12月に入り、クリスマス会本番まであと2日!
今年は皆さん気合が入っています。
いつもはお休みの5週目、スタジオを開けてクリスマス会の練習に開放したら、皆さん連日通って来てレッスンしています。
メインはフォーメーションや立ち位置の確認と、お顔や手足の角度を揃えること。
毎年、本番前は皆さん集中して練習するのですが、今年は特に「みんなで揃える」ということを頑張っています。
小さな子供がいる人、仕事で忙しい人、家庭のことで忙しい人、学生さんなど、様々な立場の人達が参加していますが、それぞれに自分に出来るベストをつくして、本番を迎えようとしています。
素晴らしい
また、この1週間の出演者達の動きの揃い方と、上達ぶりがすごい!
本番のほどよい緊張感の中で、全員の動きと音がビシッと揃うと、見ている人はもちろん、踊っている人も踊りながら鳥肌が立つことがあります。舞台も客席も一体になる感じ。
私はその感覚が好きでずっと舞台と関わっているのかもしれないと思うくらいですが、
もしかしたら、今年はその感覚を体験する人がいるかも・・・。ドキドキ。
特に今年は、ショパニアーナのチームワークがとても良いですね。
全員で練習出来たのは1回だけですが、誰一人欠けることなく、最初から最後まで全員の士気が高いというのは、すごいことです。
最初の頃は一人一人が「私にあわせて」というモードだったのが、最近では「お互いにあわせあいましょう」という風に変化してきているのも、今回成長したことのうちの一つではないでしょうか。
最初の頃はショパニアーナを「動いていた」人達が、最近ではショパニアーナを「踊っている」人達になりました。
また、今回初めてポワントを履いて舞台に立つ人達がいます。
この作品は、初めてのポワントの人が踊るには難しい。
ふつうはもうちょっと、簡単なステップの作品から入るんですね。
ちょっとだけ、爪先で立ってポーズして、ペタペタ歩いて移動して、移動した先でまたポーズ、とか。
トゥシューズを履いて、普通に歩く、とか。
座って手だけ動かす、とか。
普通の大人バレエってそんなものなんです。
だけど、最初はそれでいいと思うんです。
とにかく「トゥシューズを履いて舞台で踊った」という経験を積んで自信にすることも大切なので。
まあ、ただ、普通のバレエスタジオでは、大人の場合は、3回目の舞台でも、5回目の舞台でも、10回目の舞台でも、そんな感じの踊りしか躍らせてもらえないのが、切ないところですが。
去年はまだ、トゥシューズを履いたらバーを離せなかった人が、今年これを踊っているというのが、本当にすごいことです。
また、普段のレッスンでシェネを全く練習していないのに、ソロシーンでシェネがある人に、「ここ、もう少し簡単なステップにしようか。」と言ったら
「いえ、このままでやらせて下さい。」と言って、何度も何度も練習して、本番までに出来るようになっていましたね。ブラボー。
他にも、振り写しが始まったとたんに足の小指を骨折してしまった人や(うちのスタジオ、毎年
誰かが足の小指を骨折していますね)、小さい子供さんがいるので、レッスンに来るのに色々と準備が必要な人や、仕事も家庭も忙しくてレッスンに毎回は来られなかった人も、それぞれに工夫して練習して、みんな、ものすごいパワーでここまで頑張ってきました。
また、バレエをはじめてまだ2年目なのに、週4でレッスンに通ってショパニアーナのキャストに大抜擢された人も、頑張っています。来年は間違いなくポワントで踊るでしょう。ちょっとした伝説をつくりつつつあります。
ものすごく、前向きなエネルギーに溢れたメンバーでお送りするショパニアーナ、私はもうすでに満足しているのですが、メンバーは本番の日まで、それぞれに最後の仕上げをしてくることでしょう。
本当に素晴らしい生徒達だなと思います。
シンデレラチームも、スタジオ開放にあわせて集まって、頑張って練習しています。
このチームは全員が初舞台なので、きっと輝くに違いないと。
舞台には神様がいて、初舞台の人ならではの、独特の輝きを授けてくれるのです。
さて、私は予定には全くなかったのですが、この度、急に司会をすることになりまして。
スタジオでこっそり、ブツブツと声に出して原稿を読む練習をしているので、控室で着替えている人達は、
「・・・やばい。先生がまた大きな独り言をいいはじめた。」と、ブルブルしているようです。
・・・大丈夫でございます。
・・・今のところ、気は確かでございます。
リハーサルもしていないので、本当にもう一か八かなのですが。
・・・こういうハプニング、生の舞台!ライブ!って感じがして、キライじゃないのです。←なんだかんだ言って、楽しんでるんじゃないか。
いやだってね、上手くいっても行かなくても、2~3年後には、「あの時は急に先生がね?」なんて言って、懐かしく盛り上がるに違いないのです。
舞台は楽しまなくては!
という訳で、少しでも生徒達の踊りをサポート出来るよう、会場が盛り上がるように、私もベストをつくして頑張ります♪