おはようございます。
今朝も岡山は冬です。寒いです。冷えっ冷えです。
皆さん、暖かくしてお出かけ下さいね。
さて、今日から新連載、『プリマの条件』が始まります。
プリマというのはプリマドンナの略で、ステージで常にセンターを務める、バレエ団で主役級の人のこと。つまり、スターですね。
年齢に関係なく、バレエを習いはじめた人は、バレエが大好きになると、やがて憧れを抱くようになります。
(いつか、あの役を踊ってみたい・・・)
(いつか、あんな風に踊れるようになりたい・・・)
自分なりの夢や憧れを持つようになったサクラバレエのスタジオ生達が、その夢を叶えるために、何を目標にバレエのレッスンをすれば良いのかという目標設定をしやすくするためと、秘かに(これからバレエを習ってみようかな?)と思っている人達に、バレエを習うとどういうことが磨かれるのかを具体的にお話し出来ればと思います。
バレエやバレリーナと聞くと、優雅で美しくて上品で・・・というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、なぜ、バレリーナ達は魅力的なのか。(ふつうにバレリーナと聞いて多くの人がイメージしているのは、実はそのほとんどが、プリマドンナです)
バレエのプリマやエトワール達、つまりスターバレリーナ達は、なぜ素敵で魅力的なのか。
彼女達は何を頑張ったり、磨いたから、プリマになれたのか。
テクニックがないと主役にはなれませんが、テクニックは表現をするための手段の一つであって、それがあれば主役になれる、というものではありません。技術よりももっと大切なことがあるのです。
ただ、何を大切にしているのかはそのバレエ団やバレエ教室ごとに少しずつ違うので、今回はサクラバレエの場合でお話しさせて頂ければと思います。
「せっかくバレエを習っていることだし、出来ればいつかはあの役を踊ってみたいと秘かに思っているのだけれど、じゃあ、5年後10年後にそうなっているためには、何を頑張れば良いの?」「テクニックが同じくらいだったら、何を磨けば主役に選ばれるの?」と思っている人や、「バレエを習うと、とにかく良いって聞くけど、一体何が良いの?」と思っている人に送る新シリーズ、毎週水曜日更新予定です。よければ、おつきあい下さい。
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『プリマの条件』で一番にあげるとしたら、やはりこれでしょう。
人間力
“バレエを習う”ということは、“バレエを通して人間力を磨く”ということです。
人として魅力的な人の踊りは、魅力的です。
“バレエを踊る”ということは、“自分をさらけ出す”ということです。
良いところも、悪いところも、ぜんぶ踊りに出ます。
心が美しい人の踊りは、美しいです。
明るい人の踊りは、明るいです。
優しい人の踊りは、人を優しい気持ちにさせます。
ポジティブな人の踊りは、人を元気にします。
素直な人の踊りは、人の心にまっすぐ届きます。
情熱がある人の踊りは、人の心を動かします。
オーラがある人は、人間力がある人です。
バレエは10年かけて、人を育てます。人間力を育てます。
カリキュラムとは、「こうやってあなたを育てますよ」ということが書いてある地図です。
その地図をもとに、目的地へ向かうのは、あなたです。
では、どうやって人間力を育てていけば良いのか。
どんなことに気をつけて、旅をすれば良いのか。
次回から具体的にお話ししていきます。
つづく