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毎週水曜日に掲載している、『サクラバレエの歩き方』シリーズ。
サクラバレエでバレエを習うと、どんなサポートを受けられるのかをタイプ別に紹介していきます。
少し長くなりそうなので、前編と後編のに2回に分けてお話しさせて頂きたいと思います。
今回は、次のタイプの方です。
タイプG
真面目で不器用な人。
先生のお手本をパッと見ただけで、自分が動ける気がしない人。
ここがダメ、ここを直してと言われても、どうやって直せば良いのかがわからない人。
説明を受けてから理解して、自分のものにするまでに少し時間がかかる人。
地道にコツコツ努力するタイプの人。丁寧に教えてもらいたい人。
大人からバレエをはじめる人のほとんどの人が、実はこのタイプに当てはまるのではないでしょうか。
なぜなら、大人のマネをしながら成長する子供時代と違って、大人になると、自分で考えながら動いたり、結果を予想しながら慎重に動くことが多くなるからです。
このタイプの人達がサクラバレエで受けることが出来る主なサポートは次のとおりです。
1.バレエを体系的に教えてもらえる
2.見よう見まねだけでなく、きちんと説明してもらえる
3.動きを分解して教えてもらえる
4.ステップの名前を教えてもらえる
5.動きを関連づけて教えてもらえる
6.“どうすればどうすれば出来るようになるのか”を教えてもらえる
7.「理論も大切だけど、実践も大切!」と、とりあえず動く、とりあえず踊る、ということにも挑戦させてもらえる
8.メンタル力やイメージ力、感性を育てる大切さを教えてもらえる
9.結果だけでなくプロセスも評価してもらえる
10.一人一人を良く見て、その人の考え方のクセを捉えたアドバイスがもらえる
11.このタイプの人はバレエに向いている性格であることを教えて、励ましてもらえる
12.どうすればよいのかを具体的に教えてくれる
13.先生が理解しようとしてくれる
1.バレエを体系的に教えてもらえる
年齢や学年によってクラスが分かれている子供達と違って、一般的なバレエ教室の大人クラスは、『初心者クラス』と『経験者クラス』の2つくらいのレベルに分かれていることが多く、どちらのクラスも、いかにもバレエらしいステップや、バレリーナっぽいストレッチなどを、それらしい雰囲気でレッスンしていきます。
それは『英語』を例に例えると、先生と一緒に洋画を見たり、洋楽を聞き込んで、よく使う英文を丸暗記したり、ネイティブとひたすら会話することで、きちんとした英語ではないけれど、とりあえずコミニケーションはとれる、外国人と会話が出来るようになることに似ています。
楽しいし、華やかだし、やりがいもあります。
サクラバレエのレッスンは、『バレエ』を段階を踏んで体系的に学問のように教えてもらえます。
それは英語に例えると、英単語を覚えて、英文法を習って、ヒアリングを練習して、話す練習をして、と段階を踏んで習得していく事に似ています。
少し時間はかかるし、洋画を見るような楽しさ、華やかさはありませんが、将来、誰と話しても、例えば王様や大統領とも、少しもひるむことなく堂々とした自分でいたければ、学問として体系的に習うことがやはり効果的です。
サクラバレエはそれを大人からバレエをはじめる人にそういったレッスンを提供しようと試みている、おそらく日本で初めてのバレエ教室です。
よーいどん、でバレエを習い始めて、3年後5年後に、それらしい英語をペラペラと話したり、外国人とコミニケーションをとって華やかに笑っている人達を横目で見ながら、サクラバレエの生徒達は、まだ単語帳をめくって英単語を一つずつ憶えたり、「助詞が…」「接続詞が…」と地味なことをやっています。けれども、8年達ち、10年経った時に話す英語、いえ、踊るバレエに歴然とした差が出ると信じています。それが「基礎」があるかないかの違いであり、「基礎」がある人にしか表現出来ないものや踊れないものがあると思っています。
長くコツコツと努力を続けた人が報われるバレエ教室にしたい。
それが、私達、サクラバレエの願いです。
2.見よう見まねだけではなく、きちんと説明してもらえる
バレエは基本的に先生のお手本を見て、とりあえず動いてみて、それを先生に見てもらって、言葉や触ることによって修正してもらい、修正てもらった動きを再度やってみて、また先生に見て頂いて、さらにまた修正してもらい、ということの繰り返しにより、動きや踊りをクラシックバレエの理想とされる型に近づけていく、ということをして上手になっていきます。
ですから、バレエを習う人がまず最初に、『見よう見まねで、お手本通り、まはた説明された通りに動く』ということをしていきます。
これは、バレエをはじめる年齢に関係なく、クラシックバレエの伝統として、です。
ところが、最初に書きましたとおり、大人はこれが苦手な人がとても多いのです。
そこで、大人からバレエをはじめる人のためのバレエ教室であるサクラバレエは、バレエの伝統である見よう見まねで動くこともしますが、それだけでなく、一つ一つの動きについて、言葉でもきちんと説明してもらえます。
入会するタイミングやクラスによっては、すでに説明が終わっているため、普通のバレエ教室のように、ひたすら動くこともありますが(それもまた大切なので)カリキュラムに沿ってレッスンをきちんと受けていれば、テクニックについても、体の使い方についても説明してもらえます。
3.動きを分解して教えてもらえる
一瞬で終わる先生のお手本を一度見ただけで憶えたり理解することは実はとても難しいこと。
サクラバレエでは、ジャンプひとつとっても、動きを分解してゆっくりと、教えてもらえるため、不器用な人でも理解して動きやすくなっています。
4.ステップの名前を教えてもらえる
通常、先生のお手本をそのままマネすることが多い日本のバレエ教室では、一つ一つのステップの名前を教えてもらう機会は少なく、代表的な動きの名前をいくつか自然と憶えていきます。ところがサクラバレエでは、先生がお手本をしてみせる時にすべてのステップの名前を言いながら、やってくれます。
そのため、生徒たちはステップの名前を一つずつ憶えて、振り付けを憶える時などに活用することが出来ます。
5.動きを関連づけて教えてもらえる
「この動きは、先週やった○○という動きと姉妹のようなものですよ」
「この動きは、将来、初級クラスで習う□□という動きのために練習するものです。」
など、一つ一つの動きを
「今ここで習っていることが、いつ、どこで、どのように役立つのか」
「この練習を今しているのは、何のためなのか」それを教えてもらえます。
そのため、動きを関連づけて憶えることが出来ます。
6.“どうすればどうすれば出来るようになるのか”を教えてもらえる
通常、バレエでは自分で考える習慣を身につけさせてあげるため、出来ない動きがある場合、教師は「出来ていませんよ」「違いますよ」などとだけ伝えて、その先の(なぜ出来ないのか)は自分で考えたり工夫したりするようにしていますが、サクラバレエでは“どんなに考えても自分ではわからない時もあるし、出来ない時もある”という考え方のもと、本人が考えても答えが出ていないようなら、“どうすれば出来るようになるか”を教えてもらえます。すると、(そうか、こうすれば出来るようになるのか。じゃあ、やろう)という風に前向きに進むことが出来るようになります。他人のサポートを受けながら、自分では考えつかないような新しいものの見方を教えてもらったり、他人に助けてもらう練習にもなります。
つづく
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