毎週水曜日に連載させて頂いている「大人バレエって楽しい!」シリーズ。
このシリーズは、これからバレエを習ってみたいなと思っている大人の女性達に向けて、“バレエを習う楽しさ”について、お話しさせて頂ければと思っています。
8回目の今回は、“大人バレエって楽しい!~美しい音楽の世界1~”です。
今回も長くなりそうですので、数回にわけてお話しさせて頂きます。
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クラシックバレエは、必ず音楽と共にあります。
基本的にどんな動きをしても、音楽なしで踊ることは、クラシックバレエではありません。
必ず、クラシック音楽と共に踊られます。
クラシック音楽と聞くと
「・・・なんだかむずかしそう」
「・・・ちょっと堅苦しそう」
「・・・聞いていたら眠くなりそう」
などと思われる方も多いかもしれませんが、
テレビのCMなどでよく流れている音楽や、どこかで耳にしたことがある曲も少なくありません。
バレエを習いはじめると、クラシック音楽に詳しくなりますので、テレビのCMやフィギュアスケートなどで曲がかかった時に、「あ!バレエの曲だ!」「白鳥の湖の曲ね!」「ドン・キホーテの曲だわ!」などという風にちょっと楽しめたり、嬉しくなったりもします。
クラシック(古典的)音楽も、作曲された当時は現代音楽でした。
それが、人々から愛され続け、演奏され続けているうちに、何十年、何百年という時が流れ、クラシック音楽になったのです。
今あるJ-POPなどの現代音楽の中で、100年後もなお愛され続ける音楽が、どれくらいあるのかと考えると、クラシック音楽が音楽の世界でいかに優れた曲なのかということがわかりますよね。
クラシック音楽は、歌詞がないことからBGMで使われることも多いですが、小さな音量でかけて、なんとなく聞くよりは、大きな音量でかけたり、その中で踊ったり、自分で演奏するなどして、その音楽の中にどっぷりつかって、はじめてその良さがわかると思います。
私自身、はじめてバレエ作品を踊った時に「クラシック音楽って、こんなに気持ちを込めて踊りやすいものなんだ!」と、とても驚いたことを今でも憶えています。
カラオケで感情を込めて、気持ちよ~く歌っている感じ、と言えば伝わるでしょうか?
それからは、クラシック音楽のコンサートにも、行ける時は足を運ぶようになりました。
バレエは大きな音量の音楽にあわせて踊りますが、それはまるで、自分の全身で音楽を奏でているような心地よさなのです。
バレエは体を使って踊る芸術ですが、バレエを踊りながら、音楽というもう一つの芸術の世界にもドップリとつかることが出来る、音楽が好きな人にはたまらない、一粒で二度美味しい習い事なのです。
つづく