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毎週水曜日に連載している、『サクラバレエの歩き方』シリーズ。
大人になってからバレエを始めたいと思っている人が、サクラバレエでバレエを習うとどんなサポートを受けられるのかをタイプ別に紹介していきます。
毎週水曜日に掲載している、『サクラバレエの歩き方』シリーズ。
サクラバレエでバレエを習うと、どんなサポートを受けられるのかをタイプ別に紹介していきます。
今週も先週に引き続き、このタイプの方です。
タイプH
甘えんぼうな人。人を頼りにすることが多い人。厳しくされるとしょんぼりしてしまう人。
誰かに期待されると、それがプレッシャーになり、逃げ出したくなる人。
色々なことがあまり長続きしない人。ピンチに弱い人。緊張しやすい人。
大きな発表会があると聞いたただけで、立ちくらみがする人。
だけど本当は憧がれの舞台に立つことに憧れている人。
このタイプの人達がサクラバレエで受けることが出来る主なサポートは次のとおりです。
1.先生が怖くない
2.本音を言える
3.自分で選ばせてもらえる
4.先生に怒られない
5.責任を取らせてもらえる
6.失敗させてもらえる
7.ダメなものはダメ、と教えてもらえる
8.何度でもやりなおせる
9.サポート体制がすごい
10.愛情を持って関わってもらえる
このうちの、1~5については先週お話ししましたので、今週は6~10について解説していきたいと思います。
6.失敗させてもらえる
バレエのレッスンでもそうですが、一つのステップを成功させるためには、沢山練習して沢山失敗する必要があります。
失敗せずに成功することは、まずありえません。
けれども、甘えんぼうさんの場合は、誰かが守ってくれたり助けてくれたりして来ているので、あまり失敗していません。だから、あまり成功もしていません。
サクラバレエでは沢山失敗させてもらえます。
そして、成功もさせてもらえます。
さらに、“失敗したってことは、挑戦したってこと”、“失敗は、して当たり前”、“成功している人はみんな沢山失敗している”“失敗するくらい頑張れた自分”に気がついたり、自分なりの気持ちの立て直し方を学んだり、へこたれない強い心を育てたり、誰かに助けてもらうことを憶えたりして、少しずつ強くなっていくために、見守ってもらいながら、失敗を経験させてもらえます
7.ダメなものはダメ、と教えてもらえる
甘えんぼうさんは、誰かに守られたり、助けてもらったりしてきていることが多く、その事自体は良いのですが、これまでの人生で自分で責任をとらせてもらって来ていないことが多いです。
社会のルールをちょっとぐらい守らなかったり、上手くいかないことを誰かのせいにしたり、他人の気持ちよりも自分の気持ちを優先させてしまったり、好きなことだけして、やりたくないことや、やらなくてはいけないことをやらなかったりすることなどが、これまでの人生で許されてしまっている場合、自分の家族や身内ではそれは通用しても、社会やコミニティ、グループなど、“他人”がいる公の場所では、人間関係が円滑にいかずに、自分の居場所を上手に作れないことも多いです。
サクラバレエでは、「ダメなものはダメ。」ときちんと教えてもらえます。
それで、ダメなことをやめてスタジオに残るのか、ダメなことを続けるためにスタジオを去るのかは本人が選択することが出来ます。
大切に関わってきた生徒がスタジオを去って行くのは寂しいですが、「ダメなものはダメ。」だということがわからないと、バレエはみんなで踊るものなので、踊れませんし、幸せになることが難しいため、その人が辞めてしまうリスクや、教師が嫌われるリスクがあったとしても、きちんと伝えてもらえます。
8.サポート体制がすごい
甘えんぼうさんは、何か一つのことをやり通した経験があまりないため、せっかく入会しても、やめてしまうことも少なくありません。
そんな、心が折れやすく、繊細な甘えんぼうさんでも、出来るだけバレエを続けやすいように、様々なサポート体制が敷かれています。
①最後にレッスンに来た日から6ヶ月以内は籍があります。
(普通は1ヶ月お休みしたら籍がなくなります)
