女子力 | サクラバレエ 

サクラバレエ 

サクラバレエは岡山市にある“大人からはじめる本気のバレエ教室です。
ワガノワメソッドに基づいた大人向けカリキュラムで段階を踏んで上達
出来るよう1人1人丁寧に指導しています。未経験の方ぜひどうぞ!
※スケジュールや料金は“テーマ”から♪

クリスマス会も終わり、スタジオの中に穏やかな日常がかえってきました。

 

出演者達は、クリスマス会に向けて、全員が挑戦だったので、やりきった感があるのでしょう、

 

「なんだかボーッとしてます」

 

「私の中では、今年はもう終わりました。」

 

などと言う人も多いです。

 

私にとってもクリスマス会は毎年新しいことへの挑戦なので、

 

「ふぅ~、今年もやりきったぜ・・・。」と、日常生活ではちょっと魂抜けてます無気力ピスケ

 

スタジオに向かう時は、そのへんに散らばった、マイ魂をかき集めてから出発しています。(たまに1コ2コ忘れていますが)

 

しかし、クリスマス会が終わると出演者達の上達ぶりがよくわかります。

 

特にわかりやすいのは、ポワントで出演した人達です。脚が強くなって体力がつきました!

 

半年前は、こわごわしていたステップがサクサク出来るようになっていて、ちょっとやってみてもらったら、ピルエットやピケターンもポワントで出来るようになっている人もいましたね。

 

これらは本来、ポワントでは初級クラスでレッスンするステップなのですよ!

 

クリスマス会おそるべし・・・です。

 

2人とも、本番当日のゲネプロからポワントを履いていましたが、本番でも特に脚の疲れは感じなかったと言っていたので、かなり強くなったんだろうと思っていたのですが・・・。

 

よく頑張りました!

 

これもね、生徒の方から「ポワントのレッスン時間をもっと長くして欲しい」と言って来てくれて、ポワント基礎のレッスン時間を倍の30分に改良した効果もあると思います。

 

やっぱりね、そうやってみんなに自分の意見を言ってもらえるとね、助かりますね。サポートしやすくて。

 

 

ところで、前々から私がひそかに嬉しく思っていることがあります。

 

それは、リハーサルや合同練習での服装のこと。

 

うちはね、普段のレッスンでもそうですけど、リハーサルでもみんな色とりどりのレオタードやボトムスで華やかなんです。

 

私がいたスタジオでは、みんなリハーサルは黒が多かった。

 

なぜなら、目立ちたくないからです。

 

リハーサルで目立つと注意される率が高くなります。

 

『リハーサルで名前を呼ばれる=皆の前で注意される』

 

という図式が一般的なので、みんな出来るだけ目立たないように、無意識または暗黙の了解で黒や地味な色のレオタードになる。

 

ところが、うちはリハーサルもカラフルなんですね。

 

情熱の赤の人もいれば、可愛いピンクの人、おしゃれな花柄の人、こだわりの1枚の人もいれば、最近買ったお気に入りを着ている人もいる。

 

思い思いにその時の気分や好みで好きなお洒落を楽しんでいる。

 

昔の私もそうでした。

 

レッスンウェアは自分を表現する手段。

 

その日の気分や、その時踊る役にあわせて、毎日レオタードを選んでいました。

 

お洒落が大好きだったので、持っていたレオタードは50枚以上。

 

ただ、それでは毎日違うレオタードを着ても、1ヶ月でもまだ全部着ることが出来ない!と気がついてからは、お気に入りを選んで常に30枚以内に納めるようにしていましたが。

 

それでも、洋服ダンスはまるまる一つバレエウェアに占領されていました。

 

レオタードだけではなく、トップスは夏用の半袖Tシャツ、春秋用の長袖カットソー、冬用の長袖ニット。ボトムスは定番はピンクタイツにスパッツだったけれど、スパッツも、チャコットのものから、しまむらのものまで。色も黒だけでなく、パステルカラーもあれこれ。めったに履かないけれど、巻スカートも花柄、無地、2色づかいなど各種取り揃えていました。それにウォームアップ用のロングパンツ(NYのカペジオで買ったブルーのものがお気に入り)やジャズパンツ、長さもハーフ丈や相葉丈(わかる人だけわかる丈)など。

 

レッグウォーマーも、先生に「ジャマ!」と言われるのはわかっているけれど、憧れていくつか揃えていました。

 

そこにピンクタイツ・黒タイツ、さらにはオーバータイツと言って、本来タイツの上に履く生地の厚いタイツも黒・紺・カーキと取り揃えて、その日の気分で組みあわせて着ていました。

 

バレエシューズだって、ピンクを何種類かと、黒も持っていて、黒タイツと合わせたりしていました。

 

先生に「あ~、巻スカート履いてる!見にくい!とって!」と言われても、えへへと笑ってお洒落最優先!していました。(ただこれは受けるクラスや先生にもよりますけれどね)

 

今のうちのスタジオ生達は、みんな優等生で、レオタードにタイツだけとか、いつもピシッとシニヨンを結って、レオタードにピンクタイツにスパッツにピンクバレエシューズを履いてくれている人がとても多くて、その中で自分の好きなレオタードの色や形を選んでくれています。

 

もしそれが、自分にとってフィットしているのなら良いのですが、本当はもう少しお洒落したいな、と思っているなら、もっと自由で良いと思います。

 

実は私も、先生の言うことを全部聞くタイプではなかった。

 

自分を表現するための手段がバレエだったから、お洒落しないバレエなんてありえない!っていう感じでした。

 

