお客様のことを考えてつくった舞台だったので、そう言って頂けるのは嬉しかったですね。

そして生徒達にとってもとても勉強になったと思います。

 

ただ次回、つまり今年ですが、今年はプロと同じような振付ではなく、以前のように普段レッスンで練習しているステップを中心にした振り付けに戻したいと思います。

原点回帰、ですね。

プロに寄せて踊ることも大切です。クラシックバレエとは本来そういうものですから。

ただ、かならずしもそうしなくても良いのではないかな、と思っています。

お客様からの作品の見ごたえを中心に置くのではなく、日々のレッスンや等身大の生徒達を中心に置いた舞台になると良いなぁと思っています。

だって、発表会ですから。

生徒が中心であることが許されるステージが発表会だと思いますので、カリキュラムの一環でもあるうちのステージはもっともっと生徒ありきでもよいのではないかと、そしてお客様はきっとそれをよしとしてくれるのではないかと思っています。

発表会の観客は、基本的には生徒の家族やお友達です。

その人達はきっと、めくるめくテクニック!絢爛豪華な舞台装置!華やかな衣装!ではなく、普段バレエを一生懸命頑張っている家族やお友達が舞台でキラキラ輝いているところが一番見たいだろうと思いますので。

そして、私が一番見せてあげたいものの、それなので。

 

生徒たちも毎回、勉強、成長しているように、私も一緒に勉強、成長させてもらっています。

今回の舞台は本当に勉強になりました。

 

さあ、そんな訳で今年は“1人1人が輝くステージになるキラキラ”というのが私の中のひとつの目標ですので、そこに向けてみんなと一緒に着実に歩んで行きたいと思っています。

 

つづく