2016年がスタートして、早くも半月が経ちました。
サクラバレエでは、新年2日からレッスンがスタートしました。
今年に入ってから、レッスンの雰囲気が違います。
昨年の秋頃から、生徒ひとりひとりと、このスタジオが進む方向性についての話をしました。
「サクラバレエは大人からバレエを本気ではじめる人のためのバレエ教室としてスタートして、いよいよカリキュラムも完成したので、私はこれまでも本気でしたが、ここからさらに本気を出してすごいことになる予定なんですけど、大丈夫ですか?それでもついてきてくれますか?」と問いました。
(くどいようですが、この話は、私がどれだけ本気を出してもビクともせず、むしろ望むところだと思っているであろう人達にはしていません。私に声をかけられなかった人達。…安心して下さい。あなた達の本気、届いていますよ!←とにかく明るい安村さん風に)
そうやって、生徒一人一人と話をしていくと、本音を語ってくれる人も多く、
「いやぁ・・・大人ばっかりなら気楽かなと思って来ていて、そこまで本気じゃないので、自分のペースでレッスン出来るところに移ります。」
「正直言うと、大人からバレエをはじめた人達ばかりのスタジオなら、小さい頃に習っていて、そんなに上手じゃなかった自分でも、結構いけるんじゃ、と思って来ていただけなんです。ごめんなさい~。」などと正直な気持ちを話してくた人もいれば、逆に、先生がそこまで本気なら、とそれまでチケットで来れる時にレッスンに通っていたのを、月謝に切り替えて、毎週通うようになり、本気モードがオンになった人達もいました。また、「そこまで本気じゃないけど、このスタジオが好きだから、行けるところまでついていっていいですか。」と言ってくれる人もあり。
大切なのは、生徒ひとりひとりが、自分は何を求めてバレエのレッスンをしているのかに気がつくこと。そして、自分の求めているニーズのある方向に進めること。
それがサクラバレエなら、こんなに嬉しいことはないけれど、お互いに求めているものが違うのに、ガマンしながらレッスンを受けてもらうよりは、自由にその人が望む未来へ進んで欲しい。
そのために、お互いに本音で話すことが大切なのです。
自分の正直な気持ちを自分の言葉で話し、自分にとってのベストを、自分自身で選んで欲しい。
そんな訳で、皆さんそれぞれに自分の進む道を選んだため、タイミングを見計らっている人はいるものの、今年に入ってスタジオに残っている人のほとんどが、ここで、この場所で、本気でバレエを習いたい、私について来てくれるという人達。
全員が同じ方向を向いています。
全員が同じ方向を向くと、こんなにも変わるのかというくらい、クラスの雰囲気が変わりました。
打てば響くというか、例えば、10人を相手にキャッチボールしていて、あんまり受け取るつもりのない人が半分いる場合、ボールを投げるこちらがかなり考えながらボールを投げないといけません。相手がケガしちゃいますから。(とはいえ、これからは本気で投げることを宣言したので、全員に本気の直球を投げさせてもらいますが。)
だけど、10人が10人本気の場合、みんなボールが来るのを待ち構えています。そして、どこに投げても皆がきちんとキャッチする。こちらも、ズバズバッと気持ちよくボールを投げてあげられます。
お互いに信頼関係があって、本気で投げ合えるキャッチボールは本当にやりやすくて楽しい。
また、本気の人達はレッスンをお休みせずに、カリキュラムをきちんとひとおおりこなしていますので、カリキュラムの仕上げに入るこの時期では、振りをきちんと憶えられるようになっています。
振りを憶えて踊ると、動きがきちんと揃うので、ちょっとした上達にも間違いにもすぐに気がついてあげやすい。
これまでは、何回やってもフリを憶えられない人のために、一緒にお手本をして動くことが多かったセンターレッスンでも、きちんとフリを憶えて動く人ばかりなので、前で見て、細かく直しをいれてあげられます。
特に初心者クラスに1年休まず通って来ていた人達が、この1月に入って、本当に綺麗に仕上がっています。素晴らしい!
バレエをはじめて1年2年でこんなに美しく動ける人達を見たことがない。
自分で言うのもなんですが、本当に素晴らしいバレエスタジオです(笑)
自分達のペースで、でも一歩一歩確実に自信を身につけながら上達していく生徒達を目の前にして、今回、改めて、自分の指導法に確信を持ちました。
近いうちにメソッドを統一する予定なので、そうなると、さらに本気でボールを投げてあげられます。
基礎クラスはもう少しカリキュラムを改良する必要がありそうですが。
・・・強くなるよ、うちのチームはきっと。
うふ、うふ、うふふふふ
嬉しくて、新年からニコニコがとまらない、桜なのでした。