毎週水曜日に連載中の『プリマの条件』シリーズ。
バレエでプリマ(主役)になるために必要なことの中から、“人間力”についてお話しさせて頂いています。
40回目の今回は、前回に引き続き、『包容力』についてのお話しです。
前回の記事はこちら↓
https://ameblo.jp/sakuraballet/entry-12291851696.html
“包容力がある”ということはつまり、“余裕がある”とも言えます。
“余裕がある”ということはつまり、“自分のキャパを知っている”ということなんだと思います。
ここまでは出来るけど、これ以上はいっぱいいっぱいになって、余裕がなくなるな。
このくらいなら、なにがあっても、ドーンと構えていられるけれど、これ以上ギュウギュウになると、
自分のことしか考えられなくなるな。
今の自分には、引き受けてあげられるのは、ここまでだな。
そういうことが、わかっている、ということです。
では、どうすれば、それがわかるのか。
自分の限界がわかるのか。
それはやはり、チャレンジし続けることではないでしょうか。
チャレンジして、うまくいってもいかなくても、それはその人の“経験”になります。
“経験”がその人の“成熟さ”に磨きをかけてくれます。
“経験”がその人の”“余裕”や“心の広さ”につながります。
“余裕”があって、“心が広く”“成熟している人”は、相手を尊重し、大切に扱ってあげることが出来ます。
過ちや欠点も含めて、相手のことを包み込んで受け入れてあげられる心の広さ。
それは、リーダーであるプリマにとっては必要不可欠なものではないでしょうか。
だから、プリマになるには、たくさんのチャレンジと、たくさんの経験が必要です。
プリマになるためには、長い年月をかけて、舞台を沢山経験して、次々とチャレンジしていくことが大切なのです。
結果よりも、経過が大切なのです。
沢山経験して、自分や人を知って行くこと。
プリマになるための、大切な条件のうちの1つだと言えるでしょう。