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毎週水曜日連載の『サクラバレエの歩き方』シリーズ。
このシリーズは、サクラバレエでバレエを習い始めると、どんなサポートが受けられるのかをタイプ別にご紹介しています。今回は前回の続きからです。
前回は、体型や見た目が気になる方へのサポートの、基本的な考え方をお話しさせて頂きました。今回は、このタイプの方が具体的に受けられるサポートについて。
タイプD
体型や見た目が気になって一歩踏み出せないタイプ。
レオタードを着ることに抵抗がある人。
サクラバレエで一番気になるのは、
「・・・私ぐらいの体重の人はいるのかしら?」
「・・・私の体型でも、発表会でチュチュを着させてもらえるのかしら?」
「・・・トゥシューズって体重が何キロまでなら履けるのかしら?」
「・・・先生に“痩せなさい”って言われないかしら?」
ということ。
このタイプの人がサクラバレエで受けることが出来る主なサポートは次のとおりです。
1.大人ばかりなので気持ちが楽
2.1人1人の身体にあわせて教えてもらえる
3.本気でバレエを教えてもらうことが出来る
4.プレッシャーをかけられない
5.レッスンウェアを自分で選ぶことが出来る
6.ダイエットの相談にのってもらえる
7.自分の身体の良いところを教えてもらえる
8.心も体も磨かせてもらえる
9.舞台でチュチュを着させてもらえる
10.トゥシューズを履かせてもらえる
11.美しいボディラインの作り方を教えてもらえる
1.大人ばかりなので気持ちが楽
サクラバレエは大人のためのバレエ教室ですので、生徒は大人の女性ばかりです。
子供中心のバレエ教室では、レッスンでも発表会でも大人が子供達の中に混ざることも多いことから、居心地があまり良くなかったり、本当は大人と子供を一緒にして比べる必要はないのですが、このタイプの人はあえて、小さくて細い子供達と自分とを比べて落ち込んでしまったりすることも多いようです。
サクラバレエは大人ばかりなので、自分と他人を比べてしまいがちなこのタイプの人にとってバレエをはじめやすい環境です。
2.一人一人の身体にあわせて教えてもらえる
サクラバレエでは教師が一人一人をよく見ていますので、その人の身体にあった踊り方を指導をしてもらえることはもちろん、一人一人の性格や環境なども考慮してバレエを踊る上でのアドバイスをしてもらえます。
3.本気でバレエを教えてもらうことが出来る
身体の条件によって、上達のスピードが変わってくるクラシックバレエの世界では、年齢や、プロ・アマに関わらず、『身体がバレエに向いていない』と判断された場合は、バレエを本気では教えてもらえないことが多いもの。
けれども、サクラバレエでは、本人にやる気さえあれば、どんな人でも、本気で粘り強くバレエを教えてもらうことが出来ます。
本人がきちんとしたイメージを持って、正しく訓練していけば、どんな人でも美しいラインをつくることが出来る、というのがサクラバレエの考え方です。
4.プレッシャーをかけられない
クラシックバレエは美を追求する芸術であるため、体型にも理想的とされる条件があります。それだけでなく、トゥシューズでつま先への負担を減らすためだったり、安全にバレエを踊るためであったり、群舞をより揃えて美しく見せるためや、テクニックの完成度を上げるため、男性に持ち上げてもらう時のため、本気のバレエ教室ほど、体型についても理想の条件に近づけるよう指導されるため、それが、プレッシャーとなってしまうこともありますが、サクラバレエでは先生からはプレッシャーをかけられません。
自分をどんな体型にするのかは自分で選べば良い、というのがサクラバレエの基本的な考え方です。
ただし、本人が望んでいることがある場合、例えば、Sクラスに合格したい場合や、踊りたい役の外見が特徴的(白鳥やジゼルなど可憐さが必要な役)である場合は、望みを叶えたければ、こういった体型になる必要がありますよ、ということは伝えます。
それを聞いた上でどうするかは、本人にお任せしています。
5.レッスンウェアを自分で選ぶことが出来る
サクラバレエでは、レッスンウェアは、レオタード・タイツ・バレエシューズを着用することには決まっていますが、どんな色やデザインを選ぶのかは本人にお任せしています。
また、その上にウォームアップウェアなどを着るかどうかを選ぶのも自分で決めることになっていますので、このブログのレッスン風景の記事を見て頂ければわかる通り、レオタードとタイツだけでレッスンしている人もいれば、その上にニットやTシャツ、巻スカートやショートパンツ、レッグウォーマーなどを着たままでレッスンを受けている人もいます。
バレエが上達するためには、身体のラインが先生や自分に見えることが大切なので、最短でバレエが上達になりたい人には、身体のラインを出すことを勧めていますが、人の目が気になって身体のラインを隠したいと思っている人の場合は、本人が落ち着いてレッスン出来るように、着たままレッスンしてOKになっています。
ただし、バレエが上手になるために必要な“先生からの指導や手直し”は体のラインを出している生徒が優先的にしてもらえます。(そのために生徒はレオタード一枚でレッスンを受けているので)いつか、「私ももっと手直しをして欲しい!」「上手になるために、身体のラインを出さないともったいない!」と思う日が来ることを信じて、それまでそっとしておいてもらえます。
6.ダイエットの相談にのってもらえる