自分にとって定番だったピンクタイツとスパッツも、NYに行ったら、上手な人はみんな、レオタードにオーバータイツ1枚だったので、ある一人の先生のクラス以外(一人だけ基本を丁寧に教えて下さいました)は私もその恰好でレッスンしていて、日本に戻ってもその服装を自分のスタンダードにしていました。

 

ただ、レオタードとタイツに慣れていると、余計なものを身につけているのがわずらわしくて、結局また元の恰好に戻るのですが、自分が一番スタイル良く見えるのは、どういう組み合わせなのか。脚が長く見えるのは、どのデザインのどんな丈なのかを探りながら、あれこれとお洒落を楽しんでいました。するとプライベートでも、「センス良いよね」「お洒落だよね」などと言われるようになりました。

 

ヘアスタイルやメイクなどもお洒落な人のものを真似したり、やり方を教えてもらったりして、「バレエのためにセンスを磨く!女子力も磨く!」とお洒落を楽しんでいました。(当時はまだ女子力という言葉はありませんでしたけどね)

 

ただ、ヘアスタイルは、仕事から直接レッスンに通うことが多かったので、普段はシニヨンをにすることもなく、途中でパパッと結んでおだんご風のシルエットになるように、ジャマにならないようにだけしてましたけど、めちゃくちゃ美人のお友達がいまして、彼女が「普段からあまり髪をキッチリ結んでいると、生え際が薄くなっったり、髪全体が薄くなるって聞くよ」と教えてくれたので、ひえ~、それはイヤだと、(美人に言われると、余計説得力がありますしね。)本番1週間前くらいまではあまりちゃんとしたシニヨンには結わず、普通にまとめていました。

 

ネイルもいつもするようになったのは、当時アシスタントをしていた先生に

「桜さんは手がとても綺麗なのに、どうしてネイルをしないの?」と聞かれたんですね。

当時の私にとってネイルは「どうしてするの?」なものだったのに、その人は「どうしてしないの?」と言うのです。すれば、確実に綺麗になるのに、と。しかもあなたの長所を際立たせるものなのに、と。彼女は頭から爪先までをいつも本当に綺麗にしていて、私を見て「もったいない!もったいない!まだあそこもここも磨けるのに!どうして磨かないんだろう!」と思ってくれていたようです。後に、仲良くなって、彼女や他のアシスタントの教師達に、マスカラのまつ毛が美しく見えるテクニックだの、ヘアスタイリングのコツだのを、色々教えてもらって、「はぁ~、美人はこうやってつくられていくのね・・・。美の世界も奥が深い・・・」と感心したのを憶えています。

 

美にこだわる彼女達の踊りは、やはり美しかったですね。

 

だから、うちのスタジオ生も、もっと自分らしくお洒落を楽しんで良いと思います。

髪バッサバサでターンをするのはどうかと思いますが、自分や周囲の人がジャマにならない程度なら、自由にすれば良いと思う。

 

アクセサリーはやっぱり危ないと思うので、ケガをしないためにレッスン中は外してもらいたいけれども、それ以外は自由に楽しめば良いと思います。

 

いつもいつも、身体のラインが隠れるウェアでレッスンしていたら、上達しないけれど、いつもはきちんとしている人が、時には巻スカート履いたり、Tシャツ着たり、ヘアバンドしたりしても良いと思います。

 

そういう自己表現だったり、自分を磨くことだったり、女子力を上げることはバレエの踊りにもセンスとして現れますから。

 

教師としての私はどこか、職人のようなところがあるので、「てやんでぃ!チャラチャラしちゃって!」みたいな空気感をかもしだしているかもしれませんが、チャラチャラは、して良いと思います。お洒落も大切だし、女子力だって大切です。

 

バレエはそもそも、美しさにこだわる芸術ですし、たとえばアイラインの1ミリ2ミリの違いがわかる人は、脚のラインの1センチ2センチの違いもわかると思います。

 

もう私はね、クリスマス会が近くなったりすると、スティーブン・ジョブズ並にルーティーンのウェアだったりするのですがね、それだって“今の私はお洒落に時間をかけられないほど忙しい”という表現の一つだったりします。

 

バレエは表現する芸術です。

 

レッスンウェアでも、自分を出してOK!

 

それは、お金をかけて、おしゃれをしましょう、お洒落なものを、買いましょう、ってことじゃないんですよ。

 

髪を結ぶゴムをカラーのものにしてみる。

 

いつもと分け目を変えてみる。

 

スパッツの裾を折って、少しでも脚が長く見えるような長さにしてみる。

 

バレエシューズのゴムをつける位置を変えてみる。

 

レオタ―ドのUネックを少し塗って、自分に似合うVネックにしてみる。

 

頭が小さく見えるよう、シニヨンの位置や形を変えてみる。

 

そんなことだけでも良いのです。

 

それに気持ちや時間的にそんな余裕がない場合は良いんです。

 

私と一緒にスティーブ・ジョブズになりましょう。

 

だけど、もしそれを楽しいと思えるのなら、レッスンウェアでも、今の自分を表現してみると良いのではないのかなぁと思います。

 

なんと言っても、みんなの大好きな女子力も、ますますアップするでしょうしね!

 

もちろん、あえてお洒落をしないのも、表現のひとつですし、いつもの自分のスタイルがある人も、それも自己表現です。最短距離で上手になりたい人は、やはりシニヨンにピンクタイツにスパッツでレッスンすることが大切ですし、それを選ぶことも、上手になりたいという意志表示、表現の一つです。

 

また、レッスンウェアは定番のものを身につけて、普段着や仕事の時におしゃれを楽しむのも、もちろんアリだと思います。

 

ともかく、もっとももっと自由でいいじゃん!

 

レッスンウェアも自分らしくていいじゃん!

 

どんどん、自分らしさを出せばいいじゃん!

 

というお話しでしたキラキラ