毎週水曜日に連載中の『プリマの条件』シリーズ。
バレエでプリマ(主役)になるために必要なことの中から、“人間力”についてお話しさせて頂いています。
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48回目になる今回は、先週に引き続き、“与えること”についてのお話しです。
先週の記事はこちら↓
https://ameblo.jp/sakuraballet/entry-12291852333.html
プリマなど、ステージでパフォーマンスをする人は、お客様や共演者達に自分を与えてあげられることが大切だ、というお話しでした。
嵐のコンサート直後だったので、嵐への愛が溢れた記事になっていますが…
嵐のメンバーが、ファンに愛や夢や希望や勇気を惜しみなく与え続けているように、
バレエのプリマも観に来てくれる人や自分のファンに、自分が出来る最高のパフォーマンスをしてみせることはもちろんですが、お客様に愛や夢や希望や勇気を惜しみなく与え続けること。
そのためには、ファンやお客様からの憧れや羨望を受け取り、自分の価値や自分が成功することを認めることが、大切です。
もし、プリマが「私の踊りなんて、人様に観て頂くようなものじゃ、ないですから。」なんて思っていたら…。
もし、嵐が「僕の歌なんて、人様に聞いて頂くようなものじゃ、ないですから。」なんて思っていたら…。
その人を観に来た、ファンの人達は、ガッカリしますよね。
そこは、「ありがとう!」とサラッと受け取って、代わりに自分の良いところを存分に与えてあげて、ファンの皆さんを喜ばせてあげて下さい。
ちなみに、与えることが上手に出来るようになるには、どうすれば良いかイメージ出来ますでしょうか?
このブログをずっと読んで下さっている人なら、もしかしたら、わかるかもしれませんね。
答えは…普段から、“与える”練習をすることですね。
普段、私たちは何を与えることが出来るでしょう?
周囲の人達から、何を与えてもらっているでしょう?
愛、希望、夢、憧れ、勇気、元気、自信、笑顔、褒め言葉、サポート…。
プレゼントは、もらうのも嬉しいですけれど、あげるのも楽しいですよね。
お手伝いも、してもらうのも嬉しいけれど、してあげて喜ばれるのも嬉しいですよね。
挨拶は、してもらうのもいいけど、自分からしても気持ちが良いですよね。
してあげることに、喜びや楽しさを見出せるようになると、お客様やファンを愛して、愛される、give&takeの良い関係になります。
もちろん、してもらいたいことが沢山ある人は、受け取ることに意識を置いても良いと思いますが、基本的にバレエは“してあげること”が基本で、そのためにはまず自立していることが必要になります。
だから、バレエを習うと、「自分のことは自分でしましょう。」「挨拶は自分から進んでしましょう。」「自分が使わなくても、バーを出すお手伝いをしましょう」という風に言われるのですね。
そこで、普段から、積極的に挨拶をしたり、出来る範囲でお手伝いをしてみたり、お洒落をしたりして、自分を周囲の人達に与える練習をしてみて下さいね。
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次回、いよいよ、“プリマの条件”シリーズ、最終回です。
お楽しみに!