発表会の思い出 その12 | サクラバレエ 

サクラバレエ 

サクラバレエは岡山市にある“大人からはじめる本気のバレエ教室です。
ワガノワメソッドに基づいた大人向けカリキュラムで段階を踏んで上達
出来るよう1人1人丁寧に指導しています。未経験の方ぜひどうぞ!
※スケジュールや料金は“テーマ”から♪

第二部 メインプログラム“白鳥の湖 ハイライト”

 

第2幕 森の中の湖

 

オデットの話に心を打たれた王子は、すでに彼女を愛し始めているのを感じる。

オデットと王子が親しくなるにつれて、白鳥達も警戒心を解く。

 

 

 小さい四羽の白鳥

 

誰もが知っている、バレエといえば…のこの踊り。

プロのバレエ団でも花形のダンサー達が踊ります。

軽~く踊っているように見えますが、実はめちゃくちゃハードで体力勝負!の踊りなのです。

 

サクラバレエの中でも、やる気と根性と体力がある、

「この人達なら、きっと最後まで踊り切ってくれる!」と教師からの信頼が厚い四人が選ばれました。

 

バレエ大好き!

ベストをつくす!

あきらめない!

 

…そんな四人が、練習しても、しても、しても、しても!なかなか揃わなかった、この踊り。

自分達で何度も何度も、お顔、脚、手、音のタイミングを確認しながら、自主練習していました。


そして、本番で奇跡が起きました!キラキラ

全員の息がピッタリあって、今まで見たことがないほど、揃っていました!!

四人の心が一つになった瞬間でした。

客席からも、惜しみない拍手が送られていました。

本当に素晴らしい踊りでした。ブラボー!


 

 


 大きい四羽の白鳥

 

ダイナミックで見ごたえがありますが、実はとても難しい振り付けのこの作品を、ほぼ原振り付けのままで踊り切ったこの4人。

音楽は日本人が苦手な3拍子。大きなジャンプの連続。

…言っておきますが、大きなジャンプの練習なんてうちのスタジオではほとんどのクラスでまだしていません。

大きなジャンプの練習は初級クラス、中級クラスになってからがメインなので。変なクセがつかないように、ケガをしないように、基本を大切に、大事に大事に育てています。

その上、4人のメンバーのうちの1人はバレエ歴まだ3年。

だから「ぐらん・じゅて?じゅて・あんとらっせ?うーん、聞いたことはありますけど…。」(どちらも、大きいジャンプの技の名前です。)という状態でした。

それを聞いた、バレエ経験者のうちの1人が思わず

「…まじか!?3年目で、これを踊るのか!!叫び叫び叫びあせる」と叫んだほど。

 

だから、本当は私が振付をかなり簡単に変える予定だったのです。

「いくらなんでも、難しいからね。」と。

と・こ・ろ・が!私の体調の都合によりなかなか踊って見せることが出来ずにいると、しびれをきらしたメンバー達はビデオの振付を研究して、

「先生、もう、この振付のままでいいです!とにかく練習してみます!やります!」ということで、この難しい原振り付けで踊ることに。

来れる人は、レッスンを増やし、自習に参加し、繰り返し繰り返し練習。

音をとる、ジャンプのタイミングを合わせる、交差する練習をする。

それはもはや、“練習”というよりは“格闘”しているような風景でした。


そして、幕が上がりました。

努力は裏切らない。

頑張った人達は、踊りにそれがそのまま現われていました。

自宅や職場がスタジオから遠く、レッスン回数が思うようにとれなかった人もいましたが、

それでも頑張ってスタジオに通い、本番を迎え、最後まで踊り切ったのは、素晴らしかったです。

また、この踊りと格闘した人達は、確実にスキルが上がったと思いますし、

そのやる気、バレエ愛、努力、根性、度胸は素晴らしかったと思います。

スタイルが良く、手足が長い四人が伸び伸びと踊る姿は、とても見ごたえがありました。

ブラボー!!キラキラ



ちなみにサクラバレエの発表会は、バレエシューズの人、トゥシューズの人、両方ありです。


バレエなので、最終的にトゥシューズで踊れるに越したことはありません。

また、それに憧れている人も多いです。

一方で、私たちはプロじゃない。

そして、これは公演じゃなくて、アマチュアの、東洋人の、大人からバレエをはじめた人達の発表会です。

大人からバレエをはじめるということは、多くの場合、トゥシューズにはあまり向いていない身体である、ということです。

無理をしすぎるとケガをします。

出来るだけ安全に、健康に、そしてしっかりと美しいバレエを踊るのが1番!

トゥシューズを履くのは、とても大切な2番!

だと、私は思っています。

バレエ上手だけど、身体ボロボロ…じゃ、悲しいですもの。


一人一人、今の自分の課題にあわせて、けれども決してあきらめずにベストをつくすことが、大切だと思っています。

これまでも、そしてこれからも。