このタイプの人は、これまで色々なダイエットに挑戦してきている、頑張り屋さんで真面目な努力家であることが多いです。
自分で出来ることは全て挑戦してみたけれど上手くいかず、グルグル回りすぎて、迷宮入りした謎のようになってしまってい、もはや名探偵でも来てくれないとどうにもならないような状態になってしまっていたりします。
バレエの先生は名探偵でもなければ、ダイエット道場のトレーナーでもありませんので、(謎はすべて解けた!)や(結果にコミットします!)ということにはなりませんが、先生に話を聞いて貰ったり、アドバイスをもらうことで、新しい考え方や価値観を知ることが出来ます。何より自分一人で悩むよりも、気持ちが楽になって、レッスンにも前向きに取り組めるようになることも多いようです。
さらに“体重を減らす”という引き算よりも、“筋肉を増やす”という足し算で考えることを教えてもらったり、“カロリー”を気にするよりも筋肉量に伴う“代謝”を意識して、体温を上げるためにきちんとした“栄養”や“睡眠”をとることをおろそかにせず、大切にすること。
ゆったりとした“呼吸法”を身に着けたり、“ストレス”を溜めないこと、ストレッチやセルフマッサージをこまめに行うなどして、自分の身体を大切に扱ってあげることなど、その人にとって新しい視点でアドバイスをしてもらうことが出来ます。
7.いつも応援してもらえる
サクラバレエでは、バレエもダイエットも、上手く行っている時も、そうじゃない時も、いつも先生が見守って応援してくれています。“この人なら、いつかきっと出来る”そう思っていてもらえます。
“先生が自分のことを応援してくれている”、“自分のことを信じて見守ってくれている人がいる”そう思えることが生徒にとって大きな力になります。
8.心も体も磨かせてもらえる
バレエは身体と同時に心も磨く芸術です。
レッスンをコツコツと積み上げて行くことで、自分の中にブレない軸を作ることが出来ます。
他人を気にせず、自分の中に何度も立ち返って、自分軸をつくれるよう、バレエを通して教えて貰うことが出来ます。
9.舞台でチュチュを着させてもらえる
このタイプの人は「私でもいつかチュチュを着られるのかしら?」「自分だけ衣装が入らなかったらどうしましょう・・・。」と気にしていることがあるようですが、少なくともこれまで、うちのスタジオでチュチュが着られなかった人はいません。
バレエ教室によっては、自己管理力を養うため、体型によっては、発表会で役が頂けなかったりすることもあるようですが、サクラバレエでは、きちんとレッスンすればチュチュを着させてもらうことが出来ます。何よりも、バレエを踊る上で、チュチュを着てはじめて気がつくこともありますし、チュチュを着て踊ることも勉強のうちですので、ぜひ経験してみて下さい。
10.トゥシューズを履かせてもらえる
サクラバレエではトゥシューズ試験があり、トゥシューズを安全に履くために目安となる体重はありますが、どんな体重であれ、自分の身体を自分できちんと支えることが出来れば、トゥシューズを履くことは出来ます。そのためにはレッスンやエクササイズで身体を鍛えて筋肉をつけて、踊れる身体をつくる必要がありますが、本人の頑張り次第でトゥシューズを履くことは出来ます。
ただし、トゥシューズを履いて踊るには、体重は軽ければ軽いほど本人が楽で安全ですので、これは全ての人に言えることですが、自分のために、無理のない範囲で少しウエイトを落としたり、レッスン回数をしっかりとったり、エクササイズをきちんとこなすなどして、より踊りやすい身体づくりをすることをお薦めしています。
バレエが好きな人にとっては、ケガをして踊れなくなるのが、一番つらいですからね。
11.美しいボディラインの作り方を教えてもらえる
バレエのレッスンをきちんと続けていると、身体のラインが変わってきます。
サクラバレエには、もともとスタイルの良い人もいますが、バレエを習いはじめてから体重が5㎏、10㎏と落ちた人や、O脚が改善された人などが沢山います。(注:すべての人がそうなる訳ではありません。)
また、バレエが上手な人は、それだけ長い間バレエを習ってきていて、つまり長い間自分の身体と向き合ってきている訳ですが、そういった人はその人なりの体型キープのコツを持っていることが普通です。
サクラバレエでは、イントロクラスなどを通して、バレエが上手な人達に、“美しい体をつくるために”と題して、バレエが上手な人達が実践している美しい体をつくるための習慣や考え方を直接教えてもらえます。本で読んだり、インターネットで調べるよりも、目の前で実際に成功している人の話を聞くことは大変参考になると思います。
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このタイプの人はバレエをとおして、自分の身体と向き合い、自分を大切にすることを学んでいくことが出来ます。
また、レッスンを積み重ねることで、他人の目を気にするのではなく、自分がどうしたいのかといった、自分軸で動いていくことを身に着けることが出来ます。
バレエと出会うことで、あなたの人生はきっとかわります。
ぜひ、勇気を出して最初の一歩を踏み出してみてください。
これが、このタイプの人がサクラバレエで受けることが出来るサポートです。
次回は“タイプE 仕事の都合で決まった曜日のレッスンに通えない人”についてのお話しです。
お楽しみに
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