②舞台の出演をキャンセルしても、本人が望めばまた舞台に立てます。
(普通は舞台をキャンセルしたら、二度と舞台には上がらせてもらえません)
③レッスン前後に質問しても答えてもらえる
(普通は教えてもらえるのはレッスン時間内のみです)
④振り付けをすぐに憶えなくても怒られません
(普通は1回で憶えなければ踊らせてもらえません)
⑤努力したり、進歩したり、成長したりすると、すかさず褒められます
(普通はバレエの先生は年に1回くらいしか褒めません)
⑥自分達の意見を聞いてもらいやすい
「振替の期間を長くして欲しい」
「トゥシューズを履かせて欲しい」
「トゥシューズクラスをチケットでも受けられるようにして欲しい」
「回転の練習を沢山したい」
「バレエっぽい動きを沢山練習したい」
生徒たちから上がった、これらのリクエストは、全てサクラバレエで取り入れられたもの。
生徒も一緒にスタジオづくりに参加出来るようになっています。
(普通のバレエ教室では、生徒は先生に自分の意見やリクエストを言うことは出来ません)
9.何度でもやりなおせる
一度やめた人がまた戻ってくることがあるのも、サクラバレエの特徴です。
「ダメなものはダメだよ。」と言われて、やめることを選んで「先生の意地悪~!」と、スタジオを飛び出した人が、何年かして、自分が甘えていたことに気がついて、恥ずかしそうに戻ってくることがあります。
クリスマス会への参加を希望したけれど、振り付けが覚えられなかったり、自分の踊りの責任をとる自信がなくて、途中で逃走した人が、他のバレエ教室に入って、『振り憶えが悪い人は、先生に相手にされない』『振りうつしの日に休んだ人は、誰からも振りを教えてもらえない』『発表会は基本全員参加』『発表会に参加しない人は、いつやめてもらっても結構という雰囲気がある』『リハーサルは複数回あり、休んだ人は冷たい目で見られる』『時間を守らない人は全出演者・スタッフから冷ややかな目で見られる』『大人はどんなに頑張っても重要な役はもらえない』などを経験し、サクラバレエで『責任のある役をもらえるありがたさ』や『丁寧に教えてもらえるありがたさ』などに気がつき、『失敗を責めずに温かく見守ってくれていたこと』に気がつき、戻ってくることがあります。
サクラバレエでバレエをはじめた人が、基礎中心のレッスンに、(もっと踊りたい)(イメージしたバレエと違う!)と思い、退会して他のバレエ教室に行って、逆に基礎の大切さや、自分達がどれだけ大切にされていたのかに気がついて、戻ってくることがあります。
忙しくて、レッスンの足が遠のいていた人が、生活が少し落ち着いて戻ってくることがあります。
これらの場合は、本人が『サクラバレエに戻る』ということを選択した訳ですから、サクラバレエでは、その選択は尊重されます。
ただし、一度やめたということは、やめたなりの理由があったはずです。今度はそこを乗り越えるぞ、という意志がないと、同じことを繰り返してしまします。また、以前一緒にレッスンしていた人達が、上手になっていることも多いため、自分と他人を比べないことなどをしっかりと意識しておくことが必要ですが、一度やめた人が「もう一度戻りたい」と言うことは、それ自体にある程度の勇気や覚悟がいることですから、そこですでに一歩成長出来ているのかもしれません。
10.愛情を持って関わってもらえる
サクラバレエはすべての生徒に愛情を持って関わってもらえます。
バレエは楽しいことばかりではなく、壁にぶつかったり、時には自分が進む方向さえ見失いそうになる時もあります。
自分を信じられなくなったり、心が折れそうになることもあります。
また、先生も、失敗することがわかっているのに、知らんぷりしていたり、時にはダメなものはダメだと叱られることもあって、腹が立つことだってあります。
それでも、愛情を持って関わってくれていることがわかるので、信じてついていくことが出来ます。
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次回は、“タイプI 運動があまり得意ではない人”の場合です。
お楽しみに